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2020年10月30日 (金)

無帰還力学 3相誘導電動機でddターンテーブルを作る2

20102692amp工房貿易部のm+aさんとあんぷおやじは既に後期高齢者、「そろそろ行動を起こしますかね~」と連絡すれば「伺います!」即、密談にみえた。コロナ禍が発生して以来だから、7ヶ月ぶりの再会となる。氏はその間ネットワークオーディオの研究に明け暮れていたようで、時間を掛けた分の成果があったと言う。ハイテクオーディオをやっている関係から最新事情にも詳しく、開口一番「あんぷおやじ~、全て防振ですよ!」と言う。ようやく世の中もそこに気付いたようだ。その切り札が3次元接触構造の水晶粒防振になる。しかし水晶には常に妖しさがつきまとい、非科学的と誹られ普及を阻んでいるが、まあそれも踏み絵となって面白い。

20102691そこら中にゴロゴロ転がっている3Φ200vの3相誘導電動機が、単相100v電源の真空管アンプで回り、且つダイレクトドライブのターンテーブルになれば事件で世界初だし、非常識極まりない手法は痛快。旋盤に入って主軸をガンガン回しているモータが真空管で動く?にわかには信じ難いが回ると決めて...もし回らなければ埋めてしまって無かったコトにします、悪しからず。超電解コンデンサと同じで特許要素満載、これに気付いて特許出願されると困るので著作物としておき、且つ公知の事実としておこう。おっと、こっちは真似する御仁など居ないか?先ずは音の良い真空管でパワフルで、経済的に負担の少ない球を探そう。

2010261_20201025040201最初に登場がトランスだけパワーアンプやラインアンプに使用しているカニンガムcx350管。これに勝る銘球は無しだが、なんせ高価だ。

2010262これがcx350管のロードライン。400v-70v、55maでトランスのインピーダンスは概ね4kΩとする。巻き数比は22.5だからrms値で6.3vと出る。この6.3vrmsがギリギリで悩ましい。

2010263続いての登場は人気no1のwe300b。画像は中華プスバンの300bだが、ナス管のs-21型を採用したのは振動力学上有利と判断したか?単なるファッションか?は分からないがこれは良い。だが12万円もするのでは買えない。s-21の最大級のクリスタルガラスよりも、プレートはofc純銅にして、グリッドもジュメットもピンもofc純銅にしてくれんかね~。まあそれでも、世界一の真空管生産国の中華はかなり良くなっていると、最近思う。

2010264これがwe300b管のロードライン。300v-60v、80maでトランスのインピーダンスは概ね3kΩとする。巻き数比は18だからrms値で7vと出る。この7vrmsは素晴らしく、エネルギー効率が抜群で、300bの名球たる所以が良く分かった。多分3相誘導電動機を回すには一番適していると思う。

2010265次はパワフルな球の登場で845、ここまでくると段々電圧が高くなり、腰が引けてくる。

2010266これが845管のロードライン。既に600vまで高電圧になったが未だ足りない。-50v、125maでトランスのインピーダンスは概ね4kΩとする。巻き数比は22だからrms値で6.5と出る。この6.5vrmsはcx350管と同じで、845を600vの低電圧で動作させるのは無理があると即座に判断できる。ただ3相誘導電動機を回すには球の景観、美観は一番適していると思う。

2010267x最後に登場はgm70管、この球をウクライナから直接取り寄せるメドを、貿易部のm+aさんが取り付けてくれたから入手には問題ない。



2010268これがgm70管のロードライン。500v、-40v、70maでトランスのインピーダンスは概ね4kΩとする。巻き数比は22.5だからrms値で7vと出る。この7vrmsは300b管と同じでok。プレート電圧の500vはgm70管の性格上苦しいが、こっちはもっと苦しくてamp工房特製の音の良いofc純銅電解コンデンサが使えず、市販の500v耐圧の電解コンデンサとなり、悩ましい。

2010269これがgm70管の3相誘導電動機トランスだけパワーアンプの回路例で、3相だから3回路作らねばならず、結構負担になる。gm70管はトリウムタングステンフィラメントの20v,3aで60wの電球相当だから、これで照明になるほど明るい。しかし回路図のような交流点火ではハムのブンブン丸になるし、おおメシ食らいはちゃんと仕事をしてくれるのだろうか。emt927などでやっている3相モータの1相に進相コンデンサを付けて回す手法ならば、ステレオアンプでもいける。しかしそれではモータ師の名折れだし、これでお終いだから意地でも3相真空管アンプにしよう。

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2020年10月28日 (水)

素材力学 水晶粒防振超電解コンデンサ参上!

2010283特許要素満載、これに気付いて特許出願されると困るので著作物としておき、且つ公知の事実としておこう。超電解コンデンサは画像のようなコンストラクションを突然構想、いや妄想した。水晶粒防振構造を最重点として、且つ両極性の必然性から中央にマイナス極のofc純銅板1.0mmを配し、その両面にコンデンサペーパーを貼り付け、その上にプラス極の絶縁皮膜(誘電体)付きエッチングアルミ箔を配する。前回まではプラスアルミ箔からプラス配線を直接出していたが、アルミ箔の音の悪さは否めなくて、今回はプラスアルミ箔全面にofc純銅板1.0mmを貼り付けて、プラス極側もofc純銅化した。各ofc純銅板の絶縁は、エッジの部分を丹念にテーピングしてある。

2010285構想たやすくされど製作難し。今までのofc純銅電解コンデンサ製作の比ではない難工事になっている。ここは名工ミルトさんの力量に頼るしかなく、製作はお願いした。出来上がってびっくり、名工の名工たる所以はこの難工事をものともせず、サクサクと超特急で作り上げたところにある。13μfで100v耐圧の水晶粒防振超電解コンデンサはΦ100mm高さ200mmと巨大になった。

2010284これが現在付いているモノと同等の Duelund Capacitors 純銀のペーパーオイルコンデンサで、お代を見て欲しい。1,800ドルもする超高額コンデンサで、これを撒き散らすほど使っている恵まれたオーディオマニアが世界には居る。我等は原資乏しき故、厳選に厳選を重ねて使っていても結構なお代となり、ここが限界でもあった。

2010286超耳のm+aさんは原資乏しき故、他社の同等ofc純銅ペーパーオイルコンデンサでお茶を濁していた。こっちの余剰品を差し上げると、直ぐにDuelund Capacitors ofc純銅ペーパーオイルコンデンサに参りました、と連絡があった。超耳のm+aさんが言うのだから間違いなく、これが現状最強のコンデンサに違いない。こちらが右チャネルの288-16gのネットワークコンデンサを交換したところ。

