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2022年3月10日 (木)

音色力学 gm70管銅式パワーアンプ 5     フィラメントの怪

2203101直熱管音色力学の先駆者、佐久間さんはあっちへ逝ってしまったが、氏の造られた直熱管アンプはハムのハの字も出ない。直熱管はフィラメントとカソードが一緒くたなのでハムのブンブン丸になり易い。思えば50年以上前、バンドの為にエレキアンプを作った時からハムだらけで、勝った試しがない。にっくきこやつは「のらりくらりひょんの妖怪」で、何処からともなく湧き出てくる。gm70管銅式パワーアンプの試作ではac点火で何とか我慢できるまでにハムは収まっていた。所が本番で手抜きをしてステレオの電源部を共用にしたせいか、ac点火では使い物にならないくらい酷いハムでギブアップする。
ハムのwiki:ハム音またはハムノイズ(単にハムとも言う)とは、電源周波数に準じた低い「ブーン」という雑音のこと。一般に正弦波に近い倍音の少ないものをハムと称する。英単語のHumに由来する。食べるハムではありませんぞ。

2203103そこでやむを得ずdc点火の道を選んだ。acフィラメンの電圧はofc純銅トロイダルトランスの巻き線数可変で、容易に調整出来る。dc化整流器は音の一番良い31df6をダブルで使って3aに対処した。電解コンデンサはフィリップスを束ねて30,000μfとし、フィルター抵抗は銅マンガニン線を束ねて0.5Ωを作った。これでgm70管を接続するとまあまあのdc電源となり、これで音出しをすると十分に聴けるレベルだが未だハムがある。残りは+b電源で別項にて。聴けるが音が面白くない、ガボール・ザボのギブソンj160eが弾けない、音の重心が500mmも上がってしまい、こじんまり纏まってしまった。

2203102やはりdc点火はまずいと落ち込む。これもac点火の音を聴いているからで、はなっからdc点火では判断のしようが無い。ハムバランスの巻き線抵抗は音色を悪くするから使っていない。ですからdc点火のどちらかをgndへ接続している。試しにこの配線を入れ替えてみた。途端に重心は下がり低域は地を這うように出てきて、ひとまずdc点火で聴けるまでになった。直熱管のフィラメントはスピーカと同じように極性を持っていたのだ、怪。ハムの実態とそのメカニズムを解き明かし、ac点火にしないとコルトレーンのクル・セ・ママの躍動は聴けない。なんだい50年前からの未解決事件、「のらりくらりひょんの妖怪」ハムの研究が、最終章で残されたテーマとなったか。

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