« 音色力学 銅式jazzのトランス考 | トップページ | Lowther PM6A 騒動記 製作編了 »

2021年10月20日 (水)

Lowther PM6A 騒動記 製作編7

2110181 画像出展:wikipedia
フィレンツェのウフィツィ美術館にはダヴィンチの作品も何点か収蔵されており「東方三博士の礼拝」も鑑賞できた。1481年に描きはじめたが翌年ミラノへ向かったため、未完成で終わった。よっぽどフィレンツェに居られない深い事情があったのだろうし、不遇には共感できる。世界的名画で未完成など見たこともなかったし、1670年の昔からウフィツィ美術館に展示したのはフィレンツェ人のセンスの良さと、先見の明だな。デッサンから始まり彩色に移る初期段階から、天才とはかくもあるものだと示している。現世は仮の住まいだから全てが未完成形であり、完成しようと欲をかかない方が良いのかも知れない。かくしてLowther PM6A 騒動記 製作編も未完成で終わるを良しとしよう。

2110182アルニコマグネットの磁気回路を水晶粒防振構造化する。Φ120mm紙管がフレームとの取り付けボルト外径とギリで、強引に押し込んで入れる。pm6本体と紙管は接着すべきだが仮だからやらない。

2110183長いスクリュウネジで3箇所マグネットに向けて締め込んで固定した。続いて水晶粒を充填する。

2110184過充填ぎみにして裏蓋を押し込みネジ止めする。

2110185これでアルニコマグネットの水晶粒防振構造化が終わる。スピーカの防振対策はこの部分の効果が絶大で、音が静かになり雑味感が減り、これは誰でも分かる。±1mmはpeak-to-peakで2mmの振幅、これを200hzで動かすと161gの加速度が発生する。この値をm/sec^2に変換すると1600m/sec^2となる。仮にコーン紙が10gとすればf=1600x0.01=16kgfの力となる。この作用と反作用が寺内貫太郎のように自分でじぐるって消費しようとするから、顔は真っ赤になる。そうしない為の秘策が水晶粒防振構造なのだ。

2110186次は難物で水晶粒を熱収縮チューブに入れて円形を作る。長さが足りなくなるとパーだから長めに作り、後は少しづつ短くして適正な円形にする。水晶粒はボロボロこぼれるし、ヒートガンで加熱しながら円形を作るため熱いし、何度やってもスマートには出来ない。

2110187次はこの作業のハイライトで、2重構造のスピーカ箱本体へ水晶粒を充填する。水晶粒の入ったタライから直接ドバっと流し込む。過充填にして裏蓋をハンマーで叩きながら水晶粒を押し込む。

2110188これで出来上がり。恐ろしいくらい情報量が増えて静寂感は増す。しかし好事魔多しで水晶粒防振トランジスタアンプの限界が早々暴露されてしまう。ダンボールのいい加減箱よりも容積が減ってしまい低音不足は音痩せになった。ちゃんと作った方が音楽が失せてしまい面白くない。これがローサーpm6の魔界か?さて、どうしたものか。
余談です。
ココログは昔富士通系が運営していて、アプリケーションソフトウエアにも品位があった。巷に下りたアプリは品位が無くなり、画面もズームアップではなく左上固定になった。ここは未だ我慢できるが、書いている画面から他へ移動させた時「記事を保管しますか?」など微塵も出ないため、長々書いた内容が見事に消えてしまう。これを何度もやらかし、しかし2度と同じ文章は書けないし書かない。

|

« 音色力学 銅式jazzのトランス考 | トップページ | Lowther PM6A 騒動記 製作編了 »