2010287こちらが左チャネルの288-16gのネットワークコンデンサを交換したところ。ミルトさんから超電解コンデンサを持ち込むと連絡があり、即座に切り替え出来るように段取りをしておいた。左右の交換時間は僅か10分、直ぐに音を出す。耳ダコの驚異のリマスターcd「Light In The Attic Records」のGabor Szabo Jazz Ragaから、エリントンのキャラバンとガーシュウィンのサマータイムをかける。なんてこった、ばか力だ~これがjazzだ、まるで上海駿河屋さんのjazz力みたいになってきた。それでいて透明度、分離度抜群、成功!と興奮するはあんぷおやじだけ。ミルトさんは製作の苦労に力尽きてうなだれている。

2010281リバーサイドのオムニバス盤は名前の通りで、余り人気は無くオリジナル盤でも高くはない...「モンクの書いたその曲がホーク(コールマン・ホーキンス)には分からなかったので、コルトレーンと自分の為に説明して欲しいとモンクに頼んだ。モンクはホークに言った。(君は、偉大なコールマン・ホーキンスだ。そうだね。テナーサックスを発展させた男だろう?)ホークはうなずいた。こんどは、コルトレーンに向かって言った。(君は、偉大なジョン・コルトレーだね)コルトレーンは顔を赤らめ、(いや、私はそれほどでもない...)と口ごもるように答えた。すると、モンクは2人に向かって言った。(君たちは2人とも、テナーサックスを吹いているんだろう)2人はうなずいた。(いいかね、この音楽はテナーサックスで演奏するんだ。だから、君たち2人でその方法を探すんだ。できないわけはない」何とも凄い話で、アート・ブレイキーの証言から。

2010282それがブルース・フォー・トゥモローでリバーサイドのr12-243となって、勿論レコードを持っている訳は無い。翌日ミルトさんが「どうも超電解コンデンサの音が気になり、もう一度聴きたくなった」と訪ねてくれた。そこでRLP 12-243  Blues For Tomorrow、Ray Copeland, trumpet; Gigi Gryce, alto sax; John Coltrane, Coleman Hawkins, tenor sax; Thelonious Monk, piano; Wilbur Ware, bass; Art Blakey, drums.Reeves Sound Studios, NYC, June 25 & 26, 1957、の入っているk2 20bit版 cd「Thelonious Monk The Complete Riverside Recordings」vicj-60110~124のbox1のcd4から6曲目の「ブルース・フォー・トゥモロー、13分32秒」をかける。余りの凄さにミルトさんは「ウ~ン」と唸って、自分が作った超電解コンデンサの音にやられている。この1曲の為にr12-243のオリジナル盤は入手しておこう。リバーサイド盤でReeves Sound Studiosの録音にも係わらず、凄い音が刻み込まれている。なんだかこの時代、リーブスもヴァン・ゲルダーも似たような音になっているのが興味深い。

20102891音が抜群に良くなっても疑問は残る。プラス極は絶縁皮膜(誘電体)付きエッチングアルミ箔を使っており、本来であればアルミ臭い音になるはずだが、そうゆう感じは気も無い。Duelund Capacitors ofc純銅ペーパーオイルコンデンサは電極の箔はofc純銅なのに、これを超えたとは何故か?この何故か?をおろそかにするとオーディオの進化は止まってしまうから、暫く思案しよう。

2010288身分最低のアルミ電解コンデンサだが、我らのブラシレスdcサーボモータの世界では必需品なのだ。高出力モータで小型化を狙えば、磁石を強力にする必要がある。そのネオジウム磁石に着磁するのが電解コンデンサの役目で、何万アンペアなんてザラだ。これは電解コンデンサにしか出来ない芸当で、瞬発力=レギュレーションは抜群に良い。ここに目を付けたのがあんぷおやじ流儀で、Duelund Capacitors ofc純銅ペーパーオイルコンデンサの色艶に、チカラが加わればシメタもの。作ってみてびっくり、その目論見を遥かに超えた水晶粒防振超電解コンデンサが参上した。これで3つの爆発の内、1つ目は大爆発した。

2010289ここからおまけ。
カルダスケーブルを巻いた水晶粒防振構造のトロイダル超ネットワークコイルを作れば抵抗はゼロっぽくなるから、超電解コンデンサと組み合わせるとマルチアンプシステムの必要は無くなる。この超ネットワークコイルは、スピーカの配線をしている内に何時の間にかネットワークコイルになっているとゆう優れものだから、マルチアンプの直結と等価になる。で、この場合は高透磁率の電磁鋼板(ファインメットやアモルファスが生きる)を使う必要がある。ムンドルフのゼロコイルが似たようなものだがこれはofcの平角電線、こっちはトロイダルコアにカルダスケーブルとなる。鉄芯を嫌って空芯にするとネットワークコイル長くなって具合が悪く、結局マルチアンプへとなってしまう。ただしこれも我田引水力学だから信用しないように。ミルトさんもあんぷおやじも、もう先が無いと踊らされ、面倒なマルチアンプシステム製作の気力は失せて、如何に手抜きするか~と最後のあがきです。身辺整理だの断捨離だのと踊らされるが、おおきにお世話だ!

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2020年10月26日 (月)

無帰還力学 3相誘導電動機でddターンテーブルを作る1

2010240amp工房研究所はコロナ休業中だから入り口のドアは鍵を掛けてある。その入り口ドアがドンドンと音がすれば合図で、ミルトさんが密談にみえた。「見城先生に超扁平で24極の3相誘導電動機を開発して世界一のターンテーブルを作ります、と言ったら10年早いと言われてしまった。素人の開発には時間が掛かるを10年と表現したまでで、ならば市販品の3相誘導電動機をそのまま使ってさっさと作ってしまおう、協力よろしく」「ようがす、やりやしよう」「そこで3相誘導電動機は特注になりますから、この仕様で新品モータを発注してください」「承知しやした」かくして重要な密談は終わる。モータが決れば後は早く、おはずかしい回路は素人細工のようなもの。

2010247よ~し、こうなりゃあddターンテーブル用トランジスタアンプに最強のトランジスタを登場させたろ、と最後のやせ我慢。mj1024と1025のベアチップを貼り付けて99.999%純銀、99.96%ofc純銅のコレクタを持つトランジスタだ。現存するトランジスタでこれを超えるモノは無い。これだけやってもトム・コランジェロに勝てなかったのは回路技術が無いからで、潔くトランジスタアンプから足を洗った因縁のトランジスタなのだ。

