2022年11月22日 (火)

素材力学 カルダスケーブルとフィボナッチ数列

22110822011年に台北で購入したカルダスケーブルの存在をすっかり忘れていた。それが撤去したcx350パワーアンプの電源ケーブルから出てきた。awg9.5サイズは5.5スクエアくらいあり、音質はこのサイズが一番良く、これでカルダス病になった。さて、あらためてカルダスの能書きをgoogle翻訳してみた。「1980年代半ば、米国では超高純度の超軟銅が不足し、高価な輸入銅の一貫性が悪かったため、Cardas Audioは独自の銅導体の製造を開始しました。他のメーカーは、高品質の材料を使用し、標準的な延伸工程を注意深く監視して、優れた導体を製造しましたが、優れた導体ではありませんでした。従来の製造は純銅から始まりますが、延伸工程では不純物が加わり、銅が硬化・酸化します。カルダスは、製造中に導体を実際に精製してスーパーアニールする方法を開発しました。

2211085リサイクル銅を含まない純粋な電解棒銅からスタートして独自のプロセスは、導体を、精製、引き抜き、研磨、および焼きなましします。従来の銅は、抵抗焼鈍と呼ばれる迅速な電流プロセスを使用して、最終延伸段階の後にのみ焼きなましされます。ただし、カルダス銅は還元炉で、ウルトラグレードではプロセスのすべての段階で、スーパーグレードでは他のすべての段階で、時間のかかる方法で焼きなましされます。カルダスは標準の金属絞りダイスを使用していません。金属ダイが摩耗すると、導体の音響的に重要な表面に不純物が残ります。Cardasは、カスタムダイヤモンドダイスのみを使用して、ワイヤーが延伸されるたびにワイヤーを保護および研磨します。カルダスはまた、延伸段階の間と製造後に銅を保護するための特別なコーティングを開発しました。ワイヤーは無酸素雰囲気に引き込まれ、そこで保護コーティングが施されます。このプロセスは、最終的に他のオーディオケーブルを破壊する酸化と腐食を排除します。カルダスでは、ケーブルの構造にこのウレタンエナメル導体を使用しています。」変な翻訳ですが意味は十分に伝わる。要約すると、純銅の高精度精錬、ダイスは金属不純物が混じらないダイヤモンドコーティングダイス、焼鈍はスーパーアニール技術の開発、などなど。

2211083ofc純銅の優秀性は理解したが、決定的はケーブルのコンストラクションとなる。マルチストランドはフィボナッチ数列に配置されている。それについてカルダスは、フィボナッチ数列配置でストランドの共振が除去でき、フェイズ整合取れているとしている。これについてamp工房では違った解釈をした。確かにカルダスの言う電気的理論は正しいが、音の良いのはそれではなくてマルチストランド自体の構造が防振構造であり、ストランドのクロス角度は不明だがクロス構造自体は、全方位的に振動に強い。あくまでもクーロン力に対して強い構造とamp工房では判断している。だから3次元接触水晶粒防振構造にしたカルダスケーブルは、他社のケーブルと比較して圧倒的に防振効果が出る。電線病と言われようとも、これでなくては見えない絶対景色があるから、それでいい。

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2022年11月18日 (金)

音色力学 altecスピーカシステムのアッテネータを作る了

2211061Φ350mmスーパートロイダルコアにカルダスケーブルを巻いて水晶粒へ埋没させたアッテネータは、やたら強過ぎでハイ上がりに違いない。抵抗分圧とコイル分圧では回路インピーダンスが違う為レベルの再調整が必要となる。それに午後3時の晴天もダメです。太陽電池がバンバン稼働しており、音がかなりうるさい。ガボール・ザボのドリームからバッカーナルへとcdを替える。時間も夕方5時は辺りが暗くなりはじめて、調整がやっと出来る。

