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2020年11月19日 (木)

素材力学 ロシアgm70直熱送信管の音色を聴く3

2011191オーディオの音質を支配するものは振動力学が最上位で、素材力学はその次となるのが最近の傾向だが、ことgm70の銅プレートに関して素材力学の独壇場となった。熱電子を飛ばすフィラメントは電気ヒータだから抵抗の低い銅線は使えず、タングステンとなる。自分で真空管を作るならば全部ofc純銅で作ると構想するが、自ずと限界がある。現実的にはプレートのみ銅となるに違いない。gm70はそれを実現してくれたのだから、これを使わない手はない。この事件に端を発し、現存する銅プレートの真空管を限りなく調べた。これについては別エントリーします。

2011192先ずcx350の電源トランスを掘り出し、gm70の電源トランスと入れ替える。トロイダルトランスの中央のにはフィラメント用のdc回路を入れる。カニンガムcx350管パワーアンプの配線は、ハンダ付けせずに銅線を撚って接続しテーピング処理するだけだから、簡単に配線が出来る。そんなバカな、となるでしょうがこれで事故ることも無いし、ハンダで音を悪くするコトも無いし、第一商品として出荷も無いからこれでいいのだ。

2011193中央の赤テープの円筒がカニンガムcx350古典管の浮かし台で、その外側にハムバランサーがスッポリ入った。配線は情けないほど汚く、日立時代に電気配線の技術指導をしていたなど、これじゃあ誰も信じない。

2011194続いてgm70管をofc純銅筒に入れて配線を底からだし接続する。ofc純銅の水晶粒防振と放熱を兼ねた1.0mm板厚を丸めて作った筒は名工ミルトさんの作。ここのofc純銅筒は放熱に大いに役立ち熱伝導率は403、それに水晶粒の8を掛けて放熱する。現在の円筒にofc1.0mmの板を円周上に縦にハンダ付けして、冷却ファンによる放熱効果を上げる。

2011195これで配線完了です。真空管アンプの配線とゆうより化学プラントの装置モンの電気配線みたいで、電子屋さんとゆうよりより電気工事屋さんの分野になる。汚い配線だがプレートとグリッドを接近させない、インプットトランスの配線は隔離するなど、要所々をきちんとやればこの方が電子回路ではよろしい。

2011196次はgm70管入りofc純銅筒を垂直に立てて、水晶粒を充填する。今回は早く音を聴きたいが故、温度上昇試験など一切やらない。成功したアカツキには水晶粒の中に温度センサーを埋め込んで温度上昇を調べる。この温度上昇試験ではhiokiの8825の連続データサンプリング記録装置を使う。

2011197水晶粒充填完了で通電開始です。プレート電圧にハムとgnd不備の兆候が出ているが、テンポラリーアンプだからそのまま進むことにした。


2011198案の定ハム音とジリジリ音がデカい。このジリジリ音はgndラインの引き回しによるもので、パワーアンプ全体が巨大な装置で分散しており、まだこのgndラインの整備まで手が届かない。まあハムのブンブン丸がそこそこ収まってのジリジリ音だから、とりあえず我慢しよう。

2011199音はとんでもなく凄いの一言。色物cdのビル・プライマーはシタルーとタブラが大爆発し、ガボール・ザボのAS-9167 Gabor Szabo - More Sorcery 1967、Jimmy Stewart, Gabor Szabo, guitar; Louis Kabok, bass; Marty Morrell, drums; Hal Gordon, percussion."The Jazz Workshop", Boston, MA, April 14 & 15,1967、から50年近く聴き続けている1曲目の「Los Matadoros」は、遂に正体を表し始めた。

20111991以前のエントリーから「ラガーディア空港で270ドル支払いボストンまでの往復のチケットを買う。シャトル便は便利で、席さえ空いていれば予約無しに乗れる。セイジ・オザワのボストン・シンフォニーでもなく、マツザカのレッドソックスでもなく、清教徒の上陸した地でもなく、目指すはバークリー音楽院とjazzクラブ「The Jazz Workshop」でありました。しかしjazzクラブ「The Jazz Workshop」は既に無く...ところが遂にjazzクラブ「The Jazz Workshop」はamp工房に出現!情報量の多さと音楽は直接的でないところもあるが、jazzオーディオを標榜するならば、マーチンの弦を擦る音がピッピッと聴こえたならば、1967年の録音に一体どれだけの音が詰まっているのか?レコードとかcdとかの分類は関係無しに、まだまだの未開拓を感じてしまい、常にスタート点であるコトを思う。

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