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2021年10月 3日 (日)

素材力学 銅式整流管ムラードgz37、cv378

2109281x出展:wikipedia
「アナタの落としたのは金の斧かね?銀の斧かね?銅の斧かね?」「はい神様、私の落とした斧は銅の斧です!」神様はヘルメース(Hermēs)で、ブランドのエルメス( Hermès)とスペルは同じ。エルメスは人の名で神様から頂いたかどうかは分からない。ブランドはエではなくてヘと発音し恥をかいた。イソップ物語は今日まで問題なく通用する寓話だが、時々イソップへ落ち込む。ギリシャ神ヘルメースから問われれば「銀の斧」と答えてしまい、結果はそのようになった。まあ「金の斧」と欲をかかないだけでも救われた。イソップの言う通り正直者は銅式を選ぶんです。

2109282ebayで購入した画像左のgz37のプレートは拡大鏡でいくら拡大しても銅に非ずで、アルミクラッドの鉄?としかならない。やっきりして何とかオクを見ていたらcv378の2本が安価で出ていたので、迷わず身請けをした。真空管の素材で鉄とニッケルが多いのは、エミッションの大と長寿命からきている。

2109283画像右は拡大鏡で見る必要も無い。銅が隠しおおせないほど露出している。特にプレートの合わせカシメ部は銅色、表面のグレーはアルミクラッド処理になる。

2109284続いてのチェック箇所は頭部マイカでプレートを固定している部分。ここも銅色が煌めく。

2109285最後はプレート合わせカシメ折り返しの部分。この折り返しが銅色を確認する。gm70管もgz37管も解体して昔の仲間の金属分析屋へ持ち込みガスクロに掛ければ、素材の成分はたちどころに分かる。流石は日立で工場内には何でもありだった。

2110030最近は高級オーディオ用で古典真空管の復刻や型番似せた超弩級を作ったりしている。資本投下の余裕があるならば是非オール銅の真空管を作ってもらいたい。プレート、グリッドは直ぐに銅化できるが、フィラメントは抵抗素材だから難しい。しかし傍熱管構造にすればカソードは銅化できる。これは昭和28年の日立評論に銅スリーブとして登場している。正直者の銅は短命、まあ消耗品と考えて1年持てばよいと割り切る。皆さん真空管は寿命があるからと心配されているが、いらん世話でデフォレストの450管は90年以上も生きて人間の寿命より長いし、まだ生き延びる。

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