2211062Φ350mmスーパートロイダルコアを下ろしてタップを付ける。現在は銅マンガニン線アッテネータと同じ40%の位置で出してある。カルダスケーブルはリッツのマルチストランドで出来ているからタップ出しは結構面倒になる。切断してオヤイデさんのデペンド液でポリウレタン皮膜を除去する。30%の位置ではドリームのギロが288-16gに引っ張られぎみ、しかし低域はしっかり固まる。20%の位置は実に穏やかで気持ちはこれにしたいが、ハンガリーから亡命してjazzに賭けたガール・ザボの戦う姿に敬意を表して、30%とした。

22110632個目のタップ出し、はなっから30%なので直ぐに終わる。Φ350mmスーパートロイダルコアのエージングは相当に掛りそうで、その分も見越して30%は妥当な線と決めた。銅マンガニン線やニクロム巻き線抵抗では出しえない音色にたまげる。毎日自宅からお店まで歩いて健康維持なんて思っていたが使わない筋肉はどんどん衰え、このΦ350mmスーパートロイダルコアやバケツの水晶粒を頭上へ上げるのに難儀するようになり、益々持ってオーディオは体力なり。

2211068こちらが長年使っていたムンドルフの288-16g用コイルで、アッテネーションする為にタップを出していた。Φ2.00mmのofc純銅ポリウレタン線をグルグル巻いて5.6mh、これで0.49Ωは優秀なスペックで何ら不満は無かった。しかしコイルの内部はローレンツ力にやられて音質劣化していたのだ。3次元接触水晶粒防振構造にしても、外側だけに効果が出て内部は何もしていない、いや出来なかった。Φ350mmスーパートロイダルコアのカルダスケーブル巻きは一重だから、満遍なく防振出来る。

2211066xxガボール・ザボのソサラー5曲目スペースの時代は、グレッチにマグネチックピックアップを付けて太い音を出していたが、skyレーベルを興し、ドリームやバッカーナルの時代はギブソンのj160eに替わり、色気のある音を出している。ジョン・レノンのギブソンj160e、1964年製は有名で、ガボール・ザボもこれに影響されたと踏んでいる。グレッチもj160eも音色の美しさは一段と向上し、Φ350mmスーパートロイダルコアと一重巻きに脱帽です。こうなれば何としてもトランスの一重巻きを開発せねばならない。

2211067アモルファスもファインメットも日本が世界に誇る高性能電磁鋼板で、これからの高効率エネルギーを支える重要な素材です。これをオーディオ使った場合間違いなく凄いトランスが出来る。従来の方向性電磁鋼板より「だいぶ音が良くなった」程度では、これら高性能電磁鋼板に対し、あいスマンことになる。トランスメーカは是非「物凄い音!」を出して欲しいものです。

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2022年11月16日 (水)

音色力学 altecスピーカシステムのアッテネータを作る6

2211041久々にネットワークコイルの製作に関する文献を読んでいる。コイル製作の問題点にコイルの泣きがあり、これに対してはエポキシ樹脂でガチガチに固めるとあり、これが一般的解決法になっている。この泣きはローレンツ力によるもので樹脂で固めても解決にはならない。まさに寺内貫太郎状態で、じぐるって自分で真っ赤になった状態をどう解決しよう。この振動や泣きを抑えるのは、3次元接触水晶粒防振構造でローレンツ力を取り除くしかない。金田式トランスのタムラpr7808sをノミとハンマーで掘り起こし、水晶粒へ埋没させたら随分と伸びやかな音になり、長年amp工房2a3シングルアンプの電源だった。

2211042288-16g用をΦ350mmスーパートロイダルコアのカルダス巻きアッテネータにしたものだから、gaussの1502ツイータに銅マンガニン線抵抗が入っていることを思い出した。マズい、と直ぐに解体する。

2211043なんてこたあない、昔はムンドルフのコイルにタップを出してアッテネーションしていたものが、巻き線抵抗に後退していた。その痕跡があったので接続して音出しする。レベルが高過ぎで、これではダメだ。