2010243xおっと待てよ、もっと凄いのがあった。インバーテッドコンプリメンタリパワーアンプの場合、トランジスタならコレクタ同士、mosfetならばドレン同士が直結になるため、99.999%純銀棒(99.96%ofc純銅棒)に日立のmosfet2sk175と2sj55を貼り付けた。純銀棒の長さで放熱容量を決めたり、ofc純銅板のフィンを純銀棒につけて強力に冷却する。これは上のタイプよりもっと凄くて、こっちの方が最強のトランジスタだ。上も下も特許要素満載、これに気付いて特許出願されると困るので著作物としておき、且つ公知の事実としておこう。個人は結構ですがメーカは真似せんで欲しい。

2010244とまあ大いに盛り上がって妄想は暴走するが待てよ、今回で最後だし、やはり真空管で3相誘導電動機を回さねば約束違反になる。トランジスタアンプなんか回るに決っており、発明でも、冒険でも何でもない。尊敬するディフォレストのオーディオン450管で回そう。2次の3相誘導電動機1相分のインピーダンスを9Ωとして、巻き数比を20とすれば20^2x9=3.6kΩの1次インピーダンスとなり、普通の50管動作と同じとなる。但し音楽の場合は稼働率は低いが、モータアンプの場合は常にフルパワーなので、そこは注意しよう。

2010242そこで過去のデータベースからもう一度データを洗い直してみる。このデータベースはブログであり、我がブログはデータベースなので一般的ではなくて申し訳ない。3相の電圧出力は4.5vrmsが確認できた。これが45rpmになると電圧は上がるが、33rpmしかやらないからこれで良しとしよう。この3相出力はramsaのwp-1100pa用アンプで駆動した。

2010241続いて電流波形。オーマイトの0.2オーム抵抗の両端の電圧をオシロスコープを替えて測定している。概ね0.5armsの間違いなし。1相当たりの電力は4.5vx0.5a=2.25wとなりcx350管でも問題ない。上記問題はどうやら解決しそうにある。これで万事メデタシだがcx350管が球不足だ、いや~困った。今更1本10万円のcx350管は負担だし...

2010245そこで安くてタフなロシア球で何とかしよう。昔、この真空管が大いに流行って、dcアンプの金田先生もこの球で真空管アンプを作ったものだからたまげて、真空管派の我らも直ぐに従属した。木箱入りを何箱も買い込んだ気合の入れようだったが、6c33cb otlアンプは音質が優れず大量の不良在庫になってしまった。このブームのような出来事はいささか宜しくないが、踊った我らが悪い。既に大量の不良在庫は処分済みで、今更の入手はシャクなので大電流を流せるもこのは球パス。

2010246次もロシア球で金田先生も作ったgm70管だが、これの評価もイマイチはっきりしない。これも一過性で古典管に勝る球は無しか。但しスペックは845管と同等のようでモータ駆動には適しており、グラファイトプレート球ならば1箱幾らで買える。amp工房貿易部のm+aさんに頼めばウクライナから取り寄せてくれる。球で行き詰まり、やはり真空管駆動は大いなる冒険なのでしょう。あとの無い我らはこうして真空管で右往左往するのであります。現れ出でよ~3相誘導電動機駆動真空管!

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2020年10月24日 (土)

量子力学 音と電子の移動と

2010185ここに1冊の本がある。我がモータの師、見城先生が日本電産のモータ基礎研究所長をやっておられる時に執筆した本で、amp工房オーディオ研究所の研修でバイブルとして活用している。現在、静大マスターの女子が電子制御の基礎研究で研修にきており、その教科書にしている。見城先生は静高、東北大からteacへ入社され、日本オーディオ界のモータの基礎を作られ、その後能力開発大学の教授を長年勤められた。

20101851たまたま見城先生の実家が近所とゆうことで、1976年に清水機電(現iai)を創業した当時から、教えを請うていた。小生が最初に購入したテープデッキのteac a4010は見城先生とモータ先輩のn村さんの開発で、denonのdp80や100のacモータを開発したのはn村さんと、因縁はどんどん深まります。

2010187この本にはamp工房が何カットか掲載されている。見城先生から「あんぷおやじ君、今度電気回路の本を出すのだが、君のところを取材したいがいいかね?」「ようがす、喜んで!」となった次第です。画像は当時のamp工房旧研究室で、厨房を改造して使っていた。

20101891前置きだらけでスマン!見城先生からも盟友佐渡友氏からも、本を沢山出しているから送られてきたりして、その分丹念には読んでいない。所がこの本は教材で使っているため丹念に読んだ。凄~い内容だ!見城先生は時々相談にみえて知恵を貸したりしていたが、とてもじゃあないが浅学を見抜かれていたのだ。このページの電子の移動を考えていけば、量子力学から何やら「良い音」の解がでるやも知れない。

2010261真鍮のプラグの音は悪く、ofc純銅のプラグの音は良い、それがなぜか?をメーカに聞いた所で明快な答えは帰ってこない。カニンガムcx350管やwe300bの古典管の音がなぜ良いか、誰も教えてくれない。オーディオにおける、なぜ音が良いか?なぜ?なぜ?を長年放置したツケが回ってきて、最先端のオーディオと称してもまるで前衛ではなく、良い音の進化は遅々としているように見える。オーディオに必要なものは回路技術学ではなくて、量子物理学と思う。

2010184acモータや3相誘導電動機の権威者の見城先生に正月「超扁平で24極の3相誘導電動機を開発して、世界一のターンテーブルを作ります!」と大口を叩いたら「あんぷおやじ君、10年早い!」と言われてしまった。が、10年も待つのではとてもじゃあないが寿命は足りず、何とかせねば...

