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2022年3月14日 (月)

音色力学 gm70管銅式パワーアンプ 7     gz37チョークインプット電源

2203131 iai時代まで遡るが、金田先生のエネルギー効率向上の思想に感銘を受けて、バッテリー駆動アンプの研究をしていた。それが業界初のロボット用電源スイッチングレギュレータ方式へと発展し、大いにアドバンテージを確保した。その時のスイッチング電源の設計と監修をjazz仲間で、この業界の第一人者戸川治朗さんにお願いした。その戸川さんの著書cq出版「実用電源回路設計ハンドブック」からの引用です。赤丸印の領域まで持っていかないとチュークインプット電源にはならない。

2203132満身創痍のカルダスチョークコイルはΦ300mmのトロイダルコアにカルダスケーブルを巻いたもので「30.57ma、z=3.271kΩ、l=3271/6.28x60=8.5h」になる。今になって考えれば赤丸印の領域へ入ってはいなかったから、正式のチョークインプット電源には非ずでした。ac巻き線460vx2、これがdc電圧で540v、よって1.17倍で電圧上昇の領域へ入っている。

2203133xそこでΦ350mmトロイダルコアで正式なチョークコイルを作ることにした。1層巻いてインダクを測定する。「1層分803t、11.24ma、z=8.897kΩ、l=8897/6.28x60=23.6h」となる。これを2層巻くが、2層目の巻き数が少なかったので「4ma、z=25kΩ、l=25000/6.28x60=66h」となる。

2203134このチョークコイルをgm70管アンプにセットした。表面にトロイダルチョークがむき出しで中々美しかったが、水晶粒防振構造にならないので、最下部のチョークコイル箱へ移設した。ac巻き線460vx2、これがdc電圧で469vでほぼac電圧と同じになり、これで正式なチョークコイル電源となった。

2203135x念のためΦ350mmトロイダルコアの特性表からどの領域を使っているか確認する。Φ350mmの水晶粒防振トロイダルコアの内径は270mm、これをソレンのofc線Φ1.02mmで割ると830tと出る。横軸の磁化力は1m当たりのターン数に電流を掛けたものだから830x(1000/848)=980と出る。これにgm70管2本の電流100max2を掛けると195a/mとなる。磁束密度は1.25テスラ位で透磁率は0.0065位で、まあまあの領域となる。a級シングルは100maを中心に電流の増減があり、増の最大値は180max2で350a/mとなる。インダクタンスはμ透磁率に比例するから、0.0035~0.008の間で動くことになり、この辺りを限界としておいた方が安全だ。特筆すべきは直流抵抗で4Ωしかない。これが無謀ともいえる大型のトロイダルコアの真骨頂で66h、200ma、dcr4Ωとなる。こんなチョークコイルはフツーでは出来ないから、真空管アンプでチョークインプット電源は存在しないかも知れない。

2203136妖怪の出る丑三つ時、
急に大雨が降り出し久し振りのチャンス。gm70管アンプをオンして大音量で鳴らす。音の芯がしっかりして分解能も上がり、雨の丑三つ時の電源は素晴らしい。良い音を聴きたければ丑三つ時ですぞ。

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