2021年11月19日 (金)

音色力学 違和感アルミボイスコイル

2111191過日k工業m氏の所で会議を持った際に、駆動部を軽量化するにはアルミ線がベストとなった。比重は銅が8.9でアルミが2.7と圧倒的に軽い。軽いが電気抵抗率は銅の16.78 nΩ·mに対しアルミは28.2 nΩ·mと大きい。同じ電流を流した場合アルミの発熱量の方が大きい。まあ強制冷却するから良いか。これはロボットの話で音になると音色が違って悩ましい。ローサーpm6のボイスコイルのアルミ線の音色に違和感を覚え続けている。pm6のボイスコイル線材は銀と銅とアルミがあるから、聴いた人の評価は変ってくるのだと思う。

21111922000年の初め頃、韓国の友人と小型スピーカの音色テストをしたことがあった。スキャンスピークにディナウディオにビファにセアスにフォーカルにピー何とかなどなど。世界の小型スピーカは韓国の方が当時は入手し易かった。この時落伍したものの実態はアルミボイスコイルで、結構投資したが結論は得ていた。ですからローサーpm6の違和感はアルミボイスコイルにありとなる。

2111193ここま前置き。
過日研究生のt-mon君がご両親と久し振りにみえた。小学3年で初めてamp工房へ来たオーディオ少年が高校1年になり、体格はあんぷおやじを凌ぐ。こっちはどんどん縮んできて小さくなっていき、歳月の過ぎ去りに情熱だけは失せないように気をつけている。

2111194部屋も8畳くらいに出世したようで良かった。t-mon君から「スピーカを大きくしたい、altecの415cの38cmフルレンジはどうでしょうか?」と質問があった。ツイータはjblの2405を持っているから良いかな?とも思ったが、altecの最終は416か515に288ドライバになる。本人が探し出したのだから意志を尊重すべきだが、t-mon君の言う通り確認するとボイスコイルはアルミ線でどう考えてもマズイ!原資の関係もあるが、小さい内から最高の音色を聴くのがオーディオの王道で、お足が出来たおやじになった頃ではもう手遅れ。

2111195そこで他のaltec38cmフルレンジを調べるが、やはりアルミボイスコイルなのだ。これがフルレンジの人気の出ない要因の1つなんだろう。念のためjblのd130を調べると「ボイスコイルには直径10.2cmのアルミリボン線エッジワイズ巻大型ボイスコイルを採用しており、磁気回路にはアルニコVマグネットを用いた...」なんだい、示し合わせているじゃあないか。振り出しに戻ってしまい、どうしたものか。

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2021年11月15日 (月)

Lowther PM6A 試聴記 4

2111151コロナ禍でamp学校を閉鎖して久しい。時間だけは情け容赦なく平等に過ぎ去り、おっとと...ここで止まる訳にはいかない。40kwサーボアンプの開発に没頭しているが、altecのメインシステムの復活をやらねばならない。かくして住職とt-mon君と母君に久し振りに来てもらった。正面に据えていたラスク多用の重量級ラックの引渡しである。そしてにわかLowther PM6A 試聴会と相成った。

2111152問題はカインド・オブ・ブルーのSo Whatの音色で、ソロの演奏順はマイルスからコルトレーンからキャノンボールが2コーラスづつ演奏する。それを、あろうことかキャノンボールにしては音が暗いと感じて、コルトレーンの演奏をミスった。テナーサックスは軽く、アルトは暗く音色が接近してしまった。

2111154ここで枯れ葉のキャノンボールの黄金に輝く演奏を思い出し、音色が全然違う。こっちはハッケンサックのヴァン・ゲルダースタジオ録音で、カインド・オブ・ブルーはコロンビアの豪華なスタジオ録音となる。丸で音色力学とjazzの力感が違う。ヴァン・ゲルダーの録音はworスタジオの分厚さはないにしても、コロンビアより遥かに分厚い。

2111153システムの問題は殆ど無く、カインド・オブ・ブルーのcd本体はcdp-337esdで回転できる最大重量の620gの水晶粒防振構造をとっている。cdそのものはブルー・スペックでもなくただの廉価版cdだから、変なクセは無い。

