2020年10月20日 (火)

複製力学 時代の進化とスーパーコピー品

2010181見かけだけダンディなlee専務の身に付けているアルマーニもダンヒルもヴィトンも全てニセモノと分かるには、そう時間は掛からなかった。当時、1989年はオリンピックの終わった翌年で、ソウルは活気にみなぎっていた。画像は当時の梨泰院(イーテヲン)を伝える貴重な画像?で、通り一杯にニセモノ屋の屋台が並んでいる。地方巡業(ロボットpr&啓蒙活動)を終えてソウルに戻るとご褒美は、美食と土産物買い。ダンディなlee専務に案内されて高級なコピーショップに出向いた。梨泰院(イーテヲン)へ最近は全く行ってないから分からないが、コロナのクラブで名前が登場して昔を懐かしく思い出した。

2010182機種や色は違うが、この中にニセモノが1個あるが分かるでしょうか?当時のニセモノは一見して直ぐに分かり、lee専務が「上物のニセモノ」と力説しても直ぐにバレる。画像のように最近は素人では区別のつかないスーパーコピー品まで技術レベルが向上してしまい、凄い。中国が主体で世界中の生産工場でもある訳だから、生産ラインにある時は本物が流れ、ある時はニセモノが流れてもおかしくはない。でありますからスーパーコピー品はニセモノと言えども決して安くはない。お恥ずかしい話、いや恥ずかしくはないか、つい最近までスーパーコピー品などというカテゴリーがあるとは知らなかった。但し著作権法と不正競争防止法からは違法になるのだが。テクノロジーの進化とは、本物とニセモノの区別が付かない社会を作り出すことを言う...か。

2010183著作権を買ってもまるで凄くないのがレコードオリジナル盤のスーパーコピー品で、本物に似ても似つかない。エリック・ドルフィのアウト・トゥ・ランチは有名な先生方が係わったのに別物でガックリ。中国のスーパーコピー品について、思い当たるフシがある。2004年に北京のモータ展へ行った時、ドイツの扁平モータをそっくりコピーしたモノを見つけた。聞くと「立派なコピーでしょう」と自信満々だった。コピーに全精力を傾けるのも「コダワリ」なのかも知れない。日本のブルーノートレキシントン盤の復刻は、オリジナルに寸分たがわぬコピーの「コダワリ」は全く無い。レキシントン盤に10万円も投ずるのだから、寸分たがわないなら2万円でも3万円でもかまわない。どこかレキシントン盤のスーパーコピー品を作ってください。

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2020年10月16日 (金)

音色力学 ampex200,300とag440とコルトレーンと

2010061伊豆のdcアンプマニアさんに長らく借りていたトランジスタ式のテープデッキ、スチューダーa810で、氏が録音した荒武裕一朗君のjazzピアノなど実に良い音で録音されており、流石録音のベテランです。アメリカの有名jazzクラブで隠し録りを頻繁にやったが、オフマイクでは記録としては成り立つがオーディオ的には無理だった。そのうち気付くが、jazzを聴きにわざわざニューヨークのヴィレッジ・ヴァンガードまで来ていても、録音が気になってしまい巨匠ルー・ドナルドソンの演奏に入り込めない。これではイカン!と思い、キッパリと紐族(テープマニア)から足を洗った。

2010062トランジスタ式のテープデッキ、スチューダーa810とばかり思っていたが、最近入手した基板画像から判明したが、何とopampだった。 トランジスタよりopampは更に音の線は細くなり綺麗になるから、現代リマスターではそのような音になるのだ。しかしopampを否定するモノではない。現代録音のミキサーは全てopampで作られており、全員が全員、opampの音を聴いている訳で否定のしようがない。ただ、amp工房ではコルトレーン時代の録音しか聴かないからopampは認められない。

2010063コルトレーン時代のampex200を見てみよう。テープリールのサイズは10インチを超えて大きい。ampex300の時代になると正式な10インチとなる。大きとは良いことで重厚長大な戦艦ヤマトだから、下手な防振構造をとらなくても自分自身で防振するから潜在的に音は良い。

