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2021年1月26日 (火)

電源力学 gm70管用トロイダル電源トランスの製作 了

2101261流石に480hpのamgはモンスターで、下手なコーナリングをすると飛び出してしまう。怖いものだから左足でブレーキを踏み、右足でアクセルする技で、タイトなコーナーを抜ける。似たようなモノが高性能な電磁鋼板で、高透磁率でどんどんアクセルし、磁気ギャップでブレーキを掛ける。殆どのトランスはこの手法によるが、トロイダルトランスは基本的に磁気ギャップは付けられないからブレーキの掛けようもなく、大いに困る。今の世の中も似たようなもので、高性能化は行き過ぎを生み、常にブレーキを掛けていないと何かと暴走したがる。

2101262+b電源が出来たものだから次は-cと各種フィラメント電源を巻く。画像のofc純銅トロイダル電源トランスは名工ミルトさん作のgm70管用のフィラメント電源で、これに追加巻き線を施す。

2101263x最初にgz37用ヒータの5vを2回路巻き、続いて負バイアス用を巻く。1次側の設計値は220tだったが、このトランスは目一杯巻きの625t巻いてある。降圧の場合はこの方法の方が分解能が取れて正解です。

2101264これで巻き終わりです。けっこうなタコ足になりました。

2101265次はハイライトのデータ取りです。1次側100vに10Ωの抵抗を付けて無付加電流を測り、インダクタンスを出す。それと各種巻き線電圧の測定もやる。


21012661次の無負荷電流は9.62ma。100v/0.00962=10.4kΩ、l=10400/6.28x60=27.6hと出る。

2101267 次はgm70管フィラメント電圧。

2101268次はgz37ヒータ電源で2回路ある。

2101269最後はgm70管の負バイアス電源でセンタータップとしてある。

21012691次は負バイアス電源の確認になり、gz37を動作させて巻き数の調整をやる。1次巻き線は625t、ac電圧45v出すには280tとして多めに巻いてある。

21012692これが完成で2回調整をやった。ac45vでdcは55v、ac38vでdcは48v、ac35vでdc45vと目標の電圧になった。280t~240t~220tとだいぶ少なくなった。調整は至って楽で、ofc純銅巻き線のポリウレタンを少し剥がしてリード線を出す。決れば正式にハンダ付けするが、止めの時はテープで絶縁処理をする。

210126932個のgm70管用トロイダル電源トランスの製作が完了した。トロイダルコアは漏れ磁束が少なく、トランスとして製作した場合、巻き数比にきちんと合った電圧が出て製作は容易です。m氏の励磁型(フィールド型)スピーカモータの開発やトロイダルトランスの磁気回路に携って何年か過ぎたが、磁気は見えないから苦労するし、見えないから不安に駆られる。その見えないを見える化したのがAnsys の有限要素解析だが、使いこなす力量も時間も無いし、シュミレータで一番重要なテストベクタが出来ないから無理。テストベクタが作れるならば、とうにトロイダルトランスなど出来るとゆう訳。いっそトロイダルコアに穴を開けて磁場検出素子を埋め込んで見たろ、と思ったりしている。

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