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2022年5月 3日 (火)

コルトレーンcd k2 20bit化計画8        ライブ・イン・ジャパン、コルトレーンの献身

2204072長尺モンはレコードに入らず、ピース・オン・アースとレオしか1973年発売のインパルスas-9246-2の2枚組みでは聴けない。聴けないからライブ・イン・ジャパンストレスなのだ。ここでもコルトレーンはレコードに入らない前衛をやっている。前衛で思い出したが、当時のjazz関係者の1人は「ぼくはこの音楽を否定する!」と言い、jazzピアニストの1人は「コルトレーンの音楽が、あまりにも幼稚で安易なことに驚いた!」と言った。他にも否定的意見が結構あった。当時のアメリカでも盛んに起きていた論争で、それだけコルトレーンが先に行き過ぎた為、ついていけない頭でっかちのインテリが多かった。

22040791それについてコルトレーン自身は次のようの述べている「評論家の悪口にはもう馴れてしまった。いずれにせよ、いまに私の音楽が認められる日がやって来るだろう...」まるでマーラーみたいだ。その通りで、答えは時間が自然に出しコルトレーンの勝ち!有識者はjazzに限らず、人間の感受性の豊かさや許容度や懐の深さを見くびらない方がいい。

2204074小学校3年からamp工房へ通っているエヴァンスファンのt-mon君は、クル・セ・ママもアセンションもちゃんと聴く耳を持っている。こっちは1967年にレコード棚に陳列されているクル・セ・ママに睨まれて以来難しいなと思いつつも聴き続け、オーディオ装置の進化と共に理解度は深まり、ついにはバイブルとなった。願わくば先ずは聴いてみて、ついでに音色感度の優れた再生装置ならばなお良く、進むべき道は見え易い。

2204076上画像のライブ・イン・ジャパンのレコードの音はインパルスも黒レーベルの時代となってオレンジレーベルと比較するとかなり悪く、一度か二度針を落としただけだった。今回のk2 20bit騒動記で追っかけていたら、ありました!エッセンシャル・オブ・ジャズの第3期(impulse!編Ⅲ)1998年12月19日に、ジョン・コルトレーン、ライブ・イン・ジャパン、4枚組で当時の販売価格は8316円と高額。早速調べるとヤフオクに中古の割には高額だが現物があった。偶然と言いますか?奇跡と言いますか?い~や違う、コルトレーンに呼ばれたのだ。ついでに欲までかいて2セットも入手した。

2204075ライブ・イン・ジャパンは1966年7月8日から7月24日まで滞在中の主な演奏を録音した。実際にはまだ隠し玉があるのかも知れない。7月21日にはなんと静岡公会堂でライブをしている。その時こっちは高校3年、エレキとベンチャーズ狂いでjazzもコルトレーンも知らなかったし、日立への内定を早々決めてしまい絵ばっかり描いていた。とにかく聴いたことのないライブ・イン・ジャパンのマイ・フェイバリット・シングスの57分を最初に聴いてみよう。

2204073冒頭サ~ッとゆうテープ特有のヒスノイズが入りmono録音では大したコトは無いなとタカを括って聴き始めたが、気が付けばmonoなどぶっ飛びライブ・イン・ジャパンにすっかり飲み込まれていた。延々10分にも及ぶギャリソンのベースソロは多彩で、ベースでギターのようにコードを弾いたり、ポリリズミックで2つリズムを刻んでみたり、不世出のベーシストであることを身に滲みて感じた。

2204078この凄い演奏を日本の各地で15公演もこなし、リアルコルトレーンを見た人達が羨ましい。しかも音はレンジが狭い分自然だし、mono録音でありながらライブ感に満ちた音で、これは凄いcdだ!この事実はレコードで全く分からなかった。mono録音の経緯を調べると日本放送がラジオ放送用に録音したと判明して納得、それにマルチマイクをミキサーを使って音のバランスは取っているプロに仕事だからから、十分にオーディオ再生に耐えるのだ。 

2204079雨で音の良い日に、4枚組全曲4時間と少々を一気に聴きまくった。メフィストとgm70管銅式パワーアンプはコルトレーンのうるささを消し去りエネルギーのみを伝える威力で、時間が経つのを忘れてしまう。それにコルトレーンの凄さで演奏途中では申し訳なくて止められない。ピース・オン・アースは「地上には平和を」と訳され、今頃気付いてたまげた。当時描いていた1人反戦絵画のタイトルもまた「地には平和を」だった。jvcのライブ・イン・ジャパンcd、mvcj-19155~58はコルトレーンが最後にくれた宝物となった。今は亡き尊敬する元スイング・ジャーナルの編集長児山紀芳さんの言葉「コルトレーンは私が今まで聴いたどのミュージシャンより、献身的な人間だと思う...」

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