2211044ここからコイルのポリウレタンをカッターナイフで剥がしては接続し、音を出してレベル調整をする。4ポイント目で良いレベルが設定できたので固定する。

2211045次に左チャネルの作業になる。こっちはムンドルフコイルのボビンを解体してあり、タップを出し易いような改造がしてあった。

2211046ツイータ用のネットワークコイルは0.22mhとインダクタンスは小さい。流石にΦ350mmスーパートロイダルコアでは製作不可能で、ムンドルフで決まりです。たかがツイータのアッテネータと侮るなかれ。銅マンガニン線は銅が多いと言えども抵抗であって、音楽に対しても抵抗勢力だった。しかし過去にタップを出していたのだから、音色改善のためにひたすら努力をしていた痕跡が随所にあり、そこまでやらねば見えてこない景色がある。

2211041xpr780sの続き、
随分昔だが、金田先生のセンタータップ整流回路にケチを付けた記事がmj無線と実験に載り、やっきりしてタムラのpr7808sのセンタータップをノミとハンマーでバラシて(普通の人はやらない)2個の全波整流回路にしたがダイオードが増えてしまった分、音は劣化した。横行するのは正しそうな理論で、いくら電気、電子、物理の理論を振りかざしても太刀打ちできないのが、芸術の芸の付くオーディオと思いますが。クーロン力やローレンツ力に対抗するには、コンデンサもトランスも一重にするしかない。コンデンサは解決したがトランスの一重は未解決事件で、残っている。

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2022年11月12日 (土)

音色力学 altecスピーカシステムのアッテネータを作る5

2211037xwikiによると「減衰器もしくはアッテネータ(Attenuator)とは、信号を適切な信号レベルに減衰させる回路素子および装置をいう。減衰量の単位にはデシベル (dB) を用いることが多い。Attenuator の頭文字三文字を取ってATTと略表記される事がある」となっているから、音楽まで減衰させても文句は言えない。288-16g用の銅マンガニン線アッテネータをΦ350mmスーパートロイダルコアのアッテネータにした。しかしこの方式は昔からで、ムンドルフのネットワークコイルにタップを出して抵抗式を排除していたが、当時は音色感度が悪すぎて、ここの改善に気付かなかった。

2211031vsf電線を巻いたΦ350mmスーパートロイダルコア実験機のアッテネーションテストをやる。コイルの入力へac10vを印加して、32ターンの半分の位置16ターンの電圧を測る。

2211032概ね1/2となってアッテネーションは確実に出来ている。一般的にはオートトランスと呼ばれているもので、アッテネータの名称でもオートトランス式となっている。我ら強電の世界では単巻きトランスと表現しており、1次2次の絶縁は無い。

2211033これでいよいよ本番でカルダスケーブルを19ターンまで巻いて端子を出し、残りの13ターンを巻いて完了。抵抗の分圧と同じだからタップは簡単に出せるが、現状40%と決まっている。

2211034gm70管銅式アンプシステムの配線は電気工事士が担当する。高校3年の時、現役で電気工事士に合格したのは学校で3人だけ。ワイヤーストリッパーで被覆を剥いたら2本をよじって、絶縁はマスキングテープの紙とする。全てこの原始的方式を用いて配線し、音の悪いハンダは使わない。よって配線作業に電子技術者は不要です。

2211035カルダスケーブルの捻出にエラく苦労した。あっちこっちに巻いてあるものから解いたり、せっかく作った水晶粒防振カルダスを何本も解体した。これで2個のΦ350mmスーパートロイダルコアネットワークコイルが揃った。

2211036このアッテネータは音楽エネルギーを消すことなくレベル調整できるが、抵抗式アッテネータに比べエネルギーが出過ぎている。288-16gのアッテネーションレベルが違ったか、しかし重心位置や楽器の位置はほぼ同じ。そもそもhpのlcrメータで鉄心入りのインダクタンスの測定は出来ないのだから、周波数400hzでインダクタンスが4.83mhと出たコトが妖しい。それでも前に進めてみるか。

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2022年11月10日 (木)

