2021年1月26日 (火)

電源力学 gm70管用トロイダル電源トランスの製作 了

2101261流石に480hpのamgはモンスターで、下手なコーナリングをすると飛び出してしまう。怖いものだから左足でブレーキを踏み、右足でアクセルする技で、タイトなコーナーを抜ける。似たようなモノが高性能な電磁鋼板で、高透磁率でどんどんアクセルし、磁気ギャップでブレーキを掛ける。殆どのトランスはこの手法によるが、トロイダルトランスは基本的に磁気ギャップは付けられないからブレーキの掛けようもなく、大いに困る。今の世の中も似たようなもので、高性能化は行き過ぎを生み、常にブレーキを掛けていないと何かと暴走したがる。

2101262+b電源が出来たものだから次は-cと各種フィラメント電源を巻く。画像のofc純銅トロイダル電源トランスは名工ミルトさん作のgm70管用のフィラメント電源で、これに追加巻き線を施す。

2101263x最初にgz37用ヒータの5vを2回路巻き、続いて負バイアス用を巻く。1次側の設計値は220tだったが、このトランスは目一杯巻きの625t巻いてある。降圧の場合はこの方法の方が分解能が取れて正解です。

2101264これで巻き終わりです。けっこうなタコ足になりました。

2101265次はハイライトのデータ取りです。1次側100vに10Ωの抵抗を付けて無付加電流を測り、インダクタンスを出す。それと各種巻き線電圧の測定もやる。


21012661次の無負荷電流は9.62ma。100v/0.00962=10.4kΩ、l=10400/6.28x60=27.6hと出る。

2101267 次はgm70管フィラメント電圧。

2101268次はgz37ヒータ電源で2回路ある。

2101269最後はgm70管の負バイアス電源でセンタータップとしてある。

21012691次は負バイアス電源の確認になり、gz37を動作させて巻き数の調整をやる。1次巻き線は625t、ac電圧45v出すには280tとして多めに巻いてある。

21012692これが完成で2回調整をやった。ac45vでdcは55v、ac38vでdcは48v、ac35vでdc45vと目標の電圧になった。280t~240t~220tとだいぶ少なくなった。調整は至って楽で、ofc純銅巻き線のポリウレタンを少し剥がしてリード線を出す。決れば正式にハンダ付けするが、止めの時はテープで絶縁処理をする。

210126932個のgm70管用トロイダル電源トランスの製作が完了した。トロイダルコアは漏れ磁束が少なく、トランスとして製作した場合、巻き数比にきちんと合った電圧が出て製作は容易です。m氏の励磁型(フィールド型)スピーカモータの開発やトロイダルトランスの磁気回路に携って何年か過ぎたが、磁気は見えないから苦労するし、見えないから不安に駆られる。その見えないを見える化したのがAnsys の有限要素解析だが、使いこなす力量も時間も無いし、シュミレータで一番重要なテストベクタが出来ないから無理。テストベクタが作れるならば、とうにトロイダルトランスなど出来るとゆう訳。いっそトロイダルコアに穴を開けて磁場検出素子を埋め込んで見たろ、と思ったりしている。

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2021年1月24日 (日)

電源力学 gm70管用トロイダル電源トランスの製作1

2101241m氏の励磁型(フィールド型)スピーカモータの開発でも巻き線、gm70管用トロイダル電源トランスでも巻き線、ひたすら巻き線する。巻き線と言えばモータとなり信州の特産物。上田市のシナノケンシは名前の通り絹糸生産からモータへと転身した訳で、同じく上田市の山洋電気、茅野市の信濃電気、駒ヶ根の信濃特機、伊那市の三協精機、飯田には大手の多摩川精機がある。更に下請けさんであっちこっちに小さなモータ工場がある。多摩川精機と山洋電気以外はm&aにより社名が変ってしまい、企業にも永遠は無い訳で、げに恐ろしやです。さてタコ足のgm70管用トロイダル電源トランスは敵わんので、+b電源用だけにした。よってΦ300mmのトロイダルトランスが2個で電源は構成される。