2111155t-mon君に自慢げにローサーpm6は持っておくべきスピーカの1つと言ったが、ある部分で撤回です。同時にタルローで聴いたコルトレーンとジョニー・ハートマンの音色に違和感を感じて、疑問を持ち続けてきた16年の答えが出た。アンプの問題は気も無く、ローサーpm6の持つ渋さなのだ。佐久間さんの所で聴いたように、amp工房のエセ・タルローpm6も音色が違和感なのだ。キリストの言葉にあるように、新しいワインは新しい袋に、古いワインは古い袋にで、1950年代60年代のアメリカのjazzは、古い袋たるaltecかjblのヴィンテージものとなる。イギリスのローサーpm6は凄いスピーカだが、アメリカには遠い。t-mon君から相談を受けているaltecの次のスピーカも、altecのデカイやつで検討しよう。

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2021年11月11日 (木)

音楽力 San Francisco Bay Blues

2111104フィービ・スノウの新譜、いや最近何とかカリから手に入れたのだから自分流の新譜です。多分ブルースシンガーではno1ではないかと思う。jazzで言うならばエラフィッツ・ジェラルドのレベル、オクターブは広いし、千変万化の音色を出すし、アドリブも抜群だし、フィービ・スノウはもうjazzシンガーだ!別版のサンフランシスコ・ベイ・ブルース(San Francisco Bay Blues)を聴いていると音楽力はタイムマシンとなって、あの時代へ向かった。

2111105希望と絶望が織り成すロボットベンチャー時代、サンフランシスコのベイエリアを駆けずり回った。ゴールデンゲート・ブリッジを渡り、暫く走り、サンフランシスコ湾へ向かって√101を下りる。このルート101は良く走った幹線道路で、ロサンゼルスまで繋がっている。サンノゼ空港からロサンゼルスまでの飛行機が大幅な遅延、太っちょのクレイグがヒッヒと笑いながら「車を借りてロスへ戻りましょうかね?」と言う。

2111101この辺りは洒落たお店も多く上品で居心地の良い場所、ここはサウサリート(Sausalito)地区でサンフランシスコの騒然さは無く落ち着いている。jazzのライブをやっているレストランに陣取り、サンフランシスコの街が夜に向かう時間帯、ボ~っとサンフランシスコ湾を眺めている...そこには確かに自分が居た。

2111102音楽力でSan Francisco Bay Bluesをタイムマシン化してしまったのは、ローサーpm6の威力による所が大きい。細かい毛羽立ち音は独壇場で、フィービ・スノウの声になっていない声まで再現するから成せる技なのだ。気になりサンフランシスコ・ベイ・ブルースの歌詞と訳詩を調べた、最後の2行。
Walkin' with my baby 彼女と一緒に歩くのさ
Down by the San Francisco Bay サンフランシスコ湾に沿って
サンフランススコベイに沿って歩くなど無謀、車で何時間も掛かった。

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2021年11月 9日 (火)

Lowther PM6A 試聴記 3

2111026ローサーのスピーカは全く聴いたことが無く、1968年発刊の誠文堂新光社の「hi-fiスピーカとその活きた使い方」から聴こえてくる、本の音でしかない。佐久間さんはサービス精神旺盛で各種ローサーもしっかり聴かせてくれた。その音がリファレンスでamp工房の音を評価している。どうですか?と聞かれれば思想の違いとしか言いようがない。「オーディオは測定器の奴隷ではない」と佐久間さんには名言がある。こっちは「たまにオーディオは測定器の奴隷になる」だから、音もそのよう。左はf氏の友人で音の分かる金髪が美しいラドビアの女性、大変佐久間さんの音を褒めていた。

2111024少し言うなれば太い音の佐久間サウンドに対して、異様に細かい音のamp工房サウンドとなる。この異様に細かい音はなぜ?かを追求する必要がある。最大入力6wインピーダンスは15Ω、ここから流れる電流を算出すと0.6aになる。磁束密度1.75テスラ、ボイスコイルの長さは最長で5mとなっている。このデータからチカラを算出する。力=0.6ax1.75テスラx5m=5.25n(ニュートン)と出た。