クーロン力学 altecスピーカシステムofc純銅電解コンデンサ化了

2210201ご褒美は突然やってくる。Gabor Szabo の「 The Sorcerer Impulse!  AS-9146」はレコードのオリジナル盤とk2 20bit cd合わせて数枚持っている。5曲目のspace再生の為にcelloのパフォーマンスを導入した位の入れ込みよう。オリジナルレコード盤は1980年代になるが、laのレドンドビーチへ向かう途中の中古レコード屋さんと、サンフランシスコの中古レコード屋さんで手に入れたもので、インパルスのオリジナル盤ながらも10ドル前後と安かった。あんぷおやじが「jvcのk2 20bit盤cdの音は素晴らしい!」と言っても影響力は無いから、潤沢に入手できる。そのk2 20bitの中に非売品のsample盤があった。これははじめて見る貴重盤です。

2210202ofc純銅電解コンデンサの特許構造は電源力学 電解コンデンサ開発騒動記 から5年の歳月を経て、ようやく完成した。魔人クーロン力に最大限に対抗するため、紙管の芯を止めてofc純銅板1mmをそのまま-電極と構造体を兼ねる。作り易さから派生した紙管は、水晶粒防振する上で負の存在だった。その上にコンデンサペーパー、+極コンデンサエレメント、+極ofc純銅板0.1mm、テーピング、そして全体を水晶粒で充填する。既に288-16g用は+ofc純銅板0.1mmは無いがこの構造で作り、更にうるささが消えてしまい、してやったり。

2210203515b用のハイカットコンデンサがofc純銅電解コンデンサになっていないため、最後に手を付ける。ハイカットで515bとパラに入る為後回しになっていた。設計値は15μfだか22~25μとした。Φ300mmの紙管上にofc純銅板0.2mmを2分割して巻く。1個の紙管の上に2個のofc純銅電解コンデンサを作る作戦です。

2210204その2分割ofc純銅板の上に+極コンデンサエレメントを巻いて、更に中間点、円周からすると1/4のポイントを切断する。この切断面は酸化皮膜が無いため絶縁の配慮が必要となり、切断面の下に縦にテーピングする。

2210205これを2個やればΦ300mm紙管上にofc純銅電解コンデンサが2個出来たことになる。容量もトリミング無しで22μfと一発で合格した。特許構造に変えたいが材料に手持ちがなく紙管を使用している。それに地上高2mでの高所作業は最近無理を感じて、いっそネットワークを地面に降ろしてしまおうと画策している。その時特許構造にしよう。

2210206これを2個作れば515bダブルウーハー用のofc純銅電解コンデンサが出来たことになる。並列だからと侮る無かれ、見事に515bウーハーが躍動し始めて遂に最後の砦を制覇した。合わせて高価なduelund社のofc純銅ペーパーオイルコンデンサからも開放された。全て手作りコンデンサでネットワークが出来てしまう事件は全く想定外で、m氏から依頼されたローレンツ力の研究から派生したもので、頼まれれば寝食忘れて研究に没頭していると、ある日突然景色が見えてくる。ofc純銅電解コンデンサの高音質の決め手はofc純銅に非ずで、巻きを解いて1重として水晶粒防振することで、コンデンサの宿命たるクーロン力から逃れたコトにある。これ、結論です。

2210207ロシア~ウクライナのgm70の銅プレート管は凄い真空管で、自作で真空管を作らない限り現存最強の真空管と思う。唯一残された銅化未踏の地がofc純銅の真空管。過日t-mon君に話したら「作ってみたい!」と目を輝かしていたから、方策だけは明らかにしておこう。但し日立評論1953年によると銅は極めて寿命が短く、ofc純銅電解コンデンサと同等に消耗品として扱うことになる。

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2022年11月 6日 (日)

音色力学 altecスピーカシステムofc純銅電解コンデンサ化5

2210131チャンデバも何台か作ったがモノになった、い~やモノにしたのはkuraiman社長氏のナス管cx301を使用したものくらい。ofc純銅化に伴いチャンデバとネットワークでどっちが有利かを考えてみた。クーロン力から判断するとチャンデバは電流が少ないため、理論上音質は有利となる。次に部品の音色で判断する。赤丸印の抵抗、上の抵抗は通常酸化皮膜かニクロム線抵抗、これに比べて下はコイルでofc純銅線、これはネットワークが断然良い。青丸印のコンデンサ、上にduelund社のofc純銅ペーパーオイルコンデンサの小容量があれば善戦する、下はofc純銅電解コンデンサだから実績からネットワークが断然良い。結果、回路インピーダンスの高いチャンデバにofc純銅部品の投入は難しく、回路インピーダンスに低いネットワークにofc純銅部品はふんだんに投入できる。逆説的にはクーロン力にやられて音質劣化し易いネットワークにこそ、クーロン力に強い部品を投入すれば劇的に音質は向上する。

