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2020年6月10日 (水)

ジャズ喫茶ベイシー読本 BASIE 50th Anniversary (別冊ステレオサウンド)発刊 了

206120xジャズ喫茶ベイシー読本 BASIE 50th Anniversary (別冊ステレオサウンド)が届く。便利な時代で夕方支払いが済み翌日届くのだから、超高速配送は待つ楽しみを奪う過剰な時代だな。電磁力学のVan Gelder Studio, Hackensack, NJ, じゃあなくて WOR Studios, NYC!のcdの音質をチェックしながら、ページを繰る。驚くべき写真の多さで、これはありがたい。「自由に撮って良いよ」とスガワラさんに言われても、何となく聖域もありそうでズケズケとは撮影出来ない。ベイシーへ通い始めた頃は会社をやっている時期で、その後「1人プロジェクトx」となると中々ベイシー詣では出来ません。よって相当に謎めいたベイシーだったが、ジャズ喫茶ベイシー読本 BASIE 50th Anniversary でかなり見通せてしまい、謂わばジャズ喫茶ベイシーの解剖学だな。これで良かったのか?悪かったのか?

206121スガワラさんの存在に気付いたのは、ステサン1985の冬号の「スーパーマニア22」冒頭の言葉「何も変えずに、しかも時代に遅れないように...」でありました。遅れないようにであって、時代の先取りなどと軽くないところが腑に落ちた。不動と変化が永遠のテーマなれば、絵描きのなりそこないは僅かこれだけの文章が胸に深く滲みたのだ。真理とおぼしきものは、jazzだろうが、絵画だろうが、オーディオだろうが、みな同じと思う。そしてそれに触れられる選ばれし者を達人といい、たったの19文字にそれを見た。今思えば、内容とは裏腹に文体はスガワラ節ではなく編集者の影響もあるのだろうか、やさしい普通の文体だった。カラーグラビアのjblスピーカシステムを見た瞬間、altec党はその腰の据わりにうろたえるのでありました。そしていつかは腰の座りの悪~いaltecスピーカシステムで「jazz喫茶をやったろ!」と密かに思った。

206122次にスガワラさんが登場した時には、文体の軽妙さにすっかりやられてしまった。スーパーマニア22とは似ても似つかない文体で、それがステサン1988の夏号の、ぼくとジムランの「酒とバラの日々」となる。会社をやっていれば弁護士にお願いするコトも多く、ここで「私、付いていきます」のナベタニ弁護士の登場。直ぐに親しくなるが「あんぷおやじ君、先ずは仕事です...」後にベイシーへ連れて行ってもらうことになる。聴きしに勝る音で、とてもじゃあないけどcelloのパフォーマンス軍団ではコトjazzに関しては勝てやしない、ベイシーサウンドに完敗!

206123あれから20数年が経ち漸く自分流のjazzが鳴らせるようになり、気がついたら他人の音はもうどうでもよくなってしまった。ベイシーサウンドはスガワラ流儀で唯一無二の音、謂わば人格で真似しようなどと考えたら失礼に当たる。ベイシーサウンドは今でも耳に焼き付いて離れないし、中尊寺観光に出かけている最中に先に戻りに密かにシステム調整していた姿に、音の人格を見た。ルテニウム振動式整流器にトランスだけカニンガムcx350管アンプに高効率発電機に奇想天外なモータ、とんでもなく謎めいてしまったamp工房も、スガワラさんの「何も変えずに、しかも時代に遅れないように」にインスパイアされて、もうチョットだけがんばるとするか。それにしても奥方の「結婚した相手が(狂人)であったとすぐに判った..」は言いえて妙。

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