2101242先ずは+b電源用を作る。1層目に2次巻き線が施してあり、2層目が1次の100v、3層目が2次巻き線と試作してあった。無駄な抵抗なんでしょうが、1次巻き線をサンドイッチする構造を採ってある。2と3層を巻き解き1層目の623ターンは生かすことにした。

2101243623ターンの巻き数を延長していく。1次の100vの巻き線は220ターン、すると2次電圧は460vだから1012ターンとなる。残りの389ターンが巻けて2次の片方の巻き線が終わる。

2101244巻き線が完了したら絶縁テープでグルグル巻きとする。前回の事故は巻き層間の短絡だからテーピングは丁寧にやる。これでミイラ巻きの完了です。

21012451次の100v巻き線が難儀する。220ターンと巻き数が少ないため均等巻きに苦労する。これを手抜いて密巻き線にすると励磁部が偏り、変換効率が悪くなる。220ターンを8分割したマーキングを付けて巻いていく。

2101246一応片側だけの完成でデータ取りする。1次の励磁電流は47.2ma、ac100vrms
472mv/10Ω=47.2ma、100v/0.0472=2.12kΩ、l=2120/6.28x60=5.6hと出る。巻き数もインダクタンスも少ないが、これを増やすと2次巻き線数が多くなりこれまた大変で、実績から220ターンとしている。

2101248こちらが2次巻き線が2個完成したデータで、オシロがスケールオーバーする為1次は50vで測定した。ターン数を揃えているから電圧は正確に合う。データの数値の違いはオシロのデジタルサンプルの違いで、概ね0.5vくらいには入る。gz37の全波整流回路は460v巻き線を2個必要としているから大変になり、1個の巻き線で整流管の全波整流も可能だが最低でもgz37が3本必要となり現実的ではない。

2101249これで正式なgm70管用トロイダル電源トランスの+b電源用は完成した。方向性の電磁鋼板で透磁率もまあまあの材料だが、電源のように鈍重で馬力を出すならば無方向性にして0.35tくらいの厚板を積層した方が良いのかも知れない。昔のmjをパラパラめくっていたら、パナがofcの電源トランスを作っていた。その後オーディオの衰退があり、電源トランスの重要性など何処かえ消えてしまった。一方で高性能電磁鋼板の開発が進み、これらはパワーコンデショナなどのスイッチングの高周波特性を重んじたモノだが、オーディオ用でも幅を利かせている。

2101247しかしです、アモルファスやファインメットの電磁鋼板が音を出すのですかね?これらは大きさ、板厚からくる振動による音質の変化は当然考えられるが、音は巻き線が出している。ですからオーディオ用の電源トランスを作るならば、パナがやったことを現代風に再現すれば、高音質の電源トランスは出来ると思いますが。フツーの銅線とofc純銅線の音質の違いは?僅かです。もっとも、200万円のデュエット350を500万円のパフォーマンスに替えた差も、僅かでしたがね。オーディオのスケールとは、この僅かな差が無限にも近いスケールになるのです。

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2021年1月22日 (金)

振動力学 フィボクリスタル防振スーパーターンテーブルの夢を食う1

2101220ダ・ヴィンチから、い~やamp工房ミルト研究分室から手稿が送られてきた。近頃はcadやパソコンの図形処理でやたらと綺麗なドキュメントが幅を利かす時代だが、綺麗さと内容は全く関係ない。手稿でダ・ヴィンチくらいの内容と綺麗さで描けたならば、それが本物とゆうモノ。こっちは画家のなりそこないだが全く下手だし、名工ミルトさんも上手くはないが、意気込みだけはダ・ヴィンチに負けないようにしよう。先日の密談の後、直ぐに実験に取り掛かってレポートを提出してくれた。レコードが発明されて100年以上が経ち、ここで一度全部破壊してしまい、ゼロからの構築に「フィボクリスタルスーパーターンテーブルの夢を食う」の巻きです。

2101222x事件は起きた...RLP 12-291 Everybody Digs Bill Evans、Bill Evans, piano; Sam Jones, bass、Philly Joe Jones, drums、NYC, December 15, 1958、 エヴァンス最高の曲「Peace Piece」リーブス・スタジオ録音のオリジナル盤が画像のフィボクリスタルcdに負けた時に遡る。リバーサイドの録音はボブ・ワインストックのプレステッジやアルフレッドのブルーノートのようなエゲツナイ音ではなくて品の良い音だから、a810のテープでリマスタしても結構良い音がする。