2210132_20221031063901160v15,000μfの電解コンデンサを使い切ってしまい、次を解剖する。同じ電解コンデンサながら+極エレメントの幅が70mm(従来のものは60mm)あり、また電解液が干からびかかって電解紙が破れ易い。まずい!と思いながらも勿体ないから使う。

2210133Φ130mmでは容量が5.35μfしか取れなかったので、紙管Φ250mmで2号機は作る。このΦ250mmが丁度使いやすいサイズで、今後のネットワークコンデンサの主流となる。ofc純銅板の表面は#400のサンドペーパーでヘアラインを付け、エッチングもどきで表面積を稼いである。

2210134xx+極エレメントを巻いて中間で切断し、その上にofc純銅板0.2mmを巻きつける。その上にテープをグルグル巻きにして+極もofc純銅板の電解コンデンサの不揃いが完成した。容量は8.4μfありまあまあ、これを288-16gのハイパスコンデンサと交換する。

2210135_20221031071601確かに銅化は進み、音は益々ボケて優しくなり、しかし個々の楽器は浮き彫りになり、なかなか良い。ルノアールの豊満が良いか?ベルナール・ビュフェのガリガリが良いか?まあお好きにどうぞです。丁度密談に来ていたm+aさんもエージングが進んでくると「これは良い!」と太鼓判を押した。m+aさんもいよいよ最終章で、ジェフローランドのmodel2パワーアンプに交換し、満足な結果が得られているようです。

2210136_20221101025201ジェフローランドも好きなパワーアンプでサウンドラボのa1を最初に駆動したのが#5で、どえらく重たいパワーアンプだが音は優しい。それにしてもmodel2は美しいパワーアンプで、見ているだけでも楽しい。ジェフローランドに限らず名門パワーアンプのスピーカ駆動力は抜群で、動き難い現代スピーカを自在に操る。ですがgm70管銅式は音楽駆動力は抜群で、この音楽表現においてのみ有利となる。これについては聖書の一節に登場してもらいます。ルカによる福音書5章37~39節です。「37節 また、だれも、新しいぶどう酒を古い革袋に入れたりはしない。そんなことをすれば、新しいぶどう酒は革袋を破って流れ出し、革袋もだめになる。」お分かりのように、altecの古典スピーカは古典真空管にありで、b&wの新しいスピーカはハイエンドトランジスタアンプにありとなる。

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2022年11月 4日 (金)

音色力学 altecスピーカシステムのアッテネータを作る4

2211014今では特注トロイダルコアもすっかり値上がりしてしまった。だいぶ前になるが、安かったあの時代に無謀なくらいに大量の在庫を抱えていたが、先見の明ありと自己弁護しよう。方向性電磁鋼板のsi含有量を6.5%と多くし0.1mmと薄くして巻いたものがスーパーコアで、やたら高周波特性が良い。amp工房ではsi含有量は従来の3.5%で、厚みをノウハウmmとしたものを巻いた。ノウハウだから厚みは披露しないが試行錯誤の連続で大枚すった。しかしながら薄い電磁鋼板を多層に巻いたため強度は足りず、大口径はフニャフニャして取り扱いは面倒になる。ところがやり過ぎは磁気飽和が直ぐに起きてしまい、これには難儀した。結局、居場所は直流電流の少ない、若しくは流れないmcトランスとインプットトランスとドライブトランスとなった。それに今回新たに交流電流だけのネットワークコイルとして居場所が見つかった。しかしです、トロイダルコアを扱って随分時が経ったが、何だか電磁鋼板の性能試験をやっているような気がしてならない。

