« 複製力学 時代の進化とスーパーコピー品 | トップページ | 量子力学 音と電子の移動と »

2020年10月22日 (木)

電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その10

2010090転職が決り最初の帰郷でkouhei君は、このl,r別音楽ピックアップ構造の話していた。その時は、ふーんと聞き流していたがこの方式が画期的とanalog誌に載っており、逆に今度はたまげた。その昔光方式のカートリッジがシャープや東芝から出されており、それらと比べたら凄い技術革新なのでしょう。センサーベースの仕事が長いと、センサーの重要性は身にしみて感じている。センサーであるカートリッジやcdの光ピックアップ、また出力のアクチェータは、もうこれ以上進化は無いと長年されてきたそんなことはなく、これからどんどん進化して限界はないのでしょう。我らのスピーカモータアクチェーターもその一環だし、カートリッジの開発のチャンスがあるならば励磁型でやるに違いない。

2010091若くないオーディオ技術者は体力も気力も落ち、この巨大スピーカモータは持てないし。kouhei君に触発されて暴走しまくる若くないエンジニアに、少しは若いエンジニアの皆さんがブレーキを掛けてくれた。「テーパヘッド150kg、ボディ150kg、エンドプレート100kg、センターポールヘッド70kg、センターポールベース60kgで合計500kg...最初はもっと小さいのを作りませんか?」救いの手に「待ってました!ようがすやりやしょう」と直ぐに挫ける。

2010092この日は研修日、生徒さんが2人に増えて忙しいが合間を縫って構想に励む。「ヘッド70kg、ボディ40kg、エンドプレート35kg、センターポール30kg合計175kg」何とか小型化にこぎつけたが力は出ない。力=ヴォリュームは如何ともしがたい。ボイスコイルは線径2x3mmを50ターン巻く。力はこの50ターンの長さ25m流す電流と磁場力の積となり、概ね1500n(ニュートン)と出る。

2010122x8月から設計を始めて3ヶ月、ようやくカタチができた。理想形はこの丸型で製品レベルは一番上のテーパ型で、中段の持てる限界の第一次試作はほぼ四角となった。我らがaltecの288-16g等を励磁型にする場合には、迷わず球体とする。次のステップは励磁巻き線の設計と、巻き線の治具を作り、研修で見えているs氏とΦ1.5mmのポリウレタン線を2000ターン以上巻く。

2010249xk工業のm氏が3dで直ぐに設計してくれた。3dの操りは難しく相当に勉強しないと出来ない。氏はサクサクと3dで描きプレゼン会議ではこれを持ち出し説明してくれる。可視化することは大事で、見なけりゃあ人間は信用しないの本質がある。ロボット時代のデザインはデザイナーのn籐先生が発泡スチロールを弟子たちに削らせカタチを作り、それに着色して持ち込み、幹部が侃々諤々と議論して決める、こうゆうスタイルだった。m氏の所では200インチくらいのlcdパネルにこれを写して見せ、且つあらゆる方向に回転させ視認させる。凄い時代になったものだが、m氏のように製図台にa1ペーパーを置き、手の汗でエンピツの線を滲ませながら何十枚もの図面を徹夜で描くような昔を経験しないと、3dの本当のありがたさは分からない。

|

« 複製力学 時代の進化とスーパーコピー品 | トップページ | 量子力学 音と電子の移動と »