2101224ですからフィボクリスタル防振スーパーターンテーブルを構想した時、上画像と同じをイメージした訳です。その話をした次の日、ミルトさんからフィボクリスタルレコードを作りました、と驚きの連絡があった。これが世界初のフィボクリシタル防振レコードの勇姿です。

2101221その結果「5mmほどたわみますが...」とも添えられていた。

2101223そこでたわみ防止で且つ防振の構造を考えた。水晶粒を入れた紙管をメタルブッシュの軸受けで回転させ、全体は無理だから局部的に支えと防振を行う。以前考えた全体を滑らす方式は余りにも摺動抵抗が大き過ぎで解決を見なかった。今回は水晶粒防振ローラとして回転させるからその問題は無い。またdd駆動モータも3相誘導電動機の2.2kwと旋盤を回すぐらいパワフルだから、回転ローラをベタベタ付けても何ら問題ない。

2101226これで下側からのリニアトラッキングも問題なく出来る。現在と同じようにフィボクリスタルレコード用防振スタビライザとして作るもの、最高傑作はレキシントン盤に直接フィボクリスタルを充填して激しく犠牲の伴うもの、この2種類となる。

2101225ん?だが待てよ。
この防振構造が考え出せるならば、通常のリニアトラッキングでも問題ないはずだ...しかしこの程度かい、たいしたこたあない。もっと破壊して創造しろ、もっと出せアイディア!

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2021年1月20日 (水)

失敗学 ofc純銅トロイダル電源トランスの奇妙な動作

2101201休日の夕方、名工ミルトさんが「秋野不矩美術館へ行ってきました~」とみえる。そこでGabor Szabo Dreams 「Fire Dance」 を聴いてもらい、水晶のターゲッツトに耳を合わせて分厚くなったgm70管の音を確認してもらう。更にペレスさんの火祭りの踊りからアンセルメの3角帽子と次々に聴いてもらい、年代における録音の問題点を議論した。最後にGabor Szabo Dreams 「Fire Dance」 から閃いたターンテーブル新システムの説明をする。

2101206帰られた直後、Gabor Szabo Dreams 「Fire Dance」の音がスーッと消えていき、gm70管パワーアンプがこと切れた。実は以前から負バイアス回路の抵抗をやめようとgz37管の電圧を調整するたびに、短絡のような状態が発生して、この奇妙な現象が全く分からなかった。gz37管のマイナス電源の回路が悪い?と何度も何種類も回路の実験をしても、初期回路以外はダメだった。不可解が出る度に、チョロイ理屈は吹き飛んでしまう。

2101202そこでgm70管の配線を外し通電するも短絡状態で、こうなれば面倒だがofc純銅トロイダル電源トランスしかありません。水晶粒からトランスを掘り起こし、テストベンチへ掛けると、1次側にモロに短絡電流が流れた。

2101203完全解体しか方法がないので巻き線を解き始める。意外にも簡単に短絡現場が現れた。絶縁テープが焼け焦げ、積層された巻き線間の短絡であった。cx350管からgm70管に変り、更にダイオード整流からgz37管に変り、その都度巻き線を増やしていったから仕方がない事故だ。

2101204更に解体を続けると原因がはっきり見えた。ofc純銅線の接続部をガンコにしてありそのコブが水晶粒の圧力で絶縁テープを突き破り、一番重要はセンタータップ整流で460vx2と両端ではピークで1000vを超える電圧が加わり、その結果じわじわと短絡へ向かったと判断がついた。

2101205丁度正式にofc純銅トロイダル電源トランスを作る時期で、巻き直すことにした。ofc純銅ポリウレタン線の隣同士は耐圧上も大したコトはないが、積層は電位差が大きくなるため、養生テープを2重とする。だいたいが養生テープを使うこと自体がもっての外ですがね。確かに失敗だが、誰も他にやっている御仁も居ない訳だから失敗とは言えないのかも知れない。トランスが不安定になると、とんでもなく不可解な現象が出てしまう、これは良い勉強になった。それにしても巻き解いて巻き直すのは、エラくしんどいですね~。

