« 奇想天外力学 史上最強のアッテネータ(超ボリュ-ム)の出現 | トップページ | 素材力学 ロシアgm70直熱送信管の音色を聴く5 »

2020年11月25日 (水)

素材力学 ロシアgm70直熱送信管の音色を聴く4

2012011「パーカショニストのnakaさ~ん、ロシアgm70直熱送信管パワーアンプを解体するから、その前に聴きに来てください」「ようがす、t-mon君も居るから一緒に行きます」どうしても気になるのがビル・エヴァンスのピアノソロで、Riverside Contemporary 200 seriesのRLP 12-291 Everybody Digs のピース・ピース「Peace Piece」なのだ。長年この曲の再生に心血を注いできており、勿論RLP 12-291のオリジナル盤も持っている。この音色が変なのだ。コルトレーンをはじめガボール・ザボも異次元の情報量に、レンジの広さに、重心の下がり方に、空間の音の飛び散り、申し分ないのだがピース・ピースの音色に違和感を覚え好事魔多し、一体なぜだ?

2012012そこで苦渋の決断で「カニンガムcx350古典管に帰ろう!」北帰行、かくして解体を決意した次第です。

2012013それでも未練たらしくグズグズしながら、パーカショニストのnakaさんとt-mon君に来てもらった。当然小音量で再生しているがt-mon君はすぐさま反応して「凄い!凄い!」を連発する。

2012016本命のガボール・ザボのA-9146 Gabor Szabo - The Sorcerer 1967、Jimmy Stewart, Gabor Szabo, guitar; Louis Kabok, bass; Marty Morrell, drums; Hal Gordon, percussion."The Jazz Workshop", Boston, MA, April 14 & 15, 1967を片っ端からかける。The Beat Goes On、Little Boat (O Barquinho)、Lou-ise、What Is This Thing Called Love、Space、Stronger Than Us、Mizrab、この中のSpaceに賭けている。nakaさんは「ボンゴやコンガが縦に音が通って鳴っている、こんなの聴いたことはない!、厚み、前後の分離、音が耳の横で鳴っている」とたまげていたから「あの~、これモノラルなんですが」と言えば、絶句する。

2012014「あんぷおやじ~、これを解体するなど無体な!」「いや~、あの~ですね、実は私もそうは思っていたのですが...」急にしどろもどろになる。


2012015実はm+aさんが聴いた時よりも、名工ミルトさんが聴いた時よりも、288-16gのネットワークコンデンサがofc純銅1.0mmと電解紙のみになった妖解コンデンサのお陰で、音は断然クリーミーとなっている。

2012017ここが駄耳族の良いところで、周りの超耳族の仲間がちゃんと指摘をしてくれる。なまじ耳が良いと周囲の意見など聞き入れず独走、結果的にたした進化はない。音評価に遠慮会釈のない筆頭が上海駿河屋さんで「こんな腑抜けはjazzじゃあない、jazzは格闘技だ!」と来たもんだ。gm70jazz音はどんどん前に迫り出し、遂には水晶ターゲットを置いた辺りまで出てきて、重心は限界と思えるほど下がっている。ここで1つの重大な結論が出る「銅プレートは音を甘くし、情報量を増し、音をボケボケにする。ニッケルプレートは音を締めてボカさないが、音色の輝きが薄く、情報量が埋もれ易い」しかもこれは素材力学で長年体感してきたことで、又しても真空管でも同じ現象が出てしまい、真理は何事にも通ずる。危うくとんでもない間違いを仕出かすところだった。銅は何が何でも正しかったのだ、銅を信じないでどうする...

2012018そこでコルトレーンのクル・セ・ママの登場。楽器に色が鮮やかに付いて、更に分離が凄い。マッコイのベコベコピアノ音がよりピアノらしく響き、こっちが正解だ。モノにしてインパルスのレコードオリジナル盤をも凌駕するコルトレーンjazzに乾杯!そしてトドメのRLP 12-291 Everybody Digs Bill Evans、からピース・ピースをかけた途端にブチッバチ音がしてコト切れた。ofc純銅電解コンデンサのパンクと推測でき、本日のテストはこれにて終了。さて、こんな凄いgm70がなぜマチュピチのように歴史から姿を消したのか?この後に、謀らずも歴史から姿を消した事実を自ら体験するハメとなった。

|

« 奇想天外力学 史上最強のアッテネータ(超ボリュ-ム)の出現 | トップページ | 素材力学 ロシアgm70直熱送信管の音色を聴く5 »