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2020年10月22日 (木)

電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その10

2010090転職が決り最初の帰郷でkouhei君は、このl,r別音楽ピックアップ構造の話していた。その時は、ふーんと聞き流していたがこの方式が画期的とanalog誌に載っており、逆に今度はたまげた。その昔光方式のカートリッジがシャープや東芝から出されており、それらと比べたら凄い技術革新なのでしょう。センサーベースの仕事が長いと、センサーの重要性は身にしみて感じている。センサーであるカートリッジやcdの光ピックアップ、また出力のアクチェータは、もうこれ以上進化は無いと長年されてきたそんなことはなく、これからどんどん進化して限界はないのでしょう。我らのスピーカモータアクチェーターもその一環だし、カートリッジの開発のチャンスがあるならば励磁型でやるに違いない。

2010091若くないオーディオ技術者は体力も気力も落ち、この巨大スピーカモータは持てないし。kouhei君に触発されて暴走しまくる若くないエンジニアに、少しは若いエンジニアの皆さんがブレーキを掛けてくれた。「テーパヘッド150kg、ボディ150kg、エンドプレート100kg、センターポールヘッド70kg、センターポールベース60kgで合計500kg...最初はもっと小さいのを作りませんか?」救いの手に「待ってました!ようがすやりやしょう」と直ぐに挫ける。

2010092この日は研修日、生徒さんが2人に増えて忙しいが合間を縫って構想に励む。「ヘッド70kg、ボディ40kg、エンドプレート35kg、センターポール30kg合計175kg」何とか小型化にこぎつけたが力は出ない。力=ヴォリュームは如何ともしがたい。ボイスコイルは線径2x3mmを50ターン巻く。力はこの50ターンの長さ25m流す電流と磁場力の積となり、概ね1500n(ニュートン)と出る。

2010122x8月から設計を始めて3ヶ月、ようやくカタチができた。理想形はこの丸型で製品レベルは一番上のテーパ型で、中段の持てる限界の第一次試作はほぼ四角となった。我らがaltecの288-16g等を励磁型にする場合には、迷わず球体とする。次のステップは励磁巻き線の設計と、巻き線の治具を作り、研修で見えているs氏とΦ1.5mmのポリウレタン線を2000ターン以上巻く。

2010249xk工業のm氏が3dで直ぐに設計してくれた。3dの操りは難しく相当に勉強しないと出来ない。氏はサクサクと3dで描きプレゼン会議ではこれを持ち出し説明してくれる。可視化することは大事で、見なけりゃあ人間は信用しないの本質がある。ロボット時代のデザインはデザイナーのn籐先生が発泡スチロールを弟子たちに削らせカタチを作り、それに着色して持ち込み、幹部が侃々諤々と議論して決める、こうゆうスタイルだった。m氏の所では200インチくらいのlcdパネルにこれを写して見せ、且つあらゆる方向に回転させ視認させる。凄い時代になったものだが、m氏のように製図台にa1ペーパーを置き、手の汗でエンピツの線を滲ませながら何十枚もの図面を徹夜で描くような昔を経験しないと、3dの本当のありがたさは分からない。

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2020年10月20日 (火)

複製力学 時代の進化とスーパーコピー品

2010181見かけだけダンディなlee専務の身に付けているアルマーニもダンヒルもヴィトンも全てニセモノと分かるには、そう時間は掛からなかった。当時、1989年はオリンピックの終わった翌年で、ソウルは活気にみなぎっていた。画像は当時の梨泰院(イーテヲン)を伝える貴重な画像?で、通り一杯にニセモノ屋の屋台が並んでいる。地方巡業(ロボットpr&啓蒙活動)を終えてソウルに戻るとご褒美は、美食と土産物買い。ダンディなlee専務に案内されて高級なコピーショップに出向いた。梨泰院(イーテヲン)へ最近は全く行ってないから分からないが、コロナのクラブで名前が登場して昔を懐かしく思い出した。

2010182機種や色は違うが、この中にニセモノが1個あるが分かるでしょうか?当時のニセモノは一見して直ぐに分かり、lee専務が「上物のニセモノ」と力説しても直ぐにバレる。画像のように最近は素人では区別のつかないスーパーコピー品まで技術レベルが向上してしまい、凄い。中国が主体で世界中の生産工場でもある訳だから、生産ラインにある時は本物が流れ、ある時はニセモノが流れてもおかしくはない。でありますからスーパーコピー品はニセモノと言えども決して安くはない。お恥ずかしい話、いや恥ずかしくはないか、つい最近までスーパーコピー品などというカテゴリーがあるとは知らなかった。但し著作権法と不正競争防止法からは違法になるのだが。テクノロジーの進化とは、本物とニセモノの区別が付かない社会を作り出すことを言う...か。

2010183著作権を買ってもまるで凄くないのがレコードオリジナル盤のスーパーコピー品で、本物に似ても似つかない。エリック・ドルフィのアウト・トゥ・ランチは有名な先生方が係わったのに別物でガックリ。中国のスーパーコピー品について、思い当たるフシがある。2004年に北京のモータ展へ行った時、ドイツの扁平モータをそっくりコピーしたモノを見つけた。聞くと「立派なコピーでしょう」と自信満々だった。コピーに全精力を傾けるのも「コダワリ」なのかも知れない。日本のブルーノートレキシントン盤の復刻は、オリジナルに寸分たがわぬコピーの「コダワリ」は全く無い。レキシントン盤に10万円も投ずるのだから、寸分たがわないなら2万円でも3万円でもかまわない。どこかレキシントン盤のスーパーコピー品を作ってください。

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2020年10月18日 (日)

プリンター騒動記

2010124セイタカアワダチソウ、wikipediaから引用「北アメリカ原産で、日本では切り花用の観賞植物として導入された帰化植物。河原や空き地などに群生し、良く肥えた土地では3.5~4.5m程度にもなる。外来生物法により要注意外来生物に指定されているほか、日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100にも選ばれている」とある。強さ抜群で執念深く毎年背丈より高くなり、道路にはみ出し通行の妨げになる。でも勝手に駆除できないのが他人様の雑草、毎日通るたびに忌々しく思う。

2010125それ以上に忌々しく思ったのが、キャノンのmg5230プリンター破損であります。名工ミルトさんとの打ち合わせ時に発生したトラブルで「プリンターヘッドの種類が違います」エラーで万事休す。問題は、イエロースコープをはじめ昔のソフトはxpの環境でしか動かない。よって危険とされているxpパソコンのまま使っている。これに適合するa4プリンターはキャノンには既に無い。新品の入手は不可となり、仕方がないので何とかゾンの中古品を購入した、しかも2回も。2回ともパソコンにプリンターを繋ぐとc000エラーが出てしまい、壊れている。これに費やした1週間は全く無駄な時間となってしまった。

2010126x原因は2台とも輸送中の事故、大きなダンボール箱へ梱包材も入れずにプチプチをひと巻きしただけ。天地無用、上向きの矢印記号、精密機器表示など一切無い。だからダンボール箱内でゴロンゴロンする。回収に来た何とか運輸の担当者に意見を求めると「何とかゾンではあるようです~」と言っていた。まあ、それでも返品可能だから事なきを得た。