2101209備忘録
負バイアス電源をgz37で作る場合、低い電圧では内部抵抗が大きく変り注意を要する。ac電圧36vではdc出力はー39vでほぼ同一電圧、ac55vではdc出力はー62vとなり1.13倍、よって巻き線可変で対応する。

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2021年1月18日 (月)

Gabor Szabo Dreams 「Fire Dance」 de Falla からの強力なメッセージ

21011402,000年から2,004年までベスタックスのdj用ターンテーブルの開発を、4機種(pdx2000~qfo)くらいやった。ロボットテクノロジーを持ち込んだ世界初のacサーボモータのdd制御で、人間の感覚まで踏み込む難開発だった。その時のベスタのチーフエンジニアが無類の音楽好きで、amp工房へみえる度にjazzを聴いていた。ある日「チョット毛色の変ったjazzがあるから聴いてください」とガボール・ザボのドリームをかけた。聴き終わって「う~ん」と唸って「これは良い...クラブでdjすれば凄い音楽になる」と熱心に写真を撮り、メモしていた。

2101145_20210118015501そして彼が持ち帰りプロのdjの連中に広めたのだ。復刻版のcdのライナーノーツにdj界では評判のレコードと書いてあり、ふ~んそうなんだ~と読んでいたら急に気がついて、ガボール・ザボがdj界で評判になったきっかけは、なんだい我にあり...ですかね?

2101144さて、4曲目ファリャの「火祭りの踊り」ファイア・ダンスになり、これぞ50年の集大成と思える音楽エネルギーに満ち満ちて、音の位置を見つめる目にチカラが入る。

2101147x頭を左右に振って音の厚みを確認していくと、とんでもなく分厚い領域が点で存在していることに気付く。monoだから当たり前の話なのだが。まあ、ここまではフツーの話なのだが、その分厚さが尋常ではないのだ。思わずmonoの方が良いとなる。これが銅プレート真空管の威力と理解できる。黄色丸印に水晶ターゲットを置き、ここを耳の中心とする。

2101148xxxするとガボール・ザボとファリャから分厚いメッセージが届く。「cdでここまで音を出したのだから、最後はレコードをやれ!」更に続いて「芸術は破壊だ、常識を破壊しろ!」Gabor Szabo Dreams 「Fire Dance」 de Falla からの強力なメッセージは安住するな、破壊して創造しろだった。ファイア・ダンスを聴きながら一気にターンテーブル新システムの創造を描き上げた。ベンチャーズから音楽に入りロボットへ転移して半世紀、多分このためにロボットをやってきたのだ。最低でも3軸の直交+Θ軸のアームでカートリッジを動かす、ん?昔作ったロボットのような。丁度カートリッジを手で持って人間aiでレコードの溝をトレースする、そんな雰囲気としよう。画像のリニアトラッキングアームは金田式に搭載され、mjのk川氏のモノです。

2101149リニアトラッキングアームが良いに決まっているが、決め手が無い。そのリニアトラッキングを超えたリニアトラッキングを作る為に、リニアモータの開発、ボイスコイルモータの開発など、全部やったろ。リニアモータでx軸を送り、最初の音をキャッチしてから精密なトレースモードに入り、振動対策からレコードの裏面側でトレースさせるから針圧調整はz軸のボイスコイルモータとなり、精密なトルクセンサを使う。コンストラクションはcdと同じ方式が良い。現代制御理論の柔らかい制御を持ち込み、risccpuの最速制御でカートリッジの位置、針圧、トラッキングなどの制御をやる。最終章で環境は整い、精密加工と機構のアドバイスにk工業のm氏が居る、早速m氏の知恵を借りよう。更に何でも作ったろの実践主義の名工ミルトさんも居る。遂にロボットに携ってきた50年の落とし所を見つけた。

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2021年1月16日 (土)