2211015こちらはノグチトランスのファインメットを解体したもの。ファインメットの透磁率は滅法大きい為小型で磁束密度は十分に取れる。しかし磁気飽和し易いため磁気ギャップを付けて磁気抵抗を大きくしている。一般のオーディオは大きさも重要なファクターですから、こうなる。ファインメットの磁気ギャップはターボ車に乗って、アクセルとブレーキを同時に踏んでいるようなもの。更に小型にしたため巻き線が毛のように細くなり直流抵抗が増える。電磁鋼板のファインメットの問題ではなくて、この抵抗勢力とローレンツ力が問題なのだ。

2211011x磁気回路もオームの法則で計算できるから、ネットワークコイルも磁気状態を計算して確認する。288-16gのインピーダンスを一応16Ωで計算する。gm70管銅式の最大出力は6wで、これが全て加わった状態をmaxとして計算する。磁化力は最大で20a/mとなり磁束密度は約1.5テスラで飽和まで余裕がある。しかし透磁率はmin0.035~max0.075(h/m)まで可変して、インダクタンスは倍半分違う。ここが鉄心入りコイルの問題点で、精度では空芯コイルに敵わない。空芯コイルの空気の透磁率は(1.25663753×10−6)と一応普遍だからインダクタンスは安定している。しかしjazzエネルギーを空気に頼るのは、どうも...

2211012精度が良くても音が良くなければ意味が無い。通常ネットワークの空芯コイルは長さが長くて直流抵抗が、そこそこある。これを嫌ってマルチアンプにする!とゆう理屈だが、カルダスケーブルの3.5スクエアを使いΦ350mmのスーパートロイダルコアに巻くと、288-16g用で32ターンで長さは5m、次に515b用は80ターンで長さは13m、どうですか、一関ベーシーのスピーカ配線より短いとなる。

2211013あんぷおやじ流儀の真骨頂は物体の抽象化にあり。ネットワークコイルと配線は同義となり、スピーカの配線が何時の間にかネットワークコイルになるという仕掛け。ofc純銅電解コンデンサの発明でコンデンサアレルギーは無くなり、ネットワークコイルがカルダスケーブルの3.5スクエアの配線となれば、マルチアンプシステムの必然性はあるのだろうか?

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2022年11月 2日 (水)

音色力学 altecスピーカシステムのアッテネータを作る3

2210261 Western Electric のinput トランス618bは天文学的金額で手は出ないが、同等音質とうたって手の届くものがある。この同等音質はどうひっくり返っても無理な話で、時代の空気が違う。この空気がクセモノで全ての物質に溶け込んでいるから、ウエスタン時代のコアを使ったったとしても片手落ちとなる。618bの音が気に入れば万難を排しても本物を手に入れるべき、但し枯れた風情を見事に再現したニセモノにご用心あれ。あ、この話ではない。618bの巻き線構造を見た瞬間に神の領域で、これは無理を悟り、同等品を作る気にもならない。極致のトランスやコイルに挑むのではなくて、小学生や素人でもトランスやコイルがインスタントラーメン的時間で出来るのが、あんぷおやじ流儀です。

2210262gm70管銅式はラインアンプが不要になり、ofc純銅トロイダル電源トランスがゴロゴロ出てきた。放置しておくのも勿体ないので288-16g用アッテネータ付きofc純銅トロイダルコイルに変身させようと目論んだ。2次巻き線を全部撤去して1次巻き線だけにした。

2210263巻き数は220ターンとなっていて巻き数は多過ぎ。インダクタンスを測定すると400hzで413mhもある。そこでこの巻き線の上にvsf電線を50ターン巻いてみた。すると22mhとまだデカくΦ300mmトロイダルコアを使うのを断念した。

2210268多忙で、新しいトロイダルコアを持ち出し水晶粒防振タケノコ構造を作っている時間が無い。この多忙がクセモノで家人が「アンタ自分で忙しくしているでしょ!」はっ、その通りで。水木しげる先生の妖怪憑物「いそがし」にとり憑かれており、先生曰く「忙しく動き回ることで、なぜか安心感に浸ることができ、逆におとなしくしていると、何か悪さをしているような気持ちになってしまう。」のです。