2010065キャプスタンモータはヒステリシスシンクロナスモータのポールチェンジで900rpmと1800rpm、同期モータだからn=120f/pとなり8極と出る。よって4極と8極を切り替えて2スピードを確保している。画像から伝わってくるモータの大きさはまるで昔の洗濯機で、ここが軟弱な現代モータと違うところ。テープデッキもターンテーブルもモータは極端に大きくすべし。

2010067ampex200キャプスタンモータの回路図がこれ。ヒステリシスシンクロナスモータの回転原理はこれ「固定子に通電すると回転子は固定子磁界にて磁化されるが、ヒステリシス現象にために固定子起磁力より遅れて進行する磁束密度が生ずる。固定子起磁力方向と回転子内の等価磁極中心方向とが一致する方が空間の磁気エネルギーが大となるので、この遅れのために回転子にトルクを発生する。」の通り誘導型だから原理的に滑らかに回る。リールモータも同様でこっちはブン回すだけだから回路も単純です。

2010064ここまで音の良いオンパレードで次はオーディオ回路です。この画像で分かる通り図太い真空管とトランスの組み合わせで、現代真空管アンプ作家のお手本みたいだ。流石にampex200の作られた1949年は古典管の時代ではないから、gt菅になっている。

2010066回路図はこれ。600オームの送り出しは6f6のプッシュプル回路と大きな出力トランスで、これじゃあ太い音がする訳だ。音色力学からopampの半金属のシリコンと真空管のニッケルや銅とどっちが音が良いかは、論ずるまでもない。これだからスチューダーa810は情報量多し綺麗で、しかし音は分厚くないとなる。

2010068最後はampex ag440でこの時代からトランジスタ化された。なぜag440を取り上げたかと言うと、コルトレーンが1967年に亡くなった後、1969年にアリスが当時の最新鋭のテープレコーダag440を2台購入して地下のスタジオを完成させたからとあたったからで、コルトレーンとは無縁が分かる。アリス・コルトレーンがコルトレーンの遺志をついで矢継ぎ早にこのハンティントンの地下スタジオで録音をしているが、音は200,300の時代より薄くなっていると思う。思うがこの時代の録音は聴かないから断定は出来ない。

20100691 ag440の回路図はこれ。完全にトランジスタアンプ化されたがopam時代よりはいくらか音は分厚いはずだが、大差ないと思う。差があるとしたらモータの大きさや種類、機構部分の剛性からきているはずだ。

2010069コルトレーンと旅したテープレコーダ音質紀行の最後に登場が、ag440のキャプスタンモータです。モータのメイハンから一言、ampex redwoodは最後の渡米1999年に訪れた場所で、カリフルニアのレッドウッドにあったのか。次はたまげたac motor made in japanの文字、そしてmotor by takanawa mfg co.,ltd、ん、見覚えが、なんと熱帯魚のポンプのクマドリモータを作っている高輪製作所と分かった。コルトレーンも凄かったが、日本のモータ技術も凄い!

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2020年10月14日 (水)

オリジナル力学 ブルーノート1500番台レキシントン盤

2009281オリジナルを探すのも大変だし維持するのも大変です。ワシントン条約により、ガラパゴス諸島では動植物は勿論のこと、石ころ1個でも持ち出し禁止です。画像はOpuntia echios var gigantea「ガラパゴスウチワサボテン」の2態で、左も右も本物のオリジナルだが左は扁平で右はタテ長です。左の扁平はワシントン条約発令以前の随分昔に渡来して代を重ね、更に日本の気候風土に順化してしまい、オリジナルから若干遠ざかった感がある。それが分かるのも右の正真正銘現在の本物があるからで、左だけでは区別はつかなかった。これは重大事項で、判断基準には常に本物を置いておく必要がある。

2009282jazzオーディオも全く同様で本物がなければ判断はつかない。アート・ブレイキーのバードランドのライブ盤は「BLP 1521 Art Blakey - A Night At Birdland, Volume 1 1956」と「BLP 1522 Art Blakey - A Night At Birdland, Volume 2 1956」の2枚を持っている。volume1と2の違いはあるが、右のジャケットが正真正銘のオリジナル盤です。

