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2020年11月15日 (日)

素材力学 ロシアgm70直熱送信管の音色を聴く1

2011131名工ミルトさんがやおら取り出したcdは一関ベイシーのスガワラサウンドの録音で「このような素晴らしい音で鳴らしているjazz喫茶に出会っていない!」と言う。ミルトさんは全国津々浦々のjazz喫茶巡りをしているから、jazz喫茶の音には滅法詳しい。早速プレイバック・アット・ジャズ喫茶ベイシーから3曲目ワイズ・ワン 、インパルス 、ジョン・コルトレーン・カルテット、続いて4曲目のマイ・フーリッシュ・ハート、リバーサイド、 ビル・エヴァンス、そして5曲目八十八先生のムース・ザ・ムーチ、イーストウインド、 ザ・グレイト・ジャズ・トリオ、ここまでかけると現在のベイシーサウンドが見える。昔聴いていたベイシーサウンドをamp工房に再現、一関ベイシーのスガワラサウンド直送便でした。何とも不思議を感ずるのはナグラを何台もぶん回した効果だろうか?良い音です。

2011153さて我が方は「3相誘導電動機でddターンテーブルを作るの巻き」で用意したロシアの直熱送信管gm70だが、モータを回す前に音色を聴いておこう、作戦です。ここで音色が悪ければ、とてもじゃあないがモータを回す気にはなれない。トリウムタングステンフィラメントに20vを印加する。お~、なんて美しい!たいていはこの灯りにやられて贔屓の引き倒しになるが、グッと堪えて冷静に判断する。

2011158x出展:wikipedia
トリウム (thorium) は原子番号90の元素で、元素記号は Th である。アクチノイド元素の一つで、銀白色の金属。直熱型真空管において仕事関数を下げ熱電子放出を促進させるため、フィラメント表面に塗布された。主に送信管で使用され、トリウムまたはトリエーテッド・タングステン・フィラメントと呼ばれた。

2011154ムンドルフのド太いofc純銅線を10v巻いてセンタータップとし、もう10v巻いて20vとした。それでも巻き数は44ターンだから直ぐに終わった。センタータップをgndへ落とす。cx350管と同じ手だが、これがハムがブンブン丸で参りました。この段階で+b電圧と-c電圧を印加している。

2011155その状態がこれ。プレートにディールの1kΩを4本も接続しているから、プレート電圧は低い。フィラメント中点からの電圧10.21v、マイナスのバイアス12.2v、プレート電圧241.4v、+b電源電圧405.2v、ここから算出するプレート電流は(405.2-241.4)4000=41ma。

2011157プレート電流がこれ。こちらは別オシロスコープで10Ω両端の電圧降下から電流を算出して、42maでほぼ一致。プレート電圧が240vしか掛けていないからこのような小さい値となる。プレート電流波形には情けないほど大きなリップルが乗っている。

2011156 それを特性表にプロットするとご覧の通り。特性表のグリッドバイアスは-15vが、実測-12vだから概ね良好。中古の球だが現代管は古典管と比べたら元気なものです。プレートに低電圧の限界の500vが印加できれば良いが、cx350管はofc純銅電解コンデンサを使用している関係から、400vが限界で、だいぶ不利となる。400vの-30vで70maが何とかなる動作点だが、ofc純銅トロイダル出力トランスのインピーダンスも合わないし、問題点だらけだがgm70管の音色は十分に判断できると思う。

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