2111025200hzで±0.5mmの振動を発生させるには80Gのチカラが必要。これをm/s^2の加速度に変換すると795m/s^2となり、コーン紙重量9gを掛けると7.2nと出る。前出の5.25nとまあまあディメジョンは合ってくるから、5n~8nのチカラをpm6の磁気回路は出していることになる。1n(ニュートン)は1kgの質量を1m/sec^2の加速度で動かすチカラになり、kg単位を動かすスピーカとは空恐ろしいシロモノです。

2111023又しても妖しい理屈をこねてしまったが、この駆動機構でロボットを作っているのだから妖しくもないか。小口径で、強力な磁石で、軽いコーン紙で、初めて成せる技に脱帽です。altecシステムでも、jblシステムでも、タンノイシステムでも、サウンドラボa1システムでも、この表現は出来ない。ma026a calamusのスペインの古楽器を使った演奏は出色で、こうゆうcdがローサーpm6には良く似合う。

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2021年11月 1日 (月)

Lowther PM6A 試聴記 2

2110311ローサーpm6は他のスピーカに無い顕微鏡的な鳴り方をする。これは一体なぜだろうか?考えたが、とりあえず僅か3w~5w程度のベースがブルンブルン入っただけで途端にビリビリし始めて、これには困る。慌ててボリュームを下げるが、どうやらここにヒントがありそう。磁束密度は1.75テスラ、磁束0.002wb、磁気ギャップ1mm、これに磁気ギャップの断面積(参考Φ38mmx5.9mm、0.038x3.14x0.0059=0.0007m^2)を使い磁気抵抗を計算するとrm=0.001/4πx10^-7x0.0007=113000(a/wb)と出た。しかしこれでは整合性が取れず、断面積は参考値より50%程大きいはず。すると磁気抵抗は80000(a/wb)と更に小さくなる。

2110314x磁気抵抗は音に対する抵抗勢力とも考えられ、この抵抗勢力が小さいからこそ高加速度を生み出し、シンボルマークの鳥の羽みたいな音の表現が出来る。ところが好事魔多しで1mmの磁気ギャップ実態は、鼓動さんの解説から「ボイスコイルは通常の外側と内側にも巻かれている。コイルの厚みは0.8mm、線径0.2Φmmx2+ボビン0.4mm、従ってボイスコイルギャップのクリアランスは僅か0.1mmである」紙で作られて精度の出しようが無い0.1mmのギャップなのだ。

2110312とゆうことでローサーpm6を生かすには現代録音の顕微鏡的な録音がいい。変な録音(失敬!)のMapleshade CD(A haven for music since 1986, Mapleshade began as a mansion recording studio and label in the Maryland woods)をローサーpm6で鳴らすと、その顕微鏡的録音が実に生々しい。

2110315水晶粒防振構造化した10452・tao ruspoli・flamencoは特筆もんで、1曲目para olivia冒頭のギター音は凄まじい。



2110313凄まじいが音は薄くて勿体ない。ここが変な録音?と例えた理由で、使用しているマイクとアナログテープデッキがそうゆうモノなんでしょう。音を聴く限り、たいていのプロが使うスチューダーa810ではない。これでは伊豆のdcアンプマニアさんの金田式録音マイクとスチューダーa810の38cm録音の方が音が分厚い。顕微鏡的はオーディオマニアにとって魅力的だが、薄いのは音楽マニアには困る。そうゆうコトが暴露されてしまうローサーpm6はやはり凄い。

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2021年10月30日 (土)

Lowther PM6A 試聴記 1

2110291ローサーpm6は実に個性的に鳴り、その原因を探るべく周波数特性表をネットから探し出した。pm6は公称96dbとなっているがSPL(sound pressure level)は画像の通り。なんだい、能率は96dbより低くピーク辺りで96dbとなっているではないか。これが音が小さい!と感じた要因なのだ。またsplは大きくうねり大事な1000hzが83dbまで凹み2000はz~3500hz辺りが盛り上がりこれが高音キラキラの要因に思う。7000hzから上が96dbを超えているが、ここはどうせたいして聴こえないから関係ない。個性は一旦低下したsplが2000hzで盛り上がっていることにある。splなんか音には関係ねえや!とのご意見もあるでしょうが、音色は分からないがキャラクタは分かる。