2009283こっちがBLP 1522 Art Blakey - A Night At Birdland, Volume 2 1956のレキシントン盤のオリジナル。"Birdland", NYC, 1st set, February 21, 1954のように1954年のバードランドでのライブ盤。Lou Donaldson, alto sax; Horace Silver, piano; Curly Russell, bass; Art Blakey, drums; Pee Wee Marquette, announcer. 住所のレキシントン・アベニューが正真正銘です。フラットリムで深溝でレコード盤重量は210gとオリジナルの条件は続き、音は分厚いに尽きる。

2009284 こっちがBLP 1521 Art Blakey - A Night At Birdland, Volume 1 1956の2nd盤。Clifford Brown, trumpet; Lou Donaldson, alto sax、Horace Silver, piano; Curly Russell, bass; Art Blakey, drums; Pee Wee Marquette, announcer.住所は47 west 63rdと変ってオリジナル盤ではない。ビーズリムで深溝でレコード盤重量は175gとオリジナルの条件からだいぶ外れてくる、外れてくるが音は分厚くて、これでもいいんじゃあないかと思う。現在、重量盤180gと称して多くのレコードが出ているが、47 west 63rdの2ndと比べても似ても似つかない。よって本物のレキシントン盤との差は、推して知るべし。音質と重量は直接的ではないが、重い方が防振の概念から有利となる。たんとはいらね~、けど本物は持つべしです。

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2020年10月10日 (土)

電源力学 2020ofc純銅電解コンデンサ製作2

200909210kwスピーカモータの小型化の構想を練っていると、コロナ休業で締め切った入り口のドアがドンドンと音を発てる。慌てて飛び出すと名工ミルトさんが訪ねてくれた。「真夏の忙しさも一段落して暇ですねん」と言う。こっちは猫の手も借りたいほど忙しいから「待ってました!」と妖しい構想をぶちまける。ミルトさん曰く「昔、真空管アンプの音を聞かせる宿へ行ったことがあり、アンプ作家の宿主はnfbを自在に変えられると説明してくれたが、変えても良く分からなかった」、「そうなんです、耳良い族はそのチマチマした音質カイゼンに反応できるが、我ら駄耳族はドカ~んと爆発させないと反応できないのね」

2010111今3つの爆発を抱えているから是非協力して欲しいと頼む。第1は恐るべし Duelund Capacitors ofc銅コンデンサを超えるものを作る。第2は真空管のムニャムニャで詳しくは言えない。第3はaltecシステム全体を励磁型磁気回路に変更する。これで3爆発させる。現在の1502ツイータと288-16gの銅コンデンサのセット約10万円、ステレオ分で20万円もお代を投入しているが、これを超えて且つ安いものを開発する...密談は延々と続くのでありました。

2010112困った!
突然キャノンのmg5230プリンターが壊れてしまった。これが無いと何も仕事にはならん、仕方がないのでautocadは諦めて手書きした。なんだい、一番上の絵と変らないじゃん、これは暗号にも等しいがミルトさんとは打ち合わせてあるから問題ない。ofc純銅板の1mm厚は0.2mm厚より音が良い。防振効果か電気抵抗かは面倒で分析していないが、少なくとも Duelund Capacitors ofc銅コンデンサのペラペラ箔からすれば、1mm箔はバカヂカラ間違いなし。これを2個作って288-16g用の9μfの Duelund Capacitors ofc銅コンデンサと交換すれば、爆発か?否か?直ぐに答えは出る。否の場合は直ぐに埋めてしまって無かったコトにしますから、悪しからず。

2010113芸術の爆発はタロー先生にお願いするとして、オーディオの爆発はお願いする先生方が居ない。爆発は素材力学が最短距離で、今まで使用していた素材を音質の優れた素材に変更するだけだから実に簡単で、気が付かない内に無意識に爆発する。電解コンデンサのアルミ箔をofc純銅箔に変更するだけだから、難しい理屈は無い。

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2020年10月 8日 (木)

弟子のkouhei君                   光電式カートリッジのグランドマスターで世界へ!