恋は魔術師 マヌエル・デ・ファリャ(Manuel de Falla)の系譜

2101141ボロのヘッドフォンで電子ドラムを叩いていたらパーカショニストのnakaさんが、「これ使ってください!」とakgの高級品を持ってきてくれた。最近はもっぱらyoutubeで使っている。ひょんなコトから「恋は魔術師」のマヌエル・デ・ファリャ(Manuel de Falla)の系譜を追っかけることになった。先ずたまげたのが洗足学園音楽大学前田ホールで演奏したルイス・フェルナンド・ペレスさんの「火祭りの踊り」、演奏も凄いがスタインウエイd274の音が良過ぎ。ここが問題、生録音は音が良すぎでオーディオ装置の進化を遅らせてしまうのだ。パソコンのおまけのグリコのdaコンバータでも、akgのヘッドフォンから凄い音が出ており、ソースさえ良ければこうゆう奇跡的も起きる。

2101147当たり前と言えば当たり前なのだが、音はオーディオ装置よりソースが支配するのだから、良い音を聴きたければ現在録音の方がいい。とゆう訳でルイス・フェルナンド・ペレスさんの「火祭りの踊り」を緊急手配した。早速聴いてみたが、youtubeのルイス・フェルナンド・ペレスさんの「火祭りの踊り」とは似ても似つかないスケールの小さな録音で、がっくりきてしまった。スタインウエイの高音の響きに独特感があり、何処かで聴いたような?そうだmaレコードma46aのハンブルク・スタインウエイか、随分とニューヨーク・スタインウエイとは音色が違う。言っちゃあなんだけど、このcdに随分期待したから入手の苦労はいとわなかった。

2101143そこで確認のためGabor Szabo Dream をかける。1曲目「Galatea's Guitar 」と3曲目ファリャの「Song Of The Injured Love 」が凄い。クラシックとjazzの違い、更に真空管で録音したか、opampで録音したか、などの違いだから同次元で評価は出来ないが、音を出した瞬間に音楽のエネルギーがまるで違い、これが金属真空管録音の音色力学なのだ。

2101146更に確認で有名なアンセルメ&スイス・ロマンド管弦楽団の「恋は魔術師」1955年録音、10曲目~19曲目をかける。タイトルの3角帽子の方が圧倒的に音は良く、こっちは1962年の録音になる。今回のメインは14曲目の「火祭りの踊り」となり、gm70管になって初めて聴き込むが馬力が凄い。ペレスさんの録音は絹ごし豆腐でアンセルメは木綿豆腐、どっちが良いかはお好きにどうぞの世界とな。クラシックはあまり聴かないから、3角帽子はアンセルメで決まり。

2101145スワッ...一大事と騒ぐが大山鳴動して何も出ないの繰り返しで、もう止めたらと思うのだが。ガボール・ザボの繋がりは画像のジャケ買いをしたslc1138アンセルメの3角帽子で、これには「火祭りの踊り」は入っていない。開店間もない2004年、音の良いjazz喫茶が清水に出来たとプチ評判になり、腕試しにマニアが結構聴きに来てくれた。2mを超えるスピーカに上に上がって調整をしていると、品の良さそうな紳士が入ってきて聴くなり「ファリャのファイアダンスですね」と言われた。亡くなったクラシック音楽界の重鎮のo田さんとの最初の出会いだった。以降クラシックでは随分多くを教わり、ファリャをかける度にo田さんの思い出へ繋がる。

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2021年1月14日 (木)

電源力学 2021ofc純銅電解コンデンサ製作1

21010612カニンガムcx350管パワーアンプアンプから、gm70管+gz37管パワーアンプに進化してシステムがだいぶ変ってしまった。dc電源部に銅プレートの整流管gz37が2本入るため、水晶粒防振構造の冷却タワーを2本露出させる。よって縦に積み重ねていたものが、銅プレートのgm70管パワーアンプと横並びに配置する。パワーアンプのステレオ分で4個の筐体になり増えるが、マルチアンプは止め、ラインアンプも止め、で結果はアンプ製作台数が大幅に減って楽になった。但しofc純銅電解コンデンサをメンテナンス上、独立させるか?否か?で検討中。

2101061最近の音色向上の立役者は勿論銅プレートgz37整流管なのだが、一方でofc純銅電解コンデンサは不可欠なのだ。現在のトランプタワー式の50μf は収まりの具合が悪く、いささか邪魔になってきた。

