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2020年12月 5日 (土)

素材力学 ロシアgm70直熱送信管の音色を聴く8 Mullard GZ37 CV378の電源

20120012x庵原街道を山切側に曲がった角に日立家電販売の滝電業社があった。ここで家電を購入していることもあり、壊れたテレビの部品をもらいに入り浸っていた。お宝は電源トランスや整流管の5u4gbで、これをベースにエレキアンプを作った。その滝さんはとうに亡くなり、今は空き地となっている。丘に建つ大きな本社ビルから眼下に見えるこの小さな空き地は、実はロボットの原点であったことなど、誰一人知る由も無い。初期は5u4gbでパワーアンプを作っていたが音が分からなかったこともあり、自然の成り行きで流行のシリコンダイオードへと移っていった。

20120013さて、いよいよ銅プレート整流管mullardのgz37の登場です。これでgm70管の+b電源を作ろう。久し振りの整流管は戸惑うことも多く、初心者のレベルでトランスを設計してミルトさんにお願いした。案の定mullardのgz37特性表の読み違いがあり電圧が高過ぎて失敗、巻き線を解いて電圧を下げた。このような改造にofc純銅トロイダルトランスは楽に作業が出来てありがたい。このトランスの下にはフィラメント用のトランスが水晶粒に埋もれている。

20120014水晶粒防振が基本だから紙管で防振筒を作り塗装を施し、中央へmullardのgz37を入れる。テーピングは工事が終わるまで仮止めしておくため。配線はピンへ直接ハンダ付けして底から配線を出す。

20120015この状態が水晶粒を充填する前。ここへ僅か水晶粒を充填しmullardのgz37が倒れないようにしておく。

20120016配線は電気工事みたいなもので、とてもじゃあないが電子機器の内部配線ではない。直ぐに終わりicuの如く至るところをモニターする為に、オシロスコープを4台準備した。お宝のhp54540cの画面が出ない、なんんとゆうコトか。画面以外は動いている雰囲気で、crtの電源部でもイカレたか?測定器や道具は定期的に使っていないと具合が悪くなるようで、後生大事にしたのがアダになった。

20120018めげずに進もう。通電開始はスライダックで恐る恐る電圧を上げる。先ずはmullardのgz37の出力電圧の確認で、ミルトさん作のofc純銅電解コンデンサは耐圧が450vなので、そこを目安にトランスを巻き直しを判断する。

20120017トランスを巻き直しmullardのgz37の出力で470v程度とした。

20120019+b電源が決ったのでマイナスのバイアス調整をやる。ポテンショメータで電圧を調整するが、最終的にはトランスのタップで調整してニクロム巻き線抵抗を排除する。gm70管の放熱は画像の如くofc純銅筒を露出させると、具合良く冷却されて60w放熱問題も案外楽に解決した。

201200191さて音出し。音がフワッとまろやかに飛び出し、その瞬間に全てを悟る。オーディオ初期の5u4gbと6ca7とluxのトランスのパワーアンプ、マックトンのプリ、この音色良き時代から、半金属のシリコントランジスタのハイエンドアンプになり、ジェフ~クレル~fm~celloと音色問題ありを深く考えず随分流転し、どうも何かに操られていた。

201200192半球型フィボクリスタルの最強のcdはアキュフェーズのdp-80の回転サーボ系を調整しないと上手く掛からず、やむを得ずA-9146 Gabor Szabo - The Sorcerer 1967、Jimmy Stewart, Gabor Szabo, guitar; Louis Kabok, bass; Marty Morrell, drums; Hal Gordon, percussion."The Jazz Workshop", Boston, MA, April 14 & 15, 1967を再び入手した。新規のcdへ水晶粒防振スタビライザの重量版を載せて、ライフワークのSpaceをかける。

201200193整流管のmullardのgz37は凄い、ニッケルの5dj4で感じていたストレスは全て消えた。以前のエントリー「Mullard CV378銅プレートの整流管の実験が控えており、半金属の31df6対銅プレート整流管の結論が出てからにしよう」の結論がつき31df6は使えず、本邦初のofc純銅トロイダルチョークコイルだけの直流電源はあえなく陥落。ライブの生々しさは抜きん出て、ガボール・ザボが凄い演奏しているにも係わらず、あっちのテーブル、こっちのテーブルと固まりになってガヤガヤしている状況が見えて、何と不埒な。一方で銅プレート真空管は銅特有の音の甘さが出て、硬質好みの御仁ならば抵抗があるかも知れない。しかしこの甘さで躊躇すると一向に前進できない。まあ、人間真空管にも試されているような銅プレート真空管顛末で、真空管も銅に限る!

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