20100710110kwの巨大スピーカモータ用200khz超高速pwmサーボアンプの秘策を練っていると、突然電話が鳴る。セロニアス・モンクと一緒で電話嫌いだから「留守です!」と電話を切ってしまえばいいがそこは現代、電話の相手が表示されて久し振りのkouhei君からだった。「製品が発表になりanalogに載りますから本屋で見てください」”本屋で見てください”の言葉に細やかな気遣いが読み取れ、ならばと即アマゾンへanalog誌を手配する。

201007106「凄いじゃあないか、いよいよ世界デビューだね、で何を開発したの?」「光電式のカートリッジで旗艦モデルのグランドマスターです、カートリッジは120万円でイコライザアンプは400万円、自分はカートリッジの開発担当してイコライザアンプは70過ぎのお爺さんが担当しました」「凄い!アラブの石油王が買うヤツだね」「そうです、購入して頂いてます、音はもはやアナログではないんです、デジタルをも凌駕するシン・アナログです」「分かるな~、イケダのカンチレバー無しを聴いた時、日本刀で切られるような凄さを感じたが、そうゆう傾向だね」

201007102進学のアドバイスも就職のアドバイスもし、優秀な成績で大手企業へ就職したが、中学からのオーディオ熱は行動を突き動かし、大手企業を退社して小さなカートリッジガレージメーカへ転職した。スピーカ少年だった弟子が、いつしか青年となり荒野を目指している。オーディオ、特にハイエンドオーディオが衰退していく中、ガレージメーカで経費の掛からない所が生き残り、大手企業では出来ない独創的で、とんでもない高額なハイエンド商品が原資豊かな階層へ売れる。

201007105残念ながらanalog誌にはkouhei君は載っておらず、代表者が載っていた。何れkouhei君が幹部になったあかつきには、3相誘導電動機を使った超弩級のダイレクトターンテーブルを提供しよう。あっ!その時はあっちの世界へ逝ってしまい、手も足も出せないのか...画像の光電式カートリッジのグランドマスターが120万円、簡単に高いなどと、お代だけで片付けてもらいたくない。120万円には120万円の重みと責任と夢があるのだ。開発とは、目標仕様製品の完成、予算、期限と決められた3重苦があり、寝食忘れて良くぞがんばったと思う。

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2020年10月 6日 (火)

電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その9

20091921_20201002072801 安かろう悪かろうが中華の代名詞だったが、悪かろうが段々失せて良くなりつつある。先日もk氏が高周波誘導過熱装置の中華製の安物を見つけた。大袈裟に言えば1/10位の価格ではもう事件だし、技術立国日本がやられてしまう。憂いつつも、とりあえず予算を節約できるなら中華にしよう、と矛盾した行動をとってしまうのだ。ガウスメータなんか何十万円もしていたが、アマゾンを調べたら、あるある、安物がいくらでもある。とゆう訳でm氏の会社と我が方にこれを備えよう。磁気ギャップ9mmの磁場を測定するには好都合で、いくら磁場を上げても2テスラが上限だから測定レンジにも入る。

2009211xx 前回の磁気回路で概ね固まり、径Φ490mm、長さ435mmとなった。計算上の力は4000n位となり、鉄材ボリューム感が大の割には力が出ない。ここが磁石を使わない励磁型の問題点でもある。これで万事メデタシのはずが、メデタくないこともある。この鉄の塊を5個に分割し重量を想定する。先ずテーパヘッド部150kg、ボディ150kg、尻のエンドプレート100kg、センターポールヘッド部70kg、センターポールベース部60kgと重量が出て、合計で530kg、これに各種穴などのマイナス分を入れても約500kgとなる。これをどうやってamp工房へ運び込み、どうやって、どのように設置するのか、誠に頭の痛い話であります。

2009193磁気ギャップの幅を200mmにした最大の理由はインダクタンスで、100mmでは18mhとなり大きい。大きくても動くには動くが問題は駆動電圧で、この時の合成インピーダンスは22.8Ωとなり、これに20aの電流を流せば20ax22.8=456vと出てしまい、日本における3Φ200vでは駆動できない。最低限大型の電源トランスの設置となっていやらしい。ここのカイゼンの為に200mmとし8mhとなったから、3Φ200vでも動く。