2101062そこでトランプタワーを作り直すことにした。やっと登場はパーカショニストのnakaさん転じて磨き屋nakaさんで、ポルシェやフェラーリのマフラーもピカピカに磨いているらしい。Φ350mmの紙管にofc純銅板1.0mmの950mmを巻いたヤツで、中古なので表面は相当に酸化していた。それをご覧のようにピカピカに磨いてくれた。

2101063今回は負バイアス電源でせいぜい70v程度なので、ニッケミの160v15,000μfを使う。このコンデンサは6c33cb otlパワーアンプ用で仕入れた為、大量に在庫していている。

210106415,000μfに目が眩んだが案外ダメで、胴回りが太いとゆうことはたいして静電容量密度が取れないとゆうこと。経験を積んできたから見ただけで静電容量は検討がつく。例の如くカッターナイフで切れ目を入れて、後は強引にニッパで切り開いていて切開する。下部についているパラフィンが音を悪くしているから丁寧に削ぎ落とし、コンデンサエレメントと水晶粒をジップロックへ入れてシールし、配線はシリコン接着剤で封印して出せば、簡易型の水晶粒防振の最強の電解コンデンサが出来る。

2101065電圧が70vと決めたから作業は至って楽だ。結束バンド3本で締め上げて静電容量を増加させる。450vの時は危険だから結束バンドは使えない。


2101066hpのlcrメータ4274aで静電容量を測定する。123μfと出て、静電容量はまあこんなもんでしょう。大容量を作る場合は密度の高い小型の電解コンデンサを選べば良い。

2101067続いて耐電圧試験。一応77vまで印加して合格。低電圧のofc純銅電解コンデンサの製作は実に楽だ。

2101068Φ400mmの紙管へΦ350mmのofc純銅電解コンデンサを入れて水晶粒を充填すればお終い。

2101069トランプタワー式は0.2mmのofc純銅板だが、今回は1.0mmと厚くなった。音はまるで違い、よりクリーミーで深い表現になる。負バイアス電源でこうも音色は変るのか?と感慨に耽っていると名工ミルトさんがコーヒーを飲みにやってくる。「ofc純銅電解コンデンサのofc純銅板を0.2mmから1.0mmに交換したら音に深みを増した...」するとミルトさんは「やはり振動だな、1.0mmの方が振動に強いとゆうこと」最近のミルトさんの作品は全て1.0mmになっており音は最強。dcsエルガーやアキュフェーズのdp-80などは低電圧のofc純銅電解コンデンサだから、1.0mmの全て交換しよう。

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2021年1月12日 (火)

整合力学 新しいワインは新しい皮袋~真空管の録音は真空管に返せ

2101121ベンチャーが成功して次なる飛躍はコーポレート・アイデンティティ(corporate identity 略称:CI )となる訳で、何とか能率大学から講師を招いて勉強会を始めた。突き詰めると哲学であり思想であるとなり、どうも子供の頃学んだ聖書の内容に似ており、つい講師に質問してしまった。「この哲学は聖書の一節と同じと思いますが...」「は~、確かにそうかも知れません」いっぺんで高額コンサルタント料の意義を失った。

2101123とゆう訳で、聖書の一節に登場してもらいます。ルカによる福音書5章37~39節です。「37節 また、だれも、新しいぶどう酒を古い革袋に入れたりはしない。そんなことをすれば、新しいぶどう酒は革袋を破って流れ出し、革袋もだめになる。」この節はオーディオのコトも予言していたなんて、60年の歳月が過ぎて初めて理解した。メインの600vのofc純銅電解コンデンサは未完成だが音色はかなり良く、たまたまファリャの系譜を辿っている内にリビングステレオの60枚組を聴くハメになった。

2101124「38節 新しいぶどう酒は、新しい革袋に入れねばならない。」自慢のcelloのパフォーマンスからコルトレーンもガボール・ザボも全く上手く再現できなかった。これが38節の意味だった。現在の半金属のopampで録音された音色は繊細極まりないが、痩せる新しい音はcelloのパフォーマンスが似合い、1950年代の金属真空管で録音された分厚い音色は銅プレートのgm70管アンプが似合うとゆうこと。だからどっちが正しいかではなくて、ワインが新しいか古いかで決めることなのだ。