2010127こうなりゃあ何とかオークションしかないと目くじら立てる。そこで分かったのが「プリンターヘッド違い」のトラブルと「廃液満タン」のトラブル、これらは殆ど修理は不可能みたいだ。何とかオークションでは輸送中の事故補償は無いし、どうせ壊れたプリンターだからとヘッドを外し丹念に清掃したが、直らない。解決策も見当たらないまま2、3日が過ぎた。壊れたプリンターの電源を入れると「ヘッド違いエラー」が出なくなっており、直ってしまった。さすが修理の名医...の自信は、まるで持てないトラブルだった。その後は何事も無かったようにプリンターは動いている。本人も、パソコンも、プリンターも、開発ソフトも、時代屋だからしょうがない騒動記でした。

日進市のm野さん、情報ありがとうございました。以前も今回もxpパソコンからメールするため、はじかれているようです。

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2020年10月16日 (金)

音色力学 ampex200,300とag440とコルトレーンと

2010061伊豆のdcアンプマニアさんに長らく借りていたトランジスタ式のテープデッキ、スチューダーa810で、氏が録音した荒武裕一朗君のjazzピアノなど実に良い音で録音されており、流石録音のベテランです。アメリカの有名jazzクラブで隠し録りを頻繁にやったが、オフマイクでは記録としては成り立つがオーディオ的には無理だった。そのうち気付くが、jazzを聴きにわざわざニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードまで来ていても、録音が気になってしまい巨匠ルー・ドナルドソンの演奏に入り込めない。これではイカン!と思い、キッパリと紐族(テープマニア)から足を洗った。

2010062トランジスタ式のテープデッキ、スチューダーa810とばかり思っていたが、最近入手した基板画像から判明したが、何とopampだった。 トランジスタよりopampは更に音の線は細くなり綺麗になるから、現代リマスターではそのような音になるのだ。しかしopampを否定するモノではない。現代録音のミキサーは全てopampで作られており、全員が全員、opampの音を聴いている訳で否定のしようがない。ただ、amp工房ではコルトレーン時代の録音しか聴かないからopampは認められない。

2010063コルトレーン時代のampex200を見てみよう。テープリールのサイズは10インチを超えて大きい。ampex300の時代になると正式な10インチとなる。大きとは良いことで重厚長大な戦艦ヤマトだから、下手な防振構造をとらなくても自分自身で防振するから潜在的に音は良い。

2010065キャプスタンモータはヒステリシスシンクロナスモータのポールチェンジで900rpmと1800rpm、同期モータだからn=120f/pとなり8極と出る。よって4極と8極を切り替えて2スピードを確保している。画像から伝わってくるモータの大きさはまるで昔の洗濯機で、ここが軟弱な現代モータと違うところ。テープデッキもターンテーブルもモータは極端に大きくすべし。

2010067ampex200キャプスタンモータの回路図がこれ。ヒステリシスシンクロナスモータの回転原理はこれ「固定子に通電すると回転子は固定子磁界にて磁化されるが、ヒステリシス現象にために固定子起磁力より遅れて進行する磁束密度が生ずる。固定子起磁力方向と回転子内の等価磁極中心方向とが一致する方が空間の磁気エネルギーが大となるので、この遅れのために回転子にトルクを発生する。」の通り誘導型だから原理的に滑らかに回る。リールモータも同様でこっちはブン回すだけだから回路も単純です。

2010064ここまで音の良いオンパレードで次はオーディオ回路です。この画像で分かる通り図太い真空管とトランスの組み合わせで、現代真空管アンプ作家のお手本みたいだ。流石にampex200の作られた1949年は古典管の時代ではないから、gt菅になっている。

2010066回路図はこれ。600オームの送り出しは6f6のプッシュプル回路と大きな出力トランスで、これじゃあ太い音がする訳だ。音色力学からopampの半金属のシリコンと真空管のニッケルや銅とどっちが音が良いかは、論ずるまでもない。これだからスチューダーa810は情報量多し綺麗で、しかし音は分厚くないとなる。

2010068最後はampex ag440でこの時代からトランジスタ化された。なぜag440を取り上げたかと言うと、コルトレーンが1967年に亡くなった後、1969年にアリスが当時の最新鋭のテープレコーダag440を2台購入して地下のスタジオを完成させたからとあたったからで、コルトレーンとは無縁が分かる。アリス・コルトレーンがコルトレーンの遺志をついで矢継ぎ早にこのハンティントンの地下スタジオで録音をしているが、音は200,300の時代より薄くなっていると思う。思うがこの時代の録音は聴かないから断定は出来ない。

20100691 ag440の回路図はこれ。完全にトランジスタアンプ化されたがopam時代よりはいくらか音は分厚いはずだが、大差ないと思う。差があるとしたらモータの大きさや種類、機構部分の剛性からきているはずだ。

2010069コルトレーンと旅したテープレコーダ音質紀行の最後に登場が、ag440のキャプスタンモータです。モータのメイハンから一言、ampex redwoodは最後の渡米1999年に訪れた場所で、カリフルニアのレッドウッドにあったのか。次はたまげたac motor made in japanの文字、そしてmotor by takanawa mfg co.,ltd、ん、見覚えが、なんと熱帯魚のポンプのクマドリモータを作っている高輪製作所と分かった。コルトレーンも凄かったが、日本のモータ技術も凄い!

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2020年10月14日 (水)

オリジナル力学 ブルーノート1500番台レキシントン盤

2009281オリジナルを探すのも大変だし維持するのも大変です。ワシントン条約により、ガラパゴス諸島では動植物は勿論のこと、石ころ1個でも持ち出し禁止です。画像はOpuntia echios var gigantea「ガラパゴスウチワサボテン」の2態で、左も右も本物のオリジナルだが左は扁平で右はタテ長です。左の扁平はワシントン条約発令以前の随分昔に渡来して代を重ね、更に日本の気候風土に順化してしまい、オリジナルから若干遠ざかった感がある。それが分かるのも右の正真正銘現在の本物があるからで、左だけでは区別はつかなかった。これは重大事項で、判断基準には常に本物を置いておく必要がある。

2009282jazzオーディオも全く同様で本物がなければ判断はつかない。アート・ブレイキーのバードランドのライブ盤は「BLP 1521 Art Blakey - A Night At Birdland, Volume 1 1956」と「BLP 1522 Art Blakey - A Night At Birdland, Volume 2 1956」の2枚を持っている。volume1と2の違いはあるが、右のジャケットが正真正銘のオリジナル盤です。

2009283こっちがBLP 1522 Art Blakey - A Night At Birdland, Volume 2 1956のレキシントン盤のオリジナル。"Birdland", NYC, 1st set, February 21, 1954のように1954年のバードランドでのライブ盤。Lou Donaldson, alto sax; Horace Silver, piano; Curly Russell, bass; Art Blakey, drums; Pee Wee Marquette, announcer. 住所のレキシントン・アベニューが正真正銘です。フラットリムで深溝でレコード盤重量は210gとオリジナルの条件は続き、音は分厚いに尽きる。

