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2020年11月17日 (火)

素材力学 ロシアgm70直熱送信管の音色を聴く2

2011171出展:見城先生のコラムから
「テスラがグラーツの学校でみたグラムの発電機あるいはモータは画像のような構造のものでした。このような機械的なスイッチ機構をしている限り、火花が伴います。接触の無い直流モータができないものなのか当時の最先端科学者が考えたのですが、それは永久機関の発明のように不可能だと思われたのです。」見城先生はテクノロジーの歴史学に滅法強く、そのコラムから大いなるヒントがもらえる。丁度名工ミルトさんがラインアンプ用のアッテネータをトロイダルコアで製作中だが、ブラシを回転させる手法に名工技が見える。我が方はそこまで出来そうにもないから、Φ350mmトロイダルコアを回転させるのも手で、グラムモータ式アッテネータか?複雑化した現代テクノロジーは難解でへこたれるが、歴史上の原理原則は実に単純明快で、思わずニヤリとしてしまう。

2011173ハムのブンブン丸に閉口してac点火を諦めて、遂にdc点火とする。20vの3aは60wは直熱管には不釣合いな大電力、まあしかし直熱管ではdc点火が当たり前なのだ。アルミ電解コンデンサは虎の子フィリップスを大量に使い44000μfを確保、整流器は31df6のパラ、後に放熱問題で4本パラとしてこの整流回路が最後まで尾を引いた。最後まで尾を引くが、もしこの方法しかなければ、それはそれで秘策がある。

2011174ofc純銅トロイダル電源トランスのフィラメント巻き線は表に巻いてあり、その巻き線から適当にタップを出し20v、3aのdc電源になるように調整する。ポリウレタン線の表面をカッターナイフで削ってハンダ付け、これがタップの正体で実に便利な手法です。

2011175gm70を繋ぎ通電する。その時の20vの波形はこの通りで、3aと電流がデカいからリップルが結構残っている。実負荷での実測値は20.5vだが、まだ追い込める。

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2011176フィラメント電源が出来たので全ての電源を接続して、動作のチェックに入る。

2011177これがプレート電流で63.8ma、このプレート電流にハムがまだ残っている。

2011178こちらが全体動作の波形。プレート電圧は402vまで上げて、その時のグリッドバイアスは-34vとなり、実動作に近くなった。

2011179こうなりゃあハムバランスを付けるしかない。オヤイデさんへ銅マンガニン線のΦ0.23mmを10m手配する。10.59Ω/mだから10mで概ね100Ω。それをΦ110mmの紙管にグルグルまき付ける。センター辺たりの絹巻きを剥がしてタップ=ボリュームポイントとする。音質的には落ちるが、現状ではこれしかない最良の方法となる。それでもofc純銅より銅マンガニン線の音色は落ちるから、銅マンガニン線を無くす方法を真剣に考えなければならない。

20111791意気揚々と調整するが、これぞとゆうハムポイントが見つからずこれでお終い。とゆうか最近は、まあいいか!のズクなし(信州の方言)化で直ぐに止める。過去のgm70管アンプの製作記事を丹念に調べてみた。mj(無線と実験)とラジオ技術を調べたが2006年のmjに何例かあっただけで、その後パッタリと歴史から消えている、なぜだ?

20111792その中で佐藤進氏のアンプ回路に注目、gm70カソード抵抗はハムバランス用の低抵抗のみで、出力トランスにプライトロンを使用し、グリッドチョークを使用するなど銅化は多く、回路図からは音は一番良いようにみえる。せっかくの銅巻き線の出力トランスから出た電流が、自己バイアスのニクロム線高抵抗にやられては勿体ない。あくまでも自己バイアスに拘るならば、オヤイデさんの銅マンガニン線で自己バイアス抵抗を作れば、その凄さにやられてしまうはず。

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