2009251続いてが放熱の問題で、励磁コイルで400w、ボイスコイルで300wと700w位の発熱量があり、空冷する必要がある。但し仕事のデューティが低いから連続動作と違い、空冷は楽になる。Φ200mmのファンを4個をエンドプレートにつけて冷却穴から9mmギャップにかけて加圧し、空気の流れを作る。

200919233とりあえず9mmの磁気ギャップにおける磁束密度を、上の妖しいガウスメータで測定すれば見通しはつく。それには励磁用の空芯コイルを巻く必要があり、研修にみえているs氏とΦ1.5mm~2.0mmまでで、何個かコイルを巻いてみる。巻き線機を使わないと画像のように綺麗には巻けないが、ともかく最初は手巻きしよう。

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2020年10月 4日 (日)

The Complete Prestige Recordings Miles Davis と k2 20bit 考

2010041マイルス・デイヴィスのk2 20bit盤はアマゾンで手に入れた。何とかオークションでは案外高額だったので、念のためアマゾンを調べたらライナーノーツ無しのせいかcd1枚分のお代だった。cdの入手ではしくじりも多いけど、たまには得することもある。The Complete Prestige Recordings Miles Davis でマイルス・デイヴィスが1951年~1956年の6年間プレステッジ・レコードに在籍していた時代の名演奏8枚組コンプリート・ボックス、例のコロンビア移籍の為のマラソン・セッションWorkin'、Steamin'、Realxin'、Cookin'もあり、マイルスを持つならコレ!です。

2010042最初にコルトレーンがマイルスに招聘された時の演奏も満載でありがたい。そのプレステッジがk2 20bitになったのだから、もう買うしかありません。プレステッジのボブ・ワインストックは40歳でレコード会社から隠居してしまうのは、jazz史に残る偉業とは裏腹にうまくいかないことが多かったのだろう。ボブのやり方は如何に引き伸ばして稼ぐかで、マラソンセッションは以下のようにレコードリリースを大幅に引き伸ばしている。
PRLP 7094 Cookin' With The Miles Davis Quintet
Miles Davis, trumpet; John Coltrane, tenor sax Red Garland, piano; Paul Chambers, bass; Philly Joe Jones, drums.
Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, October 26, 1956
PRLP 7129 Relaxin' With The Miles Davis Quintet
Miles Davis, trumpet; John Coltrane, tenor sax; Red Garland, piano; Paul Chambers, bass; Philly Joe Jones, drums.
Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, May 11, 1956
PRLP 7166 Workin' With The Miles Davis Quintet
Miles Davis, trumpet #1,2,4-7; John Coltrane, tenor sax Red Garland, piano; Paul Chambers, bass; Philly Joe Jones, drums.
Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, May 11, 1956
PRLP 7200 Steamin' With The Miles Davis Quintet
Miles Davis, trumpet; John Coltrane, tenor sax Red Garland, piano; Paul Chambers, bass; Philly Joe Jones, drums.
Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, May 11, 1956
このように1956年5月11日、ハッケンサックのヴァン・ゲルダースタジオで一気に録音して、lpナンバーのように見事に飛ばしている。

20100471997年、we300b真空管の復刻版(hf-300)を作られた岡谷電気の常務さんが来社した時、jazzレコードの音を聴いて、録音機材はampex300で録音テープはスコッチのxxx番と言われて、知識の深さにたまげたことがある。お代を払い画像のマスターテープを借りて、リマスター作業はスタートする。いつまでも磁気テープが存在するとは思えず、何れデジタルデータのみがマスターになると容易に想像できる。問題はその時で、2度と分厚い音の再現は未来永劫不可能となる。

2010048xリマスタールート1
マスターテープを借りて真空管式ampex300or350を回し何らかのad変換器に掛けてデジタルデ-タ化する。マスターに近似で分厚い音のcdが出来る。これは音色力学の驚異のリマスターcd 「Light In The Attic Records」のGabor Szabo Jazz Ragaで証明されている。

2010043xリマスタールート2
k2 20bitや現在の一般的手法においてはトランジスタ式スチューダーa810を回し何らかのad変換器に掛けてデジタルデ-タ化する。マスターに程遠く綺麗だが分厚くない音のcdが出来る。jvcにおいてはスチューダーa80を相当にカスタマイズして音質のカイゼンを図っており、気持ちは分かる。