2210264xハッ!と法政大のフェライトトロイダルコアに関する電磁界分布の解析法を思い出した。トロイダルコアの断面は四角で、その空間磁束分布は楕円を描いている。トロイダルコアに磁気ギャップは付けらないので、それと同等は楕円磁束分布をかいくぐるコトで、結合係数を操作できる。

2210265毎度とんでもないことが思いつき認知症にはならないはずが、直前にやっていたことを忘れてしまい、ヤバい。新しくΦ350mmのトロイダルコアを持ち出す。これはスーパーコアでΦ300mmの方向性より透磁率は遥かに大きい。大きければインダクタンスも大きくなるのだが。画像は仮の姿で、実際には養生テープをスーパーコアに巻いて絶縁層を作る。更にvsf電線ではなくてカルダスケーブルを巻く。試しに、これは感なのだが「例の99%の閃き」32ターンを、磁束分布かいくぐり巻き線手法で巻いてみた。

2210266クロスに近い周波数の400hzでインダクタンスを測定する。何と400hzで4.83mhと一発で出来た。妖怪憑物「いそがし」もまんざら捨てたもんじゃあなくて、邪念が入らないから即決する。さて、問題はカルダスケーブルが全く無いコトで、水晶粒防振ケーブルやその他をバラシて捻出するしかないと、ここで中断。しかしここで1つの方向性が見えた。515b用にしてもトロイダルコアに疎らに巻くからコアはむき出しになり、タケノコ構造は要らない。巻いたら水晶粒へ埋没させるだけで実に簡単になった。515b用は8mhこれが4個、288-16g用は5mhこれが2個、合計6個作れば良い。カルダスケーブル1ターン当たりの長さは160mm、これが(64x4+32x2)=320tx0.16=51mも要る、困った!

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2022年10月31日 (月)

音色力学 altecスピーカシステムofc純銅電解コンデンサ化4

2210121xこの画像は本に載せるためにプロのカメラマンが撮影した。
あんぷおやじ流儀は常にこの時代の音が基準となる。オールcelloのマルチアンプシステムは凄い音なのだが、少々やり過ぎた。パフォーマンスの駆動力が凄過ぎでjbl4550bkの箱は持たないし、515bのコーン紙も揉みほぐされて音(ね)を上げていた。チャンデバの自作はcelloのレベルに合致しなかったことも問題で、ここに投入できるチャンデバはマーク・レヴィンソンのlnc-2しか無いと、今は思っている。論より証拠に、三保のjazzショットバー・クレイドルで成功している。ですからハイエンド黎明期で正当な評価は出来なかったとしておこう。celloマルチアンプシステムより現在のgm70管銅式ネットワークシステムの方がコルトレーンはヤバい演奏をしてくれるから、人生何が起きるか分からない。

2210122ofc純銅電解コンデンサはクーロン力に勝つ為に次のステージへと進む。実はここ2年くらい磁場におけるクーロン力(ローレンツ力)の研究に明け暮れ、深堀をしていた。その逆説でオーディオコンデンサの諸問題に気付かせてくれた。288-16gのハイパスコンデンサがaltecシステムの全てを制御する為、即座に作り直す。容量の正確性を期すために、テーピング位置を正確にケガく。

2210123いつも通りサクサクと+極コンデンサエレメントを巻きつける。しかし今回はテーピングをやらず、+極コンデンサエレメントはむき出しにしておく。

2210124ここからが次のステージのハイライトで、+極コンデンサエレメントの上にofc純銅板を半円形にフォーミングして巻きつける。これで+極もofc純銅化が出来た。

2210125しまった!
容量が0.8μfでとんでもなく少ない。同じ面積なのになぜだ?仕方がないので結束バンドでギリギリ締め付ける。すると5.35μfと何とか288-16gに使えるまでになった。そうか0.2mm厚のofc純銅板は固すぎで密着度が上がらず、上からテーピングした程度ではダメか?

