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2020年6月 8日 (月)

電磁力学 Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, じゃあなくて WOR Studios, NYC!了

206080x2014年3月5日のエントリーから「なぜ輝かない?ルディ・ヴァン・ゲルダー!1961年の11月2日と3日は異様な熱気に包まれたヴィレッジ・ヴァンガードだった...中略、マイク数本とampex300?を持ち込んだルディ・ヴァン・ゲルダーの録音は見事で圧倒されるが、ブルーノート・レキシントン盤の時代の輝きがない...なぜだ?」この時からヴァン・ゲルダーの録音に疑問を持ちなぜ?を常に探求してきた。ブルーノート・レキシントン盤の時代の輝きとは後で気付くが、WOR Studios, NYC の録音の輝きだったとは。インパルス時代のイングルウッドクリフス・スタジオ録音やこのビレッジ・ヴァンガードライブ録音は、WOR Studios のような先端恐怖症サウンドではない。しかしWOR Studios 録音は緻密さに欠けた録音で、どっちが良いかの問題ではなく、トランスだけカニンガムcx350管アンプのエネルギーを試すにはWOR Studios の音力が向いている。

206082瞬く間にWOR Studios, NYC 録音のレキシントン盤相当のcdが集まる。全部で10数枚と少し多い、なぜかとゆうと重複手配や後述するが、問題のcdがあり再手配など。支払い後、翌日には届く超高速オークションもあれば、10日位をメドに送りますなどとゆう、何とかオフの超低速オークションなど色々で10枚10色の面白さがある。300円くらいの低価格でシメタ!と思って入札すれば、10円upして持っていかれて「なんだい、沢山出ているのだから邪魔するなよ!」とケチ臭いヤツに悪態をついたりする。

206083片っ端からcdをかける。画像のセロニアス・モンクを始めレキシントン盤オリジナルをemtのtsd15で長年聴いてミミダコ状態は、たった1音で判断が付き腕組みしてじっと目を瞑り聴く悠長さは必要ない。1音でダメなものは原因究明の工程に入り、ラインからは外れる。


206082x問題続出で頭を抱え込んでしまった。高価なレキシントン盤入手のような慎重さが無いものだから、酷いcdを掴まされてしまった。画像の中で同じモノが2枚あるのはしくじりで、具体的にはバド・パウエルとjjジョンソンとルー・ドナルドソンです。ただし原因は判断力の無い我にありで、出品者の責任は皆無です。

206087最初に登場はバド・パウエルです。BLP 1504 The Amazing Bud Powell, Volume 2 1956のはずがvol1が相当に紛れ込んだ妖しいvol2です。メーカ編集の都合で発生したvol2であってオリジナルのvol2ではない。一応ライナーには日本語でそのような内容が記述されているが、我らにはオリジナルのvol2しか頭に無く、買い直しです。但し東芝だけあって音質の問題は無い。

206084x次はjjジョンソンです。一応vol1となっているが Old Devil Moon が入っていなくて慌てて調べたら、相当にvol1の曲が抜けており似ても似つかないvol1でした。しかも音が悪いので原因を調べたら輸入盤だった。よってこれも買い直しです。

206085次はルー・ドナルドソンでこれには少々苦労した。WOR Studios 録音のクセして先端恐怖症サウンドが出ない。オリジナル8曲目のroccusが冒頭に入っており順番が違うし、その上寝ぼけた音で調べるとやはり輸入盤だった。この段階でオークションを徹底的に調べたら、輸入盤で似たような妖しいcdが多く見つかった。さてなぜ苦労したかはレキシントン盤のオリジナルを持っていないからで、判断のしようがなかった。そこで国内盤のオリジナルと同じ曲順のcdを買い直した。お~聴き慣れた先端恐怖症サウンドが噴出し、レキシントン盤は聴いていないが間違いない。

206081xxビル・エヴァンスの3枚組もビクターものは圧倒的に音は良く輸入盤は最悪、輸入盤の全てにおいては分かる由もないが、amp工房所有cdの多くは同じ結果だった。どうやらcd時代は生真面目な国産cdに限るようで、amp工房では輸入cdを入国禁止の措置としよう。スチューダーa810を回してリマスタcdを作るならば基本は国産も海外も変わらないはずだが、デジタル時代でも大いに音は違いレコードと同じだ。赤丸印が WOR Studios, NYC 録音で、Rが Van Gelder Studio, Hackensack, NJ 録音になる。最初から順番にかけてRへ入った所で音質を比較する。レキシントン盤のオリジナルとの比較ではなくて相対比較で、これでも明快に分かる。7曲目 The Stroller へ入った瞬間、細い...綺麗だけどヴァン・ゲルダー録音は確実に線が細くなっている。

206082xxxしかしworはザラメ的録音が目立ち荒っぽい。どっちが良いかって?そりゃあ...上海駿河屋さんの音は WOR Studios, NYC で、割烹わかすぎの若旦那の音は Van Gelder Studio, Hackensack, NJ となる。あんぷおやじ流儀は唯一無二の音を目指し WOR Studios, NYC と決めている。レコードのレキシントン盤とcdの比較は?これも直ぐに答えが出た。レコードは馬力で勝ち!cdは情報量で勝ち!amp工房のレコードは防振構造化が進んでおらず、しかも構造上振動にやられ易く情報が潰れている。レコードとcdの音質違いの最大の問題は、ampex350真空管式テープレコーダとスチューダーa810トランジスタ式テープレコーダの音質の違いで、ここを改善しない限り両者の溝は永遠に埋まらない。

206089夕闇の帳が降り始めた午後7時、BLP 1537 Lou Donaldson のVan Gelder Studio, Hackensack, NJ, August 22, 1954 録音「Caracas」がたまらなく生き生きとしたサウンドで鳴り出し、トランスだけカニンガムcx350管アンプの威力爆発はヴァン・ゲルダーでもworでも、もうどうでもよくなった。1950年代のjazzに万歳!

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