2010044見つけた、1996年に出来たjvc自社製のアナログコンソールではフィルター、シェルビング「シェルビングEQとは、特定の周波数から上(または下)の周波数をブーストしたりカットします」およびパラメトリックeqが当然ある。これはk2 20bitに限らず備わったeqで、セロニアス・モンク考は「どうもヴァン・ゲルダーはボンツキベースに録りがちで、初期廃盤のvdj-25010~24の時はたまりかねてリマスターエンジニアがボンツキを抑えた」作業をやったのでは?

2010045k2 20bitはこの仕掛けでad変換器が要となる。この大袈裟でないリマスターシステムで、マイルスもコルトレーンもセロニアス・モンクも作られた訳だから、良い音にするには経路はシンプルさが必要なんでしょうね。

2010049出展:mj無線と実験の1996年6月号に掲載された「日本ビクターの新マスタリングスタジオ」The Complete Prestige Recordings Miles Davisのポール・チェンバースのベースがボンつかないのは、このシェルビングeqで低域をカットしたと想像しよう。1996年はもう24年も経つが、このアナログデジタルハイブリッドの傑作のマスタリングスタジオで作られたk2 20bitを超えるcdが出現しないのだから、音作りは思うようにいかないもの。それにしても無線と実験は抜きん出たオーディオ誌で、既にオーディオ歴史となり、未だに調査分析では大いなる手掛かりを残してくれている。

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2020年10月 2日 (金)

セロニアス・モンク考とk2 20bit 了

20082591_20200922070201パーカショニストのnakaさんが「片方から音が出ない!」とsos、カニンガムcx112aのラインアンプを持ち込む。久し振りに見るラインアンプは初期段階の水晶粒防振構造なので防振度は低いが結構力作で、これだけのファイトは今は出ない。原因はフィラメント切れで、古典管ではたまにあるが仕方がない。とりあえず手持ちのst管の112aをつけて修理完了。nakaさん曰く「余人をもって代え難しのアンプと思いますが...」ラインアンプ=プリアンプの傑作は少なく、lnp2lを超えるプリに未だ出会ってはいない。

2008254nakaさんはセロニアスモンクのboxモンで同じものが2個あるのを見てたまげていた。「k2 20bitは透明度が上がって、初期廃盤のvdj-25010~24より音が良い」と説明する。オーディオとはヤバイ話で、一度良い音を聴くと戻れず我慢できないから、初期廃盤には戻れない。

2008255セロニアス・モンクとも長い付き合いでjazz初心者はどうしてもピアノトリオなどに惹かれがち、エヴァンスを聴けばチョッと毛色の変ったモンクに辿り着いた訳で、聴き続けていた。偉大なjazzミュージシャンであり、jazzメンの多くから尊敬を集めて、且つコルトレーンの師匠などはつい最近知ったようなもので、勉強不足だった。左は初期廃盤でcd盤面の印刷はこのように違う。

2008256こっちが初期廃盤のvdj-25010~24。箱は重厚でシリアルnoは52となっていて、若い番号だから価値がありそう。このcdだけを聴いていた段階では問題など出ず、これで良いと思っていた。

2008257こっちがk2 20bit盤のvicj-60110~60124です。水晶粒防振構造はいっぺんで音の濁りを判別して、k2 20bit盤の方が音の良いのを見抜く力があり、これを音色感度という。これが鈍いと初期廃盤だろうがk2 20bitだろうが大差なく分からない。これはありがたいことで、我ら駄耳でも全く問題なく判別がつく。

