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2020年12月 1日 (火)

素材力学 真空管も銅(ofc純銅)に限る!

2011231xサン・ルイ-ジ・ディ・フランチェージ聖堂コンタレッリ礼拝堂の「聖マタイと天使」1602年カラバッジオ作、これを最高傑作と決めている。絵画の構図の基本はピラミッド型に構成し、底辺はがっちり地面に着地して安定感を持たせる。聖マタイと天使はそんなのお構い無しに、天も地も平等に描いてありこれが傑作の所以、当時は写真が無い時代だからモデルをおいて忠実なる再現をするから、本当の力量が試される。背景の色は黒を基調としたお陰で、発色のトロいこの時代の絵具でも明の部分が際立たせるコトが出来る。明は暗によってのみ生かされるこの手法は、1950年代のjazz録音と重なり、やたら何でも明るくなっているような振る舞いをしている時代の現代録音よりも、素材力学(ニッケルや鉄や銅)の暗の支配力で、jazzの明が際立ち彫りが深くなるように感ずる。

2011236真空管の銅プレートは事件と化しつつあるが、電源プラグのような素材そのものの場合は、ofc純銅に替えれば激変して直ぐに分かる。銅の真空管に関してはフィラメントやグリッドの素材も関係して、プレートの銅化だけでは高音質にはならないのではないかと、最初は考えていた。銅プレートではないが以前の実験では、31df6ファーストリカバリ・ダイオードより手持ちの整流管5dj4(材質はニッケルプレート)の方が音色では勝る所もあったが、但し肝心の重心が20cmくらい上がって躊躇し、ニッケルでは決心がつかなかった。

2011235この31df6ファーストリカバリ・ダイオードの音色とて究極とは限らないので、名工ミルトさんと密談をする。「gm70フィラメントは3aも流れて放熱が問題になる」「ならばofc銅リード線をofc銅版にハンダ付けしよう」「そう来ましたか、もっと強力に放熱するのと防振構造で、樹脂モールドを割ってしまえ」かくしてシリコンウエハに直接水晶砂をあてがい防振する構造を考えたが、やらなくても済みそうです。これは、おまけのグリコ話でした。

2011232今回のgm70管の銅プレートは既報通り「銅プレートは音を甘くし、情報量を増し、音をボケボケにする。ニッケルプレートは音を締めてボカさないが、音色の輝きが薄く、情報量が埋もれ易い」となった。amp工房の結論は、カニンガムのcx350やwe300bより銅プレートの方が表現豊かであるからして、これを使わない手はない。そこで、慌てて銅真空管の全品種を調べてみた。

2011233 電源から音が出ている理屈から電源の整流器も銅に出来ないかとルテニウム振動整流器の開発を続けているが、Cossor CV378 (GZ37) 整流管のプレートが銅で出来ていることが分かり(黄色丸印プレートカシメ部が赤い)音色が抜きん出ていれば、難物ルテニウム整流器の開発はしなくて済む。早速貿易部のm+aさんに輸入してもらった。整流管の場合は内部抵抗が数百Ωもあり、銅プレートだけでは解決しない何かがあるかも知れない。いずれにしても近々Cossor CV378 (GZ37) 整流管のgm70アンプへの組み込みがあり、自ずと答えは出る。

2011234電圧増幅管にも銅プレートがあった。黄色丸印がプレートのカシメ部で銅の赤い断面が見える。Mullard CV4024で、ベイシースガワラさんのスピーカの修理担当をしているCLIPX Audioのmr.ootomoさんから譲ってもらった。これは問答無用で使う。フォノイコ用でここは古典管ではゲインが稼げず、トランス結合をどうがんばっても無理。物色中だったから渡りに船、フォノイコも銅プレートに期待しよう。短時間に銅プレートの真空管を調べまくったら、博物館級の古典真空管は別にしてこの3種類だけとなる。jamstec(海洋開発機構)に昔居て、今は東大の地震研に戻った身内は、深海の掘削で地震の謎を追って壮大だが、こっちは手に載る小さな真空管の音色掘削で、決して壮大ではないが博士が束になっても解けない音色の謎もまた、深海の如く深い。

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