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2020年8月 7日 (金)

電源力学 ofc純銅電解コンデンサ修理 その1

2008071手段を選ばないのがあんぷおやじ流儀で、弟子のkouhei君はカートリッジメーカで手段を選び、セオリーの制限の中で努力をしている。手段を選ばず手法で長年やっていると、成果は次々と出るのだがやり過ぎで壊れる。壊れれば商品にはなり難い。コルトレーンの命日が出来ず、重い腰を上げて電源力学のofc純銅電解コンデンサの修理を始めた。名工ミルトさんの作ったofc純銅電解コンデンサは壊れないし、当方で作った電解コンデンサの多くは事故を起こしていないから、単に製造上の問題とも理解している。各機器の電源をoffしていくと、カニンガムcx350ラインアンプの電解コンデンサの破壊と判明した。

2008072そこで工業用の掃除機で水晶粒を抜き始める。最上段にofc純銅トロイダルチョークコイルがあり、その下にofc純銅電解コンデンサが見える。黄色丸印のこれか?と調べれば違う。となると大いに厄介で、電源トランス下の最下層にある初段のofc純銅電解コンデンサとなって、完全にバラバラにする。毎回これでは面倒で、本番ではofc純銅電解コンデンサだけ別紙管ケースに入れ独立させて、メンテナンスが楽に出来るようにする。

2008073初段のofc純銅電解コンデンサを掘り出した。事故は直ぐに分かり、焼き切れて黒い穴が開き±が短絡している。製造年月が新しければコンデンサ容量も残っているので、この部分のみ切除して短絡回復の手法もあるが半年以上も経っているので新調する。

2008074電解コンデンサのエッチングされた+極のアルミ箔と電解液に浸された電解紙をバリバリと剥がす。ごらんのようにofc純銅-極の表面は酸化皮膜で覆われており、正常な動作をしている。この酸化皮膜をパーカショニストのnakaさんからもらったサンドシートで丁寧に剥がす。

2008075ofc純銅板がリフレッシュされた所で、日立の400v2,700μf電解コンデンサの+極と電解紙を巻き解きながら、ofc純銅板の上にずれないように巻きつける。ここの巻きつけがずれ易く最初から直角平行に気を使わないとしくじる。たいていこのズレでシワが拠ったりして、事故の原因になリ易い。自力で修理したhpの4274aのlcrメータで、コンデンサ容量を測定する。40μfと出て上出来です。

2008076容量測定が終わればスライダックで電圧を徐々に上げながら、漏れ電流特性と自己回復特性を調べる。このテストでは周りを静かにする。たまにパチッと音が出れば耐電圧の弱い所が焼き切れて、自己回復している。ofc純銅電解コンデンサを作り始めた時代の頃は、たまにパチッが出ていたが最近は全くなく、これに関しては安定している。

2008077最近部品の開発をしていて思うが、どうもofc純銅電解コンデンサが一番強烈に音が変るようだ。多分に贔屓の引き倒しで、cx350の方が良くなると言いがちだが、冷静になれば良く分かる。元々が諸悪根源のような身分で、コトあるたびに電解コンデンサを除去できたと、手柄話にもなってしまう。我々の世界では高電圧で大容量の電解コンデンサが無いと、モータ用のネオジウム磁石の着磁が出来ない。この例のようにトルクを出すには電解コンデンサが必要で、アルミ箔で出来ているからリキはあっても音は悪く、-極だけでもofc純銅にすれば音質カイゼンの極致となる。

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