2210126更にです、
電解コンデンサのエレメントに裏と表があった。マイナス極が一番下になった場合、巻き癖の逆方向に巻くのが正解で、今回は素直に巻き癖方向に巻いてしまった。電源の場合の容量はテキトーで良いから、この値差に気付かなかった。クセモノ電解コンデンサは人間と一緒で、裏と表がある。

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2022年10月29日 (土)

音色力学 altecスピーカシステムのアッテネータを作る2

2210230ミラノにあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会( Chiesa di Santa Maria delle Grazie)の食堂に描かれた「壁画」だったから、救われた。これがキャンバスや板絵であればフランソア1世に招聘された際に、モナリザと同様にルーブルへ持って行かれた。gm70銅式オーディオシステムは銅の割合が増したせいか、ダ・ヴィンチのスフマート技法のように漂い始めている。ダ・ヴィンチは指で丹念に輪郭線を消してしまい、面の連なりは何処までも続くような表現している。誰もが認め、進化の必要のないダ・ヴィンチに、少しでも近づきたい。

2210232銅式はスフマートみたいに低域はぼんやりと地を這い、銀や真鍮のような輪郭エッジは立たず、スパルタンには決してならない。ですから銅フリークにならなければ観ることの出来ない音です。外した288-16gのclarostatアッテネータは鬼改造してある。両端の2端子は巻き線抵抗エンド部からカルダスワイヤーを直接外部し、摺動させるワイパー部には金箔を巻き付け直近からカルダスワイヤーを出す。ここまでしてもニクロム線抵抗体の音色が出てしまい、altecシステムの点睛を欠く。

2210233最低限使える抵抗がディールの巻き線抵抗でニクロム線を陶器の芯にグルグル巻いてある。10Ωは巻き線径が小さいのでインダクタンスも小さく3μhと影響は殆どない。ところがkΩ単位ではインダクタンスの影響が出てきていやらしい。

2210237ですから巻き線抵抗と言えども、使うのは止めにしたい。
横道です。ディールの抵抗が他の巻き線抵抗に比べて少し音色が優れている要因を探ってみた。表面のコーティングだろうか?抵抗構造体を観察すると、リード線の銅メッキ、陶器の芯、鉄キャップ、ニクロム線は何処も似たようなもの。違いは、得体の知れないコーティングだけ。

2210234そこで登場が銅式アッテネータで名工ミルトさんは既に作っている。Φ350mmのスーパートロイダルコアに水晶粒を巻きつけ、カルダスケーブルを100ターンも巻けば5mh程度は直ぐできる。そのカルダスケーブルからアッテネーション用のタップを出し調整する。これが究極の銅式アッテネータでこれを超えるものは無い。ついでにムンドルフのネットワークコイルも同様に作ろうと画策したが、ofc純銅線を使っているから劇的な音色変化は無いと判断して、今は作らない。

2210239調べるとカルダスケーブルの在庫は底をつき、ドル150円では新規に購入もできない。ここはofc純銅ポリウレタン線を巻いて作るしかない。288-16g用のネットワークは4.5mhのムンドルフを使っているから、ここをofc純銅トロイダルコイルで作り直す。ついでにタップを何個か出しておく。インダクタンスは巻き数の2乗に比例するからおおよそ40%の減衰域に集中的にタップを作り、聴きながらレベル調整をする。

2210235純銅化が進むと低域音像はボケてくるから、慌ててこの世界へ踏み込むのは止めよう、となってしまう、そこをぐっと堪えて先に進もう。すると楽器の重なりで見えなかった音が突然浮き彫りになったりしてたまげ、やはりこっちの方が断然良い、となる。ボンツキ低域は録音技師の感性と当時のモニターのせいでそうなっており、ヴァン・ゲルダーにやられた。割烹わかすぎの若旦那はlnp2lのイコライザのlow,mid,highのレベルを神業のように操り、低域のボンツキを見事に消し去り、amp工房では再現できない音を出している。純銅でボケた音像はgm70銅式でイコライジング出来ないから、現状で良しとしている。そうでしょうよ、録音の責任までこっちで取れないから。

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