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2021年1月24日 (日)

電源力学 gm70管用トロイダル電源トランスの製作1

2101241m氏の励磁型(フィールド型)スピーカモータの開発でも巻き線、gm70管用トロイダル電源トランスでも巻き線、ひたすら巻き線する。巻き線と言えばモータとなり信州の特産物。上田市のシナノケンシは名前の通り絹糸生産からモータへと転身した訳で、同じく上田市の山洋電気、茅野市の信濃電気、駒ヶ根の信濃特機、伊那市の三協精機、飯田には大手の多摩川精機がある。更に下請けさんであっちこっちに小さなモータ工場がある。多摩川精機と山洋電気以外はm&aにより社名が変ってしまい、企業にも永遠は無い訳で、げに恐ろしやです。さてタコ足のgm70管用トロイダル電源トランスは敵わんので、+b電源用だけにした。よってΦ300mmのトロイダルトランスが2個で電源は構成される。

2101242先ずは+b電源用を作る。1層目に2次巻き線が施してあり、2層目が1次の100v、3層目が2次巻き線と試作してあった。無駄な抵抗なんでしょうが、1次巻き線をサンドイッチする構造を採ってある。2と3層を巻き解き1層目の623ターンは生かすことにした。

2101243623ターンの巻き数を延長していく。1次の100vの巻き線は220ターン、すると2次電圧は460vだから1012ターンとなる。残りの389ターンが巻けて2次の片方の巻き線が終わる。

2101244巻き線が完了したら絶縁テープでグルグル巻きとする。前回の事故は巻き層間の短絡だからテーピングは丁寧にやる。これでミイラ巻きの完了です。

21012451次の100v巻き線が難儀する。220ターンと巻き数が少ないため均等巻きに苦労する。これを手抜いて密巻き線にすると励磁部が偏り、変換効率が悪くなる。220ターンを8分割したマーキングを付けて巻いていく。

2101246一応片側だけの完成でデータ取りする。1次の励磁電流は47.2ma、ac100vrms
472mv/10Ω=47.2ma、100v/0.0472=2.12kΩ、l=2120/6.28x60=5.6hと出る。巻き数もインダクタンスも少ないが、これを増やすと2次巻き線数が多くなりこれまた大変で、実績から220ターンとしている。

2101248こちらが2次巻き線が2個完成したデータで、オシロがスケールオーバーする為1次は50vで測定した。ターン数を揃えているから電圧は正確に合う。データの数値の違いはオシロのデジタルサンプルの違いで、概ね0.5vくらいには入る。gz37の全波整流回路は460v巻き線を2個必要としているから大変になり、1個の巻き線で整流管の全波整流も可能だが最低でもgz37が3本必要となり現実的ではない。

2101249これで正式なgm70管用トロイダル電源トランスの+b電源用は完成した。方向性の電磁鋼板で透磁率もまあまあの材料だが、電源のように鈍重で馬力を出すならば無方向性にして0.35tくらいの厚板を積層した方が良いのかも知れない。昔のmjをパラパラめくっていたら、パナがofcの電源トランスを作っていた。その後オーディオの衰退があり、電源トランスの重要性など何処かえ消えてしまった。一方で高性能電磁鋼板の開発が進み、これらはパワーコンデショナなどのスイッチングの高周波特性を重んじたモノだが、オーディオ用でも幅を利かせている。

2101247しかしです、アモルファスやファインメットの電磁鋼板が音を出すのですかね?これらは大きさ、板厚からくる振動による音質の変化は当然考えられるが、音は巻き線が出している。ですからオーディオ用の電源トランスを作るならば、パナがやったことを現代風に再現すれば、高音質の電源トランスは出来ると思いますが。フツーの銅線とofc純銅線の音質の違いは?僅かです。もっとも、200万円のデュエット350を500万円のパフォーマンスに替えた差も、僅かでしたがね。オーディオのスケールとは、この僅かな差が無限にも近いスケールになるのです。

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