2009284 こっちがBLP 1521 Art Blakey - A Night At Birdland, Volume 1 1956の2nd盤。Clifford Brown, trumpet; Lou Donaldson, alto sax、Horace Silver, piano; Curly Russell, bass; Art Blakey, drums; Pee Wee Marquette, announcer.住所は47 west 63rdと変ってオリジナル盤ではない。ビーズリムで深溝でレコード盤重量は175gとオリジナルの条件からだいぶ外れてくる、外れてくるが音は分厚くて、これでもいいんじゃあないかと思う。現在、重量盤180gと称して多くのレコードが出ているが、47 west 63rdの2ndと比べても似ても似つかない。よって本物のレキシントン盤との差は、推して知るべし。音質と重量は直接的ではないが、重い方が防振の概念から有利となる。たんとはいらね~、けど本物は持つべしです。

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2020年10月12日 (月)

定宿 伊豆高原 花吹雪

2010115ロボット会社時代はしんどくて「少しでも清水の地から離れよう」とゆう無言の意志が働いたようで、遠方へよく出かけた。最近は自由気ままなプータロー生活で、遠方へ行くのは面倒なり、と変わってしまった。その点伊豆高原の花吹雪さんは見事に黄金比の距離にある。過日、そうだ花吹雪行こう!と駄馬を飛ばす。オーナーの市川さんは編集者をやっていたような文化人で、他の温泉宿とはとんでもなく違う。その正体が分からず20年以上も通っているが、その何か?に最近気付いた。(会長さんですか?と聞けば「この辺りの住人の市川です」と言う。フツーならば社長とか会長とか胸を張るものだが、この辺りの住人とゆう表現のウイットさ)に、何かの正体がありました。

2010114到着して驚いた、昔馴染みの姉さんが戻っていた。20年も通っていれば親しい姉さん方も増えたが、最近は殆ど若い方に代わっていたのだ。上画像は八寸で、上品な食材が少しづつあり、アワビまで付いていたのは嬉しい。現在の料理長はオーナーの息子さんで、毎度気合を入れて歓迎してくれる。画像は〆のクリご飯だが、途中の写真は撮り忘れた。

2010116一番のお気に入りは黒文字の湯で、勿論貸切です。黒文字の湯は内風呂と露天風呂と両方が備わり、空間的には一番広い。泊り客も居るから必ずしも黒文字の湯に入れるとは限らないが、全部で5つくらいあるからその時々で色々変える。塀の上をリスがチョロチョロ走ったりして、伊豆高原の象徴みたいだ。泉質は無味無臭でサラッとした湯、たいていは一番風呂だから鼻先まで湯に浸かり、温泉の神様を十分に吸い込む。明日をも分からない厳しいロボット時代に、温泉に鼻先まで浸かり、温泉の神様を十分に吸い込んだお陰で生き延びれたような気がしてならない。温泉とはありがたきかなです。

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2020年10月10日 (土)

電源力学 2020ofc純銅電解コンデンサ製作2

200909210kwスピーカモータの小型化の構想を練っていると、コロナ休業で締め切った入り口のドアがドンドンと音を発てる。慌てて飛び出すと名工ミルトさんが訪ねてくれた。「真夏の忙しさも一段落して暇ですねん」と言う。こっちは猫の手も借りたいほど忙しいから「待ってました!」と妖しい構想をぶちまける。ミルトさん曰く「昔、真空管アンプの音を聞かせる宿へ行ったことがあり、アンプ作家の宿主はnfbを自在に変えられると説明してくれたが、変えても良く分からなかった」、「そうなんです、耳良い族はそのチマチマした音質カイゼンに反応できるが、我ら駄耳族はドカ~んと爆発させないと反応できないのね」

2010111今3つの爆発を抱えているから是非協力して欲しいと頼む。第1は恐るべし Duelund Capacitors ofc銅コンデンサを超えるものを作る。第2は真空管のムニャムニャで詳しくは言えない。第3はaltecシステム全体を励磁型磁気回路に変更する。これで3爆発させる。現在の1502ツイータと288-16gの銅コンデンサのセット約10万円、ステレオ分で20万円もお代を投入しているが、これを超えて且つ安いものを開発する...密談は延々と続くのでありました。

2010112困った!
突然キャノンのmg5230プリンターが壊れてしまった。これが無いと何も仕事にはならん、仕方がないのでautocadは諦めて手書きした。なんだい、一番上の絵と変らないじゃん、これは暗号にも等しいがミルトさんとは打ち合わせてあるから問題ない。ofc純銅板の1mm厚は0.2mm厚より音が良い。防振効果か電気抵抗かは面倒で分析していないが、少なくとも Duelund Capacitors ofc銅コンデンサのペラペラ箔からすれば、1mm箔はバカヂカラ間違いなし。これを2個作って288-16g用の9μfの Duelund Capacitors ofc銅コンデンサと交換すれば、爆発か?否か?直ぐに答えは出る。否の場合は直ぐに埋めてしまって無かったコトにしますから、悪しからず。

2010113芸術の爆発はタロー先生にお願いするとして、オーディオの爆発はお願いする先生方が居ない。爆発は素材力学が最短距離で、今まで使用していた素材を音質の優れた素材に変更するだけだから実に簡単で、気が付かない内に無意識に爆発する。電解コンデンサのアルミ箔をofc純銅箔に変更するだけだから、難しい理屈は無い。

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2020年10月 8日 (木)

弟子のkouhei君                   光電式カートリッジのグランドマスターで世界へ!

