振動力学 Scan-Speak 15W/8530K00 システム再構築再び 番外 cdp-337esd備忘録
1人プロジェクトxは日々変化に富んで、全くもって面白い。vcmスピーカモータの基板を作っていれば、いつの間にか可飽和リアクトルを妄想し、今度はvcmのデジタルアンプ制御ソフトウエアの書き換え作業に没頭している。でありますから「ボケている暇は無いね~」と良く言われたりしますが、研修中の講義で突然何を話していたか分からなくなったりして、どうやら忙しく頭を使っていてもボケはボケのようです。
割り箸シンバルは気に入らないがbgmが出来たことは大いに助かり、アッセンブラソフトの記述は軽やかに進む。ん?またか!cdp-337esdのトレイがまともに出てこない。ヤフオクの安いcdp-337esdは殆どこの手のトラブルを抱えている。フツーならゴムベルトを購入して交換しグリスアップするが、フツーでないから即解体する。
せっかく組み上げたcdpを降ろし解体し、基板の部品に注意しながら水晶粒を工業用掃除機で丁寧に抜き取る。動作不良のcdトレイを取り外し、cdメカのbu-10を取り出す。cdトレイの残骸はまだ利用価値があるから保管しておく。。
bu-10cdメカのチューニングをする。ここが(黄色丸印)重要、レーザーピックアップで黒カバーを外すと空間が出てきて、細かい目張りをして極細目の水晶粒を充填しカバーする。移動体レーザーピックアップの水晶粒防振効果は絶大で、繊細な作業でしくじり易いが、危険を冒して作業しただけのことはある。またbu-10の底には大きな穴が開いているので、カバーを作りメクラする。
次は「超なりき」作業、cd本体へ水晶粒充填のための目張りをする。側面はベニアの薄板を切り、今回はアロンで接着した。なりきでなければmdfの9mmを側面デコボコに合わせて削り、カバーのネジ穴を利用して止める。
cdメカbu-10の下へ仮の水晶粒を充填する。これで全体をセットアップして動作させる。あれ、動かない?
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そこで昔のブログの登場で調べてみよう。bu-10の結合基板の短絡箇所を発見した!いや、忘れていただけ。cnp255の3ピンと4ピンをハンダでショート、これで完了。ここはトレイにcdが乗り、トレイが引っ込んだスタンバイ位置のリミットスイッチ接点で、トレイを撤去したから短絡の必要がある。
これで問題なく1発で動作した。bu-10cdメカのピックアップ部にマスキングテープを貼り、水晶粒が侵入しないようにした所で本格的に充填する。20kg近く入って重たい。
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水晶粒の表面をならしてcdをプレイしてみる。これでヤフオク15,000円のポンコツcdp-337esdが天文学的な金額のcdpを超えられる魔法。
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最後の仕上げが水準器を持ち出し(100均)bu-10の縁をマイナスドライバーで押し込み、水平を出す。これにてcdp-337のチューニングは完了した。
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段々聴きなれた音になってきてaltecを聴いていなければ「これでもいいじゃん!」となり、コルトレーンの定番「アンド・ジョニーハートマン」をかける。あっ!ここまでやり尽くしても鼻ラッパだ~...
本エントリーはcdp-337esdの改造備忘録でした。
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