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2020年11月11日 (水)

無帰還力学 3相誘導電動機でddターンテーブルを作る3

2011071x出展:wikipedia
ニコラ・テスラのモータ模型
余談です、エジソンをもやっつけた交流発明王のテスラは、亡くなった時は無一文だった。
テスラから連綿と繋がってきた50kwにも及ぶ3相誘導電動機は、易々と起動できない。変台のトランス容量に余裕を持たせた設計など、予算が厳しいから出来ないのだ。仕事柄、日立構内に小型の変電所を幾つも作った。その時代に登場していたのが巻き線型の3相誘導電動機で、ロータにも巻き線してある。スリップリングとブラシを介し、ロータの2次電力を制御して起動電流を抑えたり、同期速度の変更が出来るなど優れもののモータでした。

201107101「あんぷおやじ君、メタリックカーブンブラシのこれとこれを手配しとくれ」現場の組長さんからの依頼で、消耗品だから時々交換がある。はじめて50kwの巻き線型の3相誘導電動機を見た時には、巨大さにたまげ恐怖も感じた。現代は軽薄短小のオーディオへと向かってしまったが、昔のテクノロジーを掘り起こせば重厚長大で強烈な音の出るものに溢れている。トランジスタで電流アンプを作れば、名工ミルトさんの所に預けてある3Φ200v2.2kwの3相誘導電動機が、最強のddターンテーブルになるのだが。

2011072とゆうことで、昔の代表格の3相誘導電動機をこれまた昔の真空管で回すために、貿易部のm+aさんにウクライナからgm70を輸入してもらった。コロナで減便のせいか時間は掛かったが手元に届いた。質実剛健、無骨、不細工、形容詞を上げたら切りがないが、これが3極管の直熱送信管とは恐れ入った。フィラメンはトリウムタングステンで、熱電子がガバガバ飛び出す最強のフィラメントだから、これは良い。但し20v,3aはかなり苦労しそうな値。このフィラメント電源に平気でスイッチング電源を使用している御仁も居るが、時代が違うからそうゆうセンスもしょうがないか。

2011073さあ、真空管が決ったところで出力トランスの考察に入ろう。33rpmで回転させるには周波数が3hz程度とほとんどdcアンプ並みになってしまう。これだけ低い周波数特製の出力トランスなんてあるのだろうか?先ず飛び込んできたのがプライトロンで1hz!とあり素晴らしい。これじゃあまるでトランスでdc伝送が出来るのではないか。ん?待てよ、なんだいプッシュプルではないか。

2011074そこでタンゴを調べる。有名なxe-20sで20hzとあって3相誘導電動機は回せない。シングルのoptはこんなもので、dc電流が重乗するから磁気力を使われてしまい、周波数特性は伸びない。

 

2011075続いてタムラのトランス。力作パーマロイのf-7001で16hz、タムラでも無理。タムラでも無理ならばこっちでは到底無理。もしどうしてもやるならば、エイヤの感だがΦ500mmで断面60mmx80mm位の巨大なトロイダルコアと想像できる。これならば3hz程度でも2kΩ位のインピーダンスが取れて何とかなるでしょうが、巨大化し過ぎて無理です。

2011076そうなるとプッシュプル(pp)のトランスを作るしかなくなる。シングルアンプの出力トランスはバイアス電流で通常50~80ma程度の電流を流しておく必要があり、これがベースの磁化力(a/m)になる。これに音楽信号の電流が乗るものだから、しくじるとここで磁気飽和が起きる。年中磁気飽和させているから、失敗にはエラく詳しい。その点ppならばバイアス電流は相殺されてゼロになり、音楽信号の磁化力だけ考えれば良い。プライトロンのppトランスは1hzまで周波数特性が伸びている。それの要因はインダクタンスの490hになり、こんな大容量をどうして作るのだろうか?新たなppトランス製作に又しても謎の登場に...

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