20100710110kwの巨大スピーカモータ用200khz超高速pwmサーボアンプの秘策を練っていると、突然電話が鳴る。セロニアス・モンクと一緒で電話嫌いだから「留守です!」と電話を切ってしまえばいいがそこは現代、電話の相手が表示されて久し振りのkouhei君からだった。「製品が発表になりanalogに載りますから本屋で見てください」”本屋で見てください”の言葉に細やかな気遣いが読み取れ、ならばと即アマゾンへanalog誌を手配する。

201007106「凄いじゃあないか、いよいよ世界デビューだね、で何を開発したの?」「光電式のカートリッジで旗艦モデルのグランドマスターです、カートリッジは120万円でイコライザアンプは400万円、自分はカートリッジの開発担当してイコライザアンプは70過ぎのお爺さんが担当しました」「凄い!アラブの石油王が買うヤツだね」「そうです、購入して頂いてます、音はもはやアナログではないんです、デジタルをも凌駕するシン・アナログです」「分かるな~、イケダのカンチレバー無しを聴いた時、日本刀で切られるような凄さを感じたが、そうゆう傾向だね」

201007102進学のアドバイスも就職のアドバイスもし、優秀な成績で大手企業へ就職したが、中学からのオーディオ熱は行動を突き動かし、大手企業を退社して小さなカートリッジガレージメーカへ転職した。スピーカ少年だった弟子が、いつしか青年となり荒野を目指している。オーディオ、特にハイエンドオーディオが衰退していく中、ガレージメーカで経費の掛からない所が生き残り、大手企業では出来ない独創的で、とんでもない高額なハイエンド商品が原資豊かな階層へ売れる。

201007105残念ながらanalog誌にはkouhei君は載っておらず、代表者が載っていた。何れkouhei君が幹部になったあかつきには、3相誘導電動機を使った超弩級のダイレクトターンテーブルを提供しよう。あっ!その時はあっちの世界へ逝ってしまい、手も足も出せないのか...画像の光電式カートリッジのグランドマスターが120万円、簡単に高いなどと、お代だけで片付けてもらいたくない。120万円には120万円の重みと責任と夢があるのだ。開発とは、目標仕様製品の完成、予算、期限と決められた3重苦があり、寝食忘れて良くぞがんばったと思う。

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2020年10月 6日 (火)

電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その9

20091921_20201002072801 安かろう悪かろうが中華の代名詞だったが、悪かろうが段々失せて良くなりつつある。先日もk氏が高周波誘導過熱装置の中華製の安物を見つけた。大袈裟に言えば1/10位の価格ではもう事件だし、技術立国日本がやられてしまう。憂いつつも、とりあえず予算を節約できるなら中華にしよう、と矛盾した行動をとってしまうのだ。ガウスメータなんか何十万円もしていたが、アマゾンを調べたら、あるある、安物がいくらでもある。とゆう訳でm氏の会社と我が方にこれを備えよう。磁気ギャップ9mmの磁場を測定するには好都合で、いくら磁場を上げても2テスラが上限だから測定レンジにも入る。

2009211xx 前回の磁気回路で概ね固まり、径Φ490mm、長さ435mmとなった。計算上の力は4000n位となり、鉄材ボリューム感が大の割には力が出ない。ここが磁石を使わない励磁型の問題点でもある。これで万事メデタシのはずが、メデタくないこともある。この鉄の塊を5個に分割し重量を想定する。先ずテーパヘッド部150kg、ボディ150kg、尻のエンドプレート100kg、センターポールヘッド部70kg、センターポールベース部60kgと重量が出て、合計で530kg、これに各種穴などのマイナス分を入れても約500kgとなる。これをどうやってamp工房へ運び込み、どうやって、どのように設置するのか、誠に頭の痛い話であります。

2009193磁気ギャップの幅を200mmにした最大の理由はインダクタンスで、100mmでは18mhとなり大きい。大きくても動くには動くが問題は駆動電圧で、この時の合成インピーダンスは22.8Ωとなり、これに20aの電流を流せば20ax22.8=456vと出てしまい、日本における3Φ200vでは駆動できない。最低限大型の電源トランスの設置となっていやらしい。ここのカイゼンの為に200mmとし8mhとなったから、3Φ200vでも動く。

2009251続いてが放熱の問題で、励磁コイルで400w、ボイスコイルで300wと700w位の発熱量があり、空冷する必要がある。但し仕事のデューティが低いから連続動作と違い、空冷は楽になる。Φ200mmのファンを4個をエンドプレートにつけて冷却穴から9mmギャップにかけて加圧し、空気の流れを作る。

200919233とりあえず9mmの磁気ギャップにおける磁束密度を、上の妖しいガウスメータで測定すれば見通しはつく。それには励磁用の空芯コイルを巻く必要があり、研修にみえているs氏とΦ1.5mm~2.0mmまでで、何個かコイルを巻いてみる。巻き線機を使わないと画像のように綺麗には巻けないが、ともかく最初は手巻きしよう。

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2020年10月 4日 (日)

The Complete Prestige Recordings Miles Davis と k2 20bit 考

2010041マイルス・デイヴィスのk2 20bit盤はアマゾンで手に入れた。何とかオークションでは案外高額だったので、念のためアマゾンを調べたらライナーノーツ無しのせいかcd1枚分のお代だった。cdの入手ではしくじりも多いけど、たまには得することもある。The Complete Prestige Recordings Miles Davis でマイルス・デイヴィスが1951年~1956年の6年間プレステッジ・レコードに在籍していた時代の名演奏8枚組コンプリート・ボックス、例のコロンビア移籍の為のマラソン・セッションWorkin'、Steamin'、Realxin'、Cookin'もあり、マイルスを持つならコレ!です。

2010042最初にコルトレーンがマイルスに招聘された時の演奏も満載でありがたい。そのプレステッジがk2 20bitになったのだから、もう買うしかありません。プレステッジのボブ・ワインストックは40歳でレコード会社から隠居してしまうのは、jazz史に残る偉業とは裏腹にうまくいかないことが多かったのだろう。ボブのやり方は如何に引き伸ばして稼ぐかで、マラソンセッションは以下のようにレコードリリースを大幅に引き伸ばしている。
PRLP 7094 Cookin' With The Miles Davis Quintet
Miles Davis, trumpet; John Coltrane, tenor sax Red Garland, piano; Paul Chambers, bass; Philly Joe Jones, drums.
Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, October 26, 1956
PRLP 7129 Relaxin' With The Miles Davis Quintet
Miles Davis, trumpet; John Coltrane, tenor sax; Red Garland, piano; Paul Chambers, bass; Philly Joe Jones, drums.
Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, May 11, 1956
PRLP 7166 Workin' With The Miles Davis Quintet
Miles Davis, trumpet #1,2,4-7; John Coltrane, tenor sax Red Garland, piano; Paul Chambers, bass; Philly Joe Jones, drums.
Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, May 11, 1956
PRLP 7200 Steamin' With The Miles Davis Quintet
Miles Davis, trumpet; John Coltrane, tenor sax Red Garland, piano; Paul Chambers, bass; Philly Joe Jones, drums.
Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, May 11, 1956
このように1956年5月11日、ハッケンサックのヴァン・ゲルダースタジオで一気に録音して、lpナンバーのように見事に飛ばしている。