2101125「39節 また、古いぶどう酒を飲めば、だれも新しいものを欲しがらない。『古いものの方がよい』と言うのである。」しかし39節で結論がつき「古いワインの方が良い」と聖書はおっしゃり、リビングステレオ録音と銅プレートgm70管アンプの勝ちとな。リビングステレオの60枚組は「どうせ安物でたいしたこたあない!」と高を括っていた。それは高慢な態度でcdに身分の差など無く、あるとすれば差別したがる我に非ありだな。

2101122デナリオン銀貨にはローマ皇帝の肖像が刻印されており「カエサルのものはカエサルに返せ」から、「真空管で録音したものは真空管に返せ」で答えは出た。リビングステレオの60枚組みは聴いた瞬間レンジは狭いと感ずるが、それよりも分厚く音色豊かで聴いていて心地よい。オーディオの進化の過程において、cdがモノによって上手く鳴ったり、鳴らなかったり。「オーディオ装置が良くなれば全部良く鳴るも間違いである」これが今回の探求で明確になり、同時に全てを無理して上手く鳴らす必要も無い。

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2021年1月10日 (日)

音色力学 Gabor Szabo Dream cd 騒動記2

2101095これが地球を模したフィボクリスタル半球体cdの構造図で、外部及びcdプレーヤから印加される振動を水晶粒の摩擦熱と圧電効果による発電の両方で消費するなど、稀有な防振構造体となる。半球体の主たる構造は薄いポリカで出来ており、外乱振動を出来るだけ早く抵抗無くして内部フィボクリスタルへ伝達する。本構造体は特許であるが出す気は無く、著作物にしておき且つ周知の事実としておこう。さて本命のGabor Szabo Dream のcdを、フィボクリスタル半球体cdとして騒動記に決着を付けよう。

2101091日立の社員バスは新清水駅前で止まる。「道草を食うにはここでお降りが便利です~」とバスが囁き、居眠りから目覚め慌てて飛び降り、新清水駅裏にあるjazz喫茶「5spot」へ駆け込む。恐る々入り口付近の1人掛けに腰を降ろし、未だコーヒーは苦手だからたいていは格好つけてコーラをもらう。小柄なマスターのk長井さんはジロリと上目遣いに誰かを確認する。ある日、jazz向きサンスイの木格子のドンシャリスピーカから勢い良く流れていたのがGabor Szabo Dream だった。1969年のことで50年以上も前だが、その強烈な印象は鮮明に覚えている。

2101092忘れた頃にやってくるとはこのコトで、アマゾンからcdが届いた。国内盤2枚でしくじり、詳細は分からないままアマゾンの輸入盤を手配していたが、時間が掛かり過ぎで忘れた。アマゾンの問題点は肝心なcdのクレジット情報を上げないことで、便利さは満載だが素人細工のようでもある。

2101094例のディスコグラフィから全容を把握する。青丸印はレコードでsk-7がゲイリー・マクファーランドが作ったskyレーベルのオリジナル盤、国内盤のフォンタナも持っていたがオリジナルには敵わない。cdは全部で5種類出ている。オレンジ丸印の1992年モノは海外に中古はあるが数十ドルもする高額で、手が出ないし1992年では音が?で除外する。今回はspainの2007年盤だからお国柄もあり、期待は出来る。残されたebl-003は2020年のオーストリア盤だが「Remastered by Martin Bowes at Cage Studios (UK)」と、これが最高に期待できる。

2101093そこで手配をかける。amp工房貿易部のm+aさんにお願いした。音色力学の驚異のリマスターcd「Light In The Attic Records」の扱いで、これはいけると思ったが調べると納期は相当に妖しく、待っちゃあいられない。そこでロンドンのJuno Recordsへ切り替えた。m+aさんの分も合わせて3枚手配をしてもらったが2枚で在庫切れ。まあ、2枚確保できればいいか。