20082596じっくり聴き込んで、透明度の高さや情報量の多さや音の張り出しに満足していた。ん?なんだいこのボンツキベースは、慌てて初期廃盤と比較すると明らかにk2 20bitは低域がボンついている。マイルスもコルトレーンもk2 20bitではこんなことはない、これはリバーサイドだからリマスターで出た癖?若しくはエンジニアの腕、いやそれはないと思う。しかも全曲ではなくてdisc1から2のオスカー・ペティフォードで出ている。そこで丹念に調べたら、Thelonious Monk Plays The Music Of Duke Ellington (Riverside RLP 12-201)、Thelonious Monk, piano; Oscar Pettiford, bass #1-6,8; Kenny Clarke, drums #1-6,8.Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, July 21 & 27, 1955
1. It Don't Mean A Thing If It Ain't Got That Swing
2. Sophisticated Lady
3. I Got It Bad And That Ain't Good
4. Black And Tan Fantasy
5. Mood Indigo
6. I Let A Song Go Out Of My Heart
7. Solitude
8. Caravan
20082955となって、ルディ・ヴァン・ゲルダーの仕業だった。どうもヴァン・ゲルダーはボンツキベースに録りがちで、初期廃盤のvdj-25010~24の時はたまりかねてリマスターエンジニアがボンツキを抑えた、しかしk2 20bitでは反省してそこはいじらなかった、と想像しよう。
disc2のThelonious Monk - Brilliant Corners (Riverside RLP 12-226)、Ernie Henry, alto sax; Sonny Rollins, tenor sax; Thelonious Monk, piano, celeste #2; Oscar Pettiford, bass; Max Roach, drums.Reeves Sound Studios, NYC, October 9, 1956、ではreevesスタジオ録音でヴァン・ゲルダーの手から離れてしまいボンツキベースではなくて正常だ、とゆう事実が判明して安堵した。こんなボンツキベースでは「k2 20bitはダメじゃん」と判断する御仁も居るはずで、古典jazzの音を評価する際には歴史を調べる必要がある。晴れてk2 20bitの方が初期廃盤より音が良いと証明された...了

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2020年9月30日 (水)

電源力学 2020ofc純銅電解コンデンサ製作1

2010011キリストに対して上から目線など、不埒以外の何物でもないとたいていの人は言う。サルバドール・ダリが1951年に描いた「十字架の聖ヨハネのキリスト, Christ of Saint John of the Cross 」でカンヴァスに油彩、205cmx116cmケルビングローブ美術館・博物館蔵、小生の画集にはグラスゴー美術館蔵となっている。これはダリが類稀なる発明家であることを表し、発明家は科学者でもある。ダリ技法は写真の精密なる再現となれば、このようにモデルを吊るしたのだろうか?この絵はキリストを上から見たのだから、見方を変える、視点を変える、にドンピシャ当て嵌まりそうゆうことだが、初めてやった荒技だから凄い。凄いが髪の毛の表現など、ダ・ヴィンチには敵わない。オーディオも視点を変えてやぶ睨みしよう。

2010012朝起きて何をしようか?ではなくて、何をこなすべきか?はこのご時世にありがたいことです。又してもカニンガムcx350ラインアンプ用やぶ睨み技法のofc純銅電解コンデンサがパンクして、こなすべき事柄が増えた。ただもういけません。7月に修理したばかりで2ヶ月しかもたないのは工法に問題ありと判断して、全く新しく作ることにした。どうせ作るならば標準化を図ろう。コンデンサ本体はΦ350mmの紙管、水晶粒防振ケースはΦ400mm紙管、これを用いて400v50μfのofc純銅電解コンデンサの標準化すると同時に、現時点では構造上消耗品でもあるから、単体品としてメンテナンスを容易に出来るようにする。

2010013材料を目の前にして思案していた。鍵の掛かった店の入り口のドアがガタガタしたかものだから慌てて飛び出すと、庵原のスーパースターのかっちゃんが馬(パジェロ)で来たのだ。かっちゃんは昔と何も変らず不動であり、苦労を表情に残さず子供の頃そのままは自由に生きてきた証で、そうゆう人生を歩んできた人間は若い。「草むしりをしながらエヴァンスのboxものを聴いたら実に良かった、じっくり聴く時間が今までは無かった」としみじみ語る。「jazzも何百何千とあるが、コルトレーン、エヴァンス、セロニアス・モンク、マイルスのboxもんさえあれば十分」とこっちの現在を話す。56年も付き合っているかっちゃんとは兄弟みたいなもので、良き仲間に恵まれたことにも感謝すべきだろう。

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2020年9月26日 (土)

