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2022年3月22日 (火)

音色力学 gm70管銅式パワーアンプ10     -cの快挙1

2203201サン・ジミニャーノ(San Gimignano)はトスカーナ州にある小さな塔の街で、石造りの高い塔が林立している。油絵が専門の手前、この街の表情はどこもかしこも絵になり大変気に入った。街の奥の高台で自由時間となり、嬉々として街を散策していたら迷子になり、青ざめる。集合時間は迫るし大ピンチ!そうだ油絵を描くために写真を沢山撮っている。それを逆再生しながら道を辿れば良い、何とか集合時間に間に合ったが、どうやらもう一方の出口へ行っていたらしい。とゆう訳で印象深いサン・ジミニャーノ塔の街でした。

2203202どうもしっくりこない。メフィストだから些細なことはどうでもいいや!とだいぶ手抜きをしたツケが回ってきた。試作のgm70管パワーアンプは+b電源にgz37を使い、グリッドバイアス-c電源にもgz37を使っていた。また-c電圧の大きさはトランスのタップで切り替えて、バイアス電流を調整している。更にofc純銅電解コンデンサまで投入していた。

2203203そこでどこまで試作機に迫れるかやり切ることにした。半金属のダイオード31df6から銅整流管gz37への大変更になる。先ずはバイアス電圧の測定で、この値を参考にトランスの巻き線を調整する。gz37のコンデンサインプット電源において-cの電流が流れない状況では、直流電圧は概ね1.2倍となる。プレート電流80ma、rchの-c電源は-32.2vとなる。

2203204 -c電源はトランス経由でgm70管のグリッドに入る為ハイインピーダンスとなり、ここへ手作りofc純銅電解コンデンサを持ち込むには相当漏れ電流の少ないものを作らねばならない。今回は安定度を重視してフィリップスの電解コンデンサを使う。プレート電流80ma、lchの-c電源は-39.4vとなる。

2203205gz37が合計3本になるためヒーター用トロイダルトランスを巻き直す必要がある。そこでカルダスケーブルを巻いたofc純銅トロイダル電源トランスを掘り起こす。

2203206gz37の5v2.8aのヒータ容量は結構デカく、トランスの巻き線に工夫が居る。今回は時間が無いので荒技で切り抜けた。Φ300mmのトロイダルコアへ僅か32tと少ない巻き線で、今回のような部分巻きではトランスの結合係数が悪くて計算通りにはいかない。カルダスケーブルを巻いたヒータトランスなんか本邦初になり、真空管の音はヒラメント&ヒータが決めているから相当に期待できる。

2203208抵抗を1本も使っていない真空管パワーアンプはシンプルで楽勝!となるのでしょうが、gz37管3本はかなりの配線量で、配線作業に嫌気が差してきた。

2203207通電してプレート電流を測定しながら80maとなるようにトランスのofc純銅巻き線にキズを付けて、配線を引き出す。面倒なようだが意外と簡単に-c電圧が決る。多回転ポテンショメータのニクロム線抵抗が無くなり、この部分の音質カイゼンも期待できる。

2203209音を出す。イントロの幾つかの音符でもう凄さが伝わり、-c電源の快挙だ!この音は試作機でも出ていない音で、メフィストのチカラが加わった-c電源のチカラと言える。人は下(シモ)を不浄のものと教育を受けてきたフシがあり、フィラメントやグリッツドの負バイアスをおまけのグリコにしてきた感がある。これは大きな間違いで、下(シモ)が浄土で一番重要なのだ。とんでもない音を作ってしまっ...あ!大袈裟はいかん。サン・ジミニャーノの街は未だ描いていないが、一足先にgm70管パワーアンプで「San Gimignano」を作ってしまった。gm70塔が2基、gz37塔が3基、これが真空管jazzを再現するamp工房のサン・ジミニャーノ。

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