2101096さて、いよいよspain盤を聴いてみよう。これは良い!はっきり分かったのは元々の録音レベルが低いことで、国内盤はそのせいもあり情けない音になっている。驚異的はaltecスピーカシステムをmono接続しているにも係わらず、stereo的に音が左右に飛び散ることで、これは理屈で説明のしようがない。おお、いよいよ来ましたか~、ん?ビブラスラップ(Vibraslap)の・ガ~のガ~の喉口がレコードほど深みと迫力が出ない。ここにリマスターの限界を感じてしまった。それ以外はレコードで埋もれていた情報がバランス良く噴出して、Gabor Szabo Dream cd の新たなjazzの側面を見た。こうなればたたみ掛けて「Remastered by Martin Bowes at Cage Studios (UK)」cdを半球体のフィボクリスタル化して、50年の落とし前をつけたろ。

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2021年1月 8日 (金)

振動力学 フィボクリスタル半球体cdを作る ver2.0の2

2012210xxこの画像はユタ大に展示してあった写真が余りにも見事で、思わず撮影してしまった。アポロ月面着陸船と暗黒の宙に浮かぶ地球が実に美しい。この絵を見れば、宇宙空間で最適な形状は球体であることが分かる。ここに目をつけてフィボクリスタルの完全球体のcdを考えた。オーディオ、特にcd周りの振動を抑えることが最重要課題だと随分昔から分かっていたが、決め手に欠いている。地球の振動(地震等)を考えれば、熱と電気に変換して自己消費してしまい、唯一宙に浮いていても防振が可能な手法となる。とゆう訳でフィボクリスタル球体cdを作るの巻きに何度か挑戦したが、加工精度が悪くて頓挫している。とりあえずは闇に浮かぶ地球のような「フィボクリスタル半球体cd」として量産している。

2012211フィボクリスタル半球体cdを聴いてしまうと、従来の円筒体cdでは物足りなくなってしまう。円筒体は振動をフラットな上面で受けるため振動除去を最小に出来ず、半球体cdには敵わない。但し半球体cdは精度が出し難く、真円度が出ていないせいか問題を残している。

2012213_20210107010401先日名工ミルトさんに球体の半分は接合面の厚みが十分にあるが、残りの半分は薄くて更に精度は出難いと話すと「その薄い端面を削れば」と提案があり、早速ボール盤にルータを付けて削る。

2012214_20210107010501ルータで荒削りをした後は、200番くらいの粗めのサンドペーパーの上で面がフラットになるよう削る。


2012215_20210107010601これが加工仕上がりの状態。言っちゃあなんだけど、精度は0.2mmや0.3mm程度だから、これで回転安定度を期待する方が悪い。


2012216_20210107011201フニャフニャの半球体cdからガボール・ザボのgypsy’66を剥がし、接着剤の残りも綺麗に除去する。外周付近は接着剤でメッキや印刷が剥がれて汚らしいが、縁から15mm位はデータの入っていない領域で問題ない。

2012217_20210107011601加工の終わった半球体とgypsy’66を樹脂専用の接着剤で接着する。ここまで作業が終われば帰宅して、翌日の作業となる。


2012218はみ出した接着剤は汚らしいので手で丹念に除去する。最後はハイライトでフィボクリスタルを充填する。無造作にやってはcd面にキズを付けるので細心の注意を払う。充填が完了したら頭部の穴をテープで塞ぎ、そこへタイトルを書いて完了です。

2012219早速音出しする。気合を入れた割には精度が出ていないようで最後の曲までかからない。もっとも「A-9105 Gabor Szabo With Gary McFarland & Co. - Gypsy '66 1966
Sadao Watanabe, flute; Gary McFarland, marimba; Sam Brown, Barry Galbraith, Gabor Szabo, guitar; Richard Davis, bass; Grady Tate, drums; Francisco Pozo, percussion.Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, November, 1965」この中の4曲目「Gypsy '66」だけがかかれば良いcdなので問題ない。昔ナベサダさんプロデュースのカウント・ベイシーをナベタニ弁護士と聴きに行った時、入り口でモギリをしており、ガボール・ザボについて聞いたことがある。ナベサダさんは「良いヤツだったな~」としみじみしていた。Sadao Watanabe, fluteでクレジットされて、若き日のナベサダさんの火の出るようなフルートが「Gypsy '66」で聴けて、暫し名曲だな~。

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