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2021年10月28日 (木)

Lowther PM6A 騒動記 調整了

21102601gm70管パワーアンプで駆動するaltec515bシステムで聴くクル・セ・ママは、アンプがモノラルだが音が空中に飛び散り「よくぞ我がオーディオもここまで進化したな」を思わせる。それがローサーpm6では音が軽く、到底太刀打ちできない。ローサーはjazz向きスピーカであると文字は踊るが、タンノイと同じでjazz「向き」ではない。これがローサm6の結論になる。サイズが違うとか条件の違いを色々言うが関係なく、向いているか向いていないかだけ。東海大翔洋のフォワード平均体重79kgに対して東海大仰星のフォワード平均体重は99kg、スクラムを組めばグイグイ押されて負けてしまう。オーディオもラグビーも言い訳は通用しないし、ハンディなど微塵も無い。

2110263jazzの魂は加速度で、高加速度は高能率と同義になる。ローサーpm6の能率のデータを取り違えていた。98dbはpm4とかpm5であって、pm6は96dbなのだ。

2110264本家本元の「lowther voigt museum」のpm6の資料から肝心要の能率が抜けていた。1968年発刊の誠文堂新光社の「hi-fiスピーカとその活きた使い方」のスピーカデータにも、ローサーpm6は無かった。

2110265 altecの515bはホーンに入っていない状態で105db、これがショートホーンに入りダブルウーファだから更に能率は上がる。

2110266このデータで電力比を計算すると8倍もの差になり、cx345の2wばかりのアンプで鳴らした時、音の大きさが小さい!と感じた根拠がハッキリした。現代スピーカからすれば高能率だが、高能率=性能の群雄割拠した時代ではまあまあの値だった。

2110260ここからは最後のアガキです。「Vintage Western Electric 7A Amplifier 1920s 」アンプの1920年代はバッテリー駆動が主流の時代になる。金田先生のバッテリー駆動が当時最先端のアンプかと思っていたが1920年代からある訳で、先生も温故知新力学だった。ここで注目はフィラメントの片側はgndに落とされており、この回路で良いのだ。

2110261それが1928年になるとカニンガムのcx345とかcx350が登場してac電源駆動になった。ac駆動ではフィラメントのハムが乗るためハムバランサを付けた。これはフィラメントの仮想中点を探す方式で現在も使われている。正式な仮想中点を探すならば、フィラメントと同じ抵抗値にする必要がある。

2110262カニンガムのcx350であればフィラメントは7.5vで1.25aとなるからr=6Ωになる。よってcx350のハムバランサは6Ω、フィラメントの電源は2.5aの能力が必要となる。エイ、面倒だハムバランサ回路を止めてしまえがこちら。オーディオマニアのアンプ作家さんにも色々あり、s/n比命の御仁も多い。515bに耳を当ててもハムのハの字も出ない、なんてアンプもある。こっちは音色力学だから音色さえ良ければハムには目を瞑る。この回路は実際にやっているがハムは残る。フィラメントのdc点火は論外。

2110267結局pd171トランスのトラブルとpm6がjazz向きでないと判明してやる気は失せてしまった。失せたけど最低限はやろうとカソード抵抗を正式に作った。オヤイデさんから銅マンガニン線のΦ0.07mmと0.35mmを購入した。佐久間さんのアンプのカソード抵抗は20wや50wとやたらデカく、これには意味がある。巻き線抵抗はニッケルクロム線が使われており、音色力学から酸化金属やカーボンより遥かに音が良い。それより音の良いのが銅マンガニン線になる。ホームセンターでΦ24mmの丸棒を買ってきた。これを40mmの長さに切り、Φ0.07mmを750Ω分グルグル巻く。画像は実物大です。

2110269最初は整列巻きしていたが面倒で乱巻きにしたら3分で終わった。40ma程度の電流だからΦ0.07mmでも構わないが、送信管など使う場合には線径を太くする。Φ0.35mmはハムバランサ用でcx345は2.5vなため10Ωx2で作る予定だったが、現在のニクロム線抵抗で良しとした。グリッドバイアスを固定にすると+b電源を下げる必要があり、ofc純銅トロイダルトランスを作り交換したかったが、前述な状況でこれも止めた。

21102692これにてLowther PM6A 騒動記 調査、製作、調整編全て了です。深夜にローサーpm6で聴くアレシュ・バルータのオルガン曲j・sバッハの「主よ人の望みの喜びよ」は格別美しく、他のスピーカでは決して出せない表現力で凄いスピーカです。ただゴリゴリjazzには無理があるだけです。

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