« 電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その5 | トップページ | 電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その6 »

2020年9月14日 (月)

励磁力学 altecシステムを励磁型(フィールド型)スピーカに改造する

2009130x「磁気回路は球体を持って成すべし!」そう思って球体で設計しているがこれが中々手強くて、つい弱気になる。スペースファクターは悪いし、加工にメチャクチャ費用が掛かりそう。既に球体や、深海6500の楕円体や、円筒体など数10種類のイメージを描き上げたが、紙に描いている段階ではお代はゼロだから一向に構わない。画像左上のように基本は同一断面積が色んな意味での効率が良い。ギャップ部絞り磁束密度増強タイプは良いのだが、鉄の塊みたいで潜水調査船の「たんかい」風で、出る出力からすればいささか滑稽なシロモノとなる。研修に来ているs氏と、この重量物をどうして運ぶ?デバック時何処へ設置する?思わず顔を見合わせる。

2009134励磁型(フィールド型)スピーカが良いに決まっているが、どうも現代版の励磁型の多くは音は綺麗だが軽い。これは励磁型の構造からくる問題ではなくて、開発者の理念から派生しているように思う。コルトレーンのアセッションの音はヴァン・ゲルダー録音でも、時代背景から薄くなりがちだがこれを分厚くし、ジョン・チカイ(tp)が音の隙間をめがけて吹き込んでくるサマを綺麗に分解しなくてはならない。アルニコ磁石ではいくらがんばっても限界があり、ここは励磁型の能力に期待したい。

2009135低音の515bは尻がどうせデカイから、s10cで作る球体でも問題ないように思う。ここです!ここなんです。300hz位までクロス周波数を下げて、リニアモーションさせるとストローク1mmで2πf^2x0.001=500Gと出てきて恐ろしい。もっともカニンガムcx350パワーアンプにそんな能力はないから、心配無用なのだが。但しこれを認識してofc純銅励磁コイルの水晶粒防振は完璧にしなくてはならない。515bの磁束密度は1.5テスラだからs10c材でいける。昔買ったコーラルのベータ8は15500ガウスで当時としたら最強の磁石だった。この15500ガウスが電磁純鉄における飽和磁束密度でこれ以上磁力を上げるには素材の変更を必要としていた。15500ガウスは現在の1.55テスラと単位系も変わった。

2009136次はなんと言ってもaltecシステムのハイライトの288-16gで、amp工房jazzの要です。励磁コイルはofc純銅ポリウレタン線を使うから、Φ50mmのポールピースに平均Φ100の巻き径として2000ターンほど巻きます。直流抵抗は20Ω/1kmですから600m、抵抗値は12Ω、これに励磁電流を1a流せば2000atとなる。これで磁気ギャップ部において1.5テスラは確保できるが、288-16gの磁束密度は2.05テスラと足りない。ここはパーメンジュールをつかって2.05テスラを確保するしかないだろう。

2009137しんがりはgaussの1502のフェライト磁石ツイータで、上海駿河屋さんの所で始めて聴いて腰を抜かした。ズキ~ンと高音が重たいのだ。長年愛用していたアルニコのjbl2405や075はぶっ飛んでしまった。なんだい、アルニコ磁石なんか関係なかったのか!これには参りまして直ぐに我が方も1502に変えてしまった。こうゆう事件が続くとまことしやかなオーディオ都市伝説に疑問を持ち始めて、探求を繰り返し今日がある。ドライバのようなデカいダイアフラムは作業の難しさも無い。

2009138この515bの水晶粒防振構造を見て欲しい。水晶粒防振構造の直接患部に触れて振動を取る方式には程遠く、このようなばかげた構造になっていた。これらが全て必要最小限の水晶粒防振構造でいける。ターンテーブルから磁石を消したようにスピーカからも磁石を消し去ろう。音に関して磁石は必要悪でいつの間にか正義となってすり込まれていた。音は効率や経済性を度外視した所が基準点で、社会構造とは無縁でも良い。プリウスモータはネオジウム磁石をコア内部に埋め込んだipm構造をとっているが、環境問題に直結するような重要なサーボモータでは磁石しかない。芸術の芸の付く世界では磁石の吸引力から解放されて、自由へ飛び出そう。

|

« 電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その5 | トップページ | 電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その6 »