20100471997年、we300b真空管の復刻版(hf-300)を作られた岡谷電気の常務さんが来社した時、jazzレコードの音を聴いて、録音機材はampex300で録音テープはスコッチのxxx番と言われて、知識の深さにたまげたことがある。お代を払い画像のマスターテープを借りて、リマスター作業はスタートする。いつまでも磁気テープが存在するとは思えず、何れデジタルデータのみがマスターになると容易に想像できる。問題はその時で、2度と分厚い音の再現は未来永劫不可能となる。

2010048xリマスタールート1
マスターテープを借りて真空管式ampex300or350を回し何らかのad変換器に掛けてデジタルデ-タ化する。マスターに近似で分厚い音のcdが出来る。これは音色力学の驚異のリマスターcd 「Light In The Attic Records」のGabor Szabo Jazz Ragaで証明されている。

2010043xリマスタールート2
k2 20bitや現在の一般的手法においてはトランジスタ式スチューダーa810を回し何らかのad変換器に掛けてデジタルデ-タ化する。マスターに程遠く綺麗だが分厚くない音のcdが出来る。jvcにおいてはスチューダーa80を相当にカスタマイズして音質のカイゼンを図っており、気持ちは分かる。

2010044見つけた、1996年に出来たjvc自社製のアナログコンソールではフィルター、シェルビング「シェルビングEQとは、特定の周波数から上(または下)の周波数をブーストしたりカットします」およびパラメトリックeqが当然ある。これはk2 20bitに限らず備わったeqで、セロニアス・モンク考は「どうもヴァン・ゲルダーはボンツキベースに録りがちで、初期廃盤のvdj-25010~24の時はたまりかねてリマスターエンジニアがボンツキを抑えた」作業をやったのでは?

2010045k2 20bitはこの仕掛けでad変換器が要となる。この大袈裟でないリマスターシステムで、マイルスもコルトレーンもセロニアス・モンクも作られた訳だから、良い音にするには経路はシンプルさが必要なんでしょうね。

2010049出展:mj無線と実験の1996年6月号に掲載された「日本ビクターの新マスタリングスタジオ」The Complete Prestige Recordings Miles Davisのポール・チェンバースのベースがボンつかないのは、このシェルビングeqで低域をカットしたと想像しよう。1996年はもう24年も経つが、このアナログデジタルハイブリッドの傑作のマスタリングスタジオで作られたk2 20bitを超えるcdが出現しないのだから、音作りは思うようにいかないもの。それにしても無線と実験は抜きん出たオーディオ誌で、既にオーディオ歴史となり、未だに調査分析では大いなる手掛かりを残してくれている。

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2020年10月 2日 (金)

セロニアス・モンク考とk2 20bit 了

20082591_20200922070201パーカショニストのnakaさんが「片方から音が出ない!」とsos、カニンガムcx112aのラインアンプを持ち込む。久し振りに見るラインアンプは初期段階の水晶粒防振構造なので防振度は低いが結構力作で、これだけのファイトは今は出ない。原因はフィラメント切れで、古典管ではたまにあるが仕方がない。とりあえず手持ちのst管の112aをつけて修理完了。nakaさん曰く「余人をもって代え難しのアンプと思いますが...」ラインアンプ=プリアンプの傑作は少なく、lnp2lを超えるプリに未だ出会ってはいない。

2008254nakaさんはセロニアスモンクのboxモンで同じものが2個あるのを見てたまげていた。「k2 20bitは透明度が上がって、初期廃盤のvdj-25010~24より音が良い」と説明する。オーディオとはヤバイ話で、一度良い音を聴くと戻れず我慢できないから、初期廃盤には戻れない。

2008255セロニアス・モンクとも長い付き合いでjazz初心者はどうしてもピアノトリオなどに惹かれがち、エヴァンスを聴けばチョッと毛色の変ったモンクに辿り着いた訳で、聴き続けていた。偉大なjazzミュージシャンであり、jazzメンの多くから尊敬を集めて、且つコルトレーンの師匠などはつい最近知ったようなもので、勉強不足だった。左は初期廃盤でcd盤面の印刷はこのように違う。

2008256こっちが初期廃盤のvdj-25010~24。箱は重厚でシリアルnoは52となっていて、若い番号だから価値がありそう。このcdだけを聴いていた段階では問題など出ず、これで良いと思っていた。

2008257こっちがk2 20bit盤のvicj-60110~60124です。水晶粒防振構造はいっぺんで音の濁りを判別して、k2 20bit盤の方が音の良いのを見抜く力があり、これを音色感度という。これが鈍いと初期廃盤だろうがk2 20bitだろうが大差なく分からない。これはありがたいことで、我ら駄耳でも全く問題なく判別がつく。

20082596じっくり聴き込んで、透明度の高さや情報量の多さや音の張り出しに満足していた。ん?なんだいこのボンツキベースは、慌てて初期廃盤と比較すると明らかにk2 20bitは低域がボンついている。マイルスもコルトレーンもk2 20bitではこんなことはない、これはリバーサイドだからリマスターで出た癖?若しくはエンジニアの腕、いやそれはないと思う。しかも全曲ではなくてdisc1から2のオスカー・ペティフォードで出ている。そこで丹念に調べたら、Thelonious Monk Plays The Music Of Duke Ellington (Riverside RLP 12-201)、Thelonious Monk, piano; Oscar Pettiford, bass #1-6,8; Kenny Clarke, drums #1-6,8.Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, July 21 & 27, 1955
1. It Don't Mean A Thing If It Ain't Got That Swing
2. Sophisticated Lady
3. I Got It Bad And That Ain't Good
4. Black And Tan Fantasy
5. Mood Indigo
6. I Let A Song Go Out Of My Heart
7. Solitude
8. Caravan
20082955となって、ルディ・ヴァン・ゲルダーの仕業だった。どうもヴァン・ゲルダーはボンツキベースに録りがちで、初期廃盤のvdj-25010~24の時はたまりかねてリマスターエンジニアがボンツキを抑えた、しかしk2 20bitでは反省してそこはいじらなかった、と想像しよう。
disc2のThelonious Monk - Brilliant Corners (Riverside RLP 12-226)、Ernie Henry, alto sax; Sonny Rollins, tenor sax; Thelonious Monk, piano, celeste #2; Oscar Pettiford, bass; Max Roach, drums.Reeves Sound Studios, NYC, October 9, 1956、ではreevesスタジオ録音でヴァン・ゲルダーの手から離れてしまいボンツキベースではなくて正常だ、とゆう事実が判明して安堵した。こんなボンツキベースでは「k2 20bitはダメじゃん」と判断する御仁も居るはずで、古典jazzの音を評価する際には歴史を調べる必要がある。晴れてk2 20bitの方が初期廃盤より音が良いと証明された...了

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