2110292 Lowther PM6Aの試聴記では魔性とか魔界の文字が踊る。こうゆうのに極めて弱く嬉しくなり、文字から音が聴こえる特技は終生直らない。魔性とか魔界となればタッド・ガーファンクルが率いるMA Recordingsで、手持ちのcdの中では見事にpm6を生かしてくれる。MA Recordingsは静岡オーディオラボの店主から教わった。銀線のオールcelloシステムでは美しく妖しげに鳴り、慌てて大量にmaのcdを買い込んだ。

2110294その中の1枚Dream Song 「M004A」を聴いてみる。The debut of Julliard School composer/improvising pianist, Bruce Stark whose influences range from the most respected J. S. Bach to Debussy and K. Jarrett. Although Stark climbed the academic ladder, his music does not have the cold, lifeless aspects that much of today's contemporary music is characterized with. Stark's is a warm, engaging music which will transport the listener to another time and a distant space. The piano used was the magnificent Bosendorfer Imperial at the Harmony Hall in Matsumoto, Japan.

2110293ピアノはやよい軒の天井スピーカからでも良い音で流れ、容易にそれらしく鳴るから試聴に良く使われる。早い話素人を煙にまくには都合が良い。自分を煙にまく訳にはいかないが、ベーゼンドルファのインペリアル290の生は聴いたことがないから正解は分からない。maの場合は録音クレジッツトが必ず付いているから音色との相関性が分かる。昔jazzのライブ録音を繰り返したが、良い音は録れてもたいがいは音楽的ではなくて、ヒモ族から足を洗った。b&kの4006はこうゆう綺麗な音がとれて、pm6はまさに魔性のとか魔界のピアノになる。

21102952003年~4年頃、韓国の友人と前衛オーディオを作りオーディオフェアへ出品した。その時デモったcdがMA Recordingsで、大量に友人のmoonさんに渡しておいた。オーディオフェアには都合で行けなかったが、ブースにMA Recordingsのタッドがみえて「アナタはma cdの凄いコレクターです!」と言われたらしい。結局韓国のオーディオ開発も立ち消えで、日本で成功しないものは海外でも成功しない。アメリカンドリームと言うが、そう信じ込んで最後まで諦めなければ成功する。こっちも足掛け16年ほどアメリカ関連の仕事をしたが、お足は全部自腹だった。アメリカで成功したければ、その極意は「無一文の背水の陣にあり」

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2021年10月28日 (木)

Lowther PM6A 騒動記 調整了

21102601gm70管パワーアンプで駆動するaltec515bシステムで聴くクル・セ・ママは、アンプがモノラルだが音が空中に飛び散り「よくぞ我がオーディオもここまで進化したな」を思わせる。それがローサーpm6では音が軽く、到底太刀打ちできない。ローサーはjazz向きスピーカであると文字は踊るが、タンノイと同じでjazz「向き」ではない。これがローサm6の結論になる。サイズが違うとか条件の違いを色々言うが関係なく、向いているか向いていないかだけ。東海大翔洋のフォワード平均体重79kgに対して東海大仰星のフォワード平均体重は99kg、スクラムを組めばグイグイ押されて負けてしまう。オーディオもラグビーも言い訳は通用しないし、ハンディなど微塵も無い。

2110263jazzの魂は加速度で、高加速度は高能率と同義になる。ローサーpm6の能率のデータを取り違えていた。98dbはpm4とかpm5であって、pm6は96dbなのだ。

2110264本家本元の「lowther voigt museum」のpm6の資料から肝心要の能率が抜けていた。1968年発刊の誠文堂新光社の「hi-fiスピーカとその活きた使い方」のスピーカデータにも、ローサーpm6は無かった。

2110265 altecの515bはホーンに入っていない状態で105db、これがショートホーンに入りダブルウーファだから更に能率は上がる。

2110266このデータで電力比を計算すると8倍もの差になり、cx345の2wばかりのアンプで鳴らした時、音の大きさが小さい!と感じた根拠がハッキリした。現代スピーカからすれば高能率だが、高能率=性能の群雄割拠した時代ではまあまあの値だった。

2110260ここからは最後のアガキです。「Vintage Western Electric 7A Amplifier 1920s 」アンプの1920年代はバッテリー駆動が主流の時代になる。金田先生のバッテリー駆動が当時最先端のアンプかと思っていたが1920年代からある訳で、先生も温故知新力学だった。ここで注目はフィラメントの片側はgndに落とされており、この回路で良いのだ。

