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2022年3月20日 (日)

音色力学 gm70管銅式パワーアンプ 9     直流点火の功罪

2203125フェルメールと17世紀オランダ絵画展が東京都美術館で開催中、しかしコロナ禍で行くには勇気がいる。粋がって「フェルメールやレンブラントを観るならばアムステルダムへ行くべき」だったが、こうも海外へ出かけられない状況ならば国内展示で、まあいいかになる。しかしカラバッジオを観るならば、ナヴォーナ広場の近くにあるサン・ルイジ・デイ・フランチェージ教会(San Luigi dei Francesi)へ行くべき!の姿勢は変わらず、虎視眈々と機会を窺っている。現代芸術家のスーパーリアリズムの方が技術的には高いが、なんせ軽い。カラバッジオの重さをオール銅真空管のgm70管パワーアンプで表現しようと、夢のお告げまで頼りにしている。

2203141直熱管において、いくらなんでも直流点火と交流点火の違いが分からない御仁は居ないと思う。我ら駄耳族でも直ぐに分かる。圧倒的に交流点火の音が良い。直流点火にするとjazz魂が消えて事務的な音(罪)になり、面白くない。だがハム(功)は出なくなる。最後の足掻きで、チョークインプットにして小容量のofc純銅電解コンデンサが使える直流点火の仕組みを実験をしたが、余りにも非現実的で断念した。

2203142お告げが来た!
「フィラメント専用のトランスを新たに作れ」とな。Φ350トロイダルコアに1層巻いたトランスが何個かあるので、2次20v巻き線をするだけだから簡単に出来る。お~、これならば交流点火でも聴けるハムレベルだ、ん?だが待てよ試作機に戻っただけか。

2203143そこで直流点火用の電源トランスを掘り起こした。これに10v中点を付ければΦ350mmのトロイダルトランスと同じになるではないか。画像の状態はgz37ヒータ用5v巻き線は撤去してある。

2203144gm70管2本分の中点を付けて、表面にgz37の5v巻き線を復元した。楽勝~と、この方式で交流点火にした。ところが強烈なハムで使い物にならない。gm70管2本分のヒラメント巻き線とgz37ヒータ巻き線は+b電源になるから、どうやらここへ静電結合したようだ。結局このgm70管カルダスケーブルフィラメント巻き線は使用せず、ここへ貯金しておくことにした。何とこのデカいΦ300mmトロイダルトランスに、5vの巻き線1個の贅沢となる。

2203145とゆう訳で最初に戻り、Φ350mmフィラメントトランスに正式なカルダスケーブルを巻いた。10vの中点も付けてgndへ落とす。

2203146さらば直流点火回路。3aの電流が流れるため31df6と0.5Ωの抵抗からかなりの発熱があり、無くなって清々した。

2203148早速音出しをする。音色はgm70管モノラルアンプの時に戻り、メフィストのチカラで全てのcdが別物に変わった。



2203147これがgm70管フィラメント用カルダスケーブルトロイダルトランスの完成した勇姿。電源は電源分配器から水晶粒防振カルダスケーブルで配線し、万全を期した。これをインプットトランスの上に置いたが、トロイダルコアは漏れ磁束が極めて小さいからこれが原因でのハムの増加は無い。水晶粒を抜いてこのフィラメントトランスの位置を下げて、上から水晶粒を充填し埋没させる。

2203149交流点火はjazzに魂を与え(功)、しかしハム(罪)は残る。この期に及んでは罪(ハム)を微塵も許さない人間は呼ばないし、人様に聴かせる音でも無いから、ハムのブンブン丸ではないブン丸程度で良しとした。メフストの魔力にやられていたaltecオーディオシステムが、gm70管銅式パワーアンプの強力(ごうりき)で遂にメフィストをねじ伏せた。イージーリスニングjazzと勘違いしてしまうガボール・ザボのドリームとバッカーナルが過激なjazzに変身して、50年も経って漸く理解できた。ソビエト連邦時代のハンガリーからアメリカへ亡命し、やがて故郷に戻り(客死)したガボール・ザボの叫び。

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