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2021年1月20日 (水)

失敗学 ofc純銅トロイダル電源トランスの奇妙な動作

2101201休日の夕方、名工ミルトさんが「秋野不矩美術館へ行ってきました~」とみえる。そこでGabor Szabo Dreams 「Fire Dance」 を聴いてもらい、水晶のターゲットに耳を合わせて分厚くなったgm70管の音を確認してもらう。更にペレスさんの火祭りの踊りからアンセルメの3角帽子と次々に聴いてもらい、年代における録音の問題点を議論した。最後にGabor Szabo Dreams 「Fire Dance」 から閃いたターンテーブル新システムの説明をする。

2101206帰られた直後、Gabor Szabo Dreams 「Fire Dance」の音がスーッと消えていき、gm70管パワーアンプがこと切れた。実は以前から負バイアス回路の抵抗をやめようとgz37管の電圧を調整するたびに、短絡のような状態が発生して、この奇妙な現象が全く分からなかった。gz37管のマイナス電源の回路が悪い?と何度も何種類も回路の実験をしても、初期回路以外はダメだった。不可解が出る度に、チョロイ理屈は吹き飛んでしまう。

2101202そこでgm70管の配線を外し通電するも短絡状態で、こうなれば面倒だがofc純銅トロイダル電源トランスしかありません。水晶粒からトランスを掘り起こし、テストベンチへ掛けると、1次側にモロに短絡電流が流れた。

2101203完全解体しか方法がないので巻き線を解き始める。意外にも簡単に短絡現場が現れた。絶縁テープが焼け焦げ、積層された巻き線間の短絡であった。cx350管からgm70管に変り、更にダイオード整流からgz37管に変り、その都度巻き線を増やしていったから仕方がない事故だ。

2101204更に解体を続けると原因がはっきり見えた。ofc純銅線の接続部をガンコにしてありそのコブが水晶粒の圧力で絶縁テープを突き破り、一番重要はセンタータップ整流で460vx2と両端ではピークで1000vを超える電圧が加わり、その結果じわじわと短絡へ向かったと判断がついた。

2101205丁度正式にofc純銅トロイダル電源トランスを作る時期で、巻き直すことにした。ofc純銅ポリウレタン線の隣同士は耐圧上も大したコトはないが、積層は電位差が大きくなるため、養生テープを2重とする。だいたいが養生テープを使うこと自体がもっての外ですがね。確かに失敗だが、誰も他にやっている御仁も居ない訳だから失敗とは言えないのかも知れない。トランスが不安定になると、とんでもなく不可解な現象が出てしまう、これは良い勉強になった。それにしても巻き解いて巻き直すのは、エラくしんどいですね~。

2101209備忘録
負バイアス電源をgz37で作る場合、低い電圧では内部抵抗が大きく変り注意を要する。ac電圧36vではdc出力はー39vでほぼ同一電圧、ac55vではdc出力はー62vとなり1.13倍、よって巻き線可変で対応する。

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