2110261それが1928年になるとカニンガムのcx345とかcx350が登場してac電源駆動になった。ac駆動ではフィラメントのハムが乗るためハムバランサを付けた。これはフィラメントの仮想中点を探す方式で現在も使われている。正式な仮想中点を探すならば、フィラメントと同じ抵抗値にする必要がある。

2110262カニンガムのcx350であればフィラメントは7.5vで1.25aとなるからr=6Ωになる。よってcx350のハムバランサは6Ω、フィラメントの電源は2.5aの能力が必要となる。エイ、面倒だハムバランサ回路を止めてしまえがこちら。オーディオマニアのアンプ作家さんにも色々あり、s/n比命の御仁も多い。515bに耳を当ててもハムのハの字も出ない、なんてアンプもある。こっちは音色力学だから音色さえ良ければハムには目を瞑る。この回路は実際にやっているがハムは残る。フィラメントのdc点火は論外。

2110267結局pd171トランスのトラブルとpm6がjazz向きでないと判明してやる気は失せてしまった。失せたけど最低限はやろうとカソード抵抗を正式に作った。オヤイデさんから銅マンガニン線のΦ0.07mmと0.35mmを購入した。佐久間さんのアンプのカソード抵抗は20wや50wとやたらデカく、これには意味がある。巻き線抵抗はニッケルクロム線が使われており、音色力学から酸化金属やカーボンより遥かに音が良い。それより音の良いのが銅マンガニン線になる。ホームセンターでΦ24mmの丸棒を買ってきた。これを40mmの長さに切り、Φ0.07mmを750Ω分グルグル巻く。画像は実物大です。

2110269最初は整列巻きしていたが面倒で乱巻きにしたら3分で終わった。40ma程度の電流だからΦ0.07mmでも構わないが、送信管など使う場合には線径を太くする。Φ0.35mmはハムバランサ用でcx345は2.5vなため10Ωx2で作る予定だったが、現在のニクロム線抵抗で良しとした。グリッドバイアスを固定にすると+b電源を下げる必要があり、ofc純銅トロイダルトランスを作り交換したかったが、前述な状況でこれも止めた。

21102692これにてLowther PM6A 騒動記 調査、製作、調整編全て了です。深夜にローサーpm6で聴くアレシュ・バルータのオルガン曲j・sバッハの「主よ人の望みの喜びよ」は格別美しく、他のスピーカでは決して出せない表現力で凄いスピーカです。ただゴリゴリjazzには無理があるだけです。

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2021年10月27日 (水)

Lowther PM6A 騒動記 調整3

21102600ローサーpm6へ比較的大きい出力を入れてみた。するとビビリ音が両方のスピーカから出てきて、明らかにボイスコイルタッチが起きている。磁気ギャップが1mmしかないから1.75テスラの磁束密度が確保できている訳で、強力な磁気回路の実態はここの磁気抵抗が低いことにある。1960年代に作られて古く、当然エッジはダメになり先人達がエッジを交換している。これは製作当初の精度が出ていないから大振幅で均等なピストンモーションが出来ない。

2108283勿論固体の差はあるのでしょうがヴィンテージモノはしょうがない。大振幅には元々耐えられなかったのかもしれないが、これ以上は追求しない。ビビリは困った事態で調整の意気込みが削がれてしまった。それにコルトレーンのクル・セ・ママに耐えられないスピーカは余り意味を持たないし、 PM6A 騒動記の調整編はどうしたものか...

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2021年10月26日 (火)

Lowther PM6A 騒動記 調整2

2110251m+aさんが打ち合わせに寄ってくれる。オーディオ機器についていは個々にコメントを付けて、家族が処分の時に「これは水晶粒を抜く」など指示をしていると言う。端正な耳と同じように準備も端正でたいしたものだ。そこでこっちの余剰品の処分をお願いした。オーディオ機器から半導体部品から試作品から膨大にあり、放置しておいたら次男坊が全部大型ゴミで処分してしまう。m+aさんに「スマン、ローサーpm6は幻の音になってしまった」と現状を伝える。調子こいてアンプの改造に手を出したのがいけなかった。

2110252カソード抵抗を止めよう作戦は計画性がないからしくじった。pd171用の電源トランスを組み込み-c電源を作る。センタータップ(ct)と34vを整流すれば、概ね-50vの電源となり都合が良い。最大のミスはカソード抵抗の1kΩが抜けることで約40vが電源に加算されてしまう。cx345のプレート電圧270vをオーバーしてしまう。そこで34vの両端に接続して-100vを目論んだが電圧が出ない。

2110253又してもpd171の電源トランスが壊れたかと思い、ゴロゴロしている在庫品に交換した。これも壊れている、あれも壊れている、一体何個壊せばいいのか?もしやと思いオシロスコープで測定してみた。

2110254やっぱりです、とんでもない電源トランスであり得ん!センタータップから両端が逆位相になるものを同位相なのだ。同位相の両端は電圧が相殺勘定でゼロ、よって電圧は出ない。トランスは客先準備だから当方は預かり知らぬことで、pd171のリラクタンスシンクロナスモータもshcpuの7083も半波整流で動いていることになる。もう終わった製品だからどうにもならないが、優秀なエンジニアが集まっても考えられない事件は起きる。

211025534vの1巻き線を使い倍圧整流回路にして-100vを手に入れた。プレート電圧320v、バイアスー70vではcx345の動作点をハズレまともに音は出ない。蚊の鳴くような声だが何やら凄そうな音で、幻の音に違いない。

2110256未解決問題は多く、結果cx345シングルアンプは破壊しただけのありさまに思案...そうだ!カニンガムcx350ラインアンプも破壊して解体状態にある。そこからofc純銅トロダル電源トランスを掘り起こす。まてよ、そこまでやるならばgm70管でシングルのステレオアンプを作れば良いじゃあないと迷う。pd171の電源トランス問題は、半波整流だったからこそ音が良かったとも言えて、あながち間違いでないのかも知れない。

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2021年10月25日 (月)

Lowther PM6A 騒動記 調整

2110241ユタ州知事へご挨拶に出向いた。アメリカでは州知事は大統領候補になり大物には違いないが、当時は余り意識が無かった。たまたまユタ州政府の広報に日本人がいたから、何かと便宜を払ってもらった。お陰で大学のとのコンタクトもスムーズで、結構面白く仕事が出来た。ユタ大は心臓移植で有名だったがロボット工学も盛んで、ジェイコブスン博士に会いに行った。こっちは「どこのウマの骨」なんでしょうが、州政府からの一報で丁寧に応対してもらった。また航空宇宙の研究も盛んで、大学の構内に展示してあるアポロ着陸船と地球の見事な写真を撮影した。よって著作権は我にあり?まさか。前置きが長くてスマン、この話ではない。真空管の真空度は高真空レベルだが、月面は超高真空から極高真空になり真空管をガラス管で覆う必要が無く露出型になり、なにやら自由に真空管が出来そう。アポロの写真を眺めながら真空管をイメージしていたのだから呆れる。しかし月面は空気が無いとゆうことは振動伝播が起きないから、音は聴こえません。

2110242パーカシュニストのnakaさんに「the musicians」を聴いてもらったが、煩いとは言わなかった。m+aさんとあんぷおやじは煩いと感じ、これは後期高齢者の耳の特性なのかも知れない。無線と実験を長く読んでいると色んな人が色んなコトをやっており、その量膨大だが断片程度に記憶に残っている。そうだ、ダイヤトーンp610にハンカチを垂らして、高音のレベル調整をしている御仁が居た。早速フェルトを垂らしてみた。垂らすとウルサさは少し減るが音楽力も減ってしまい、この手法は馴染まない。

2110245cx345シングルアンプの調整箇所は沢山あるが面倒で、簡単に出来る所をやった。自己バイアス機構は直流帰還により真空管をダメにせず安定で、貴重な球では必須な回路です。無帰還を標榜するならばカソード抵抗は止めるべきで、そうすれば音質に厄介な電解コンデンサを止めることが出来る。

2110243早速-c電源を作り銅マンガニン線抵抗とフィリップスの電解コンデンサを止めた。電源トランスはpd171の試作品がゴロゴロ転がっているのでそれを使った。上回路図の100Ω抵抗はハムバランスで止めたい。トランスを自前で作るときは電圧の中点を移動させてハムバランスするが、今回はメーカ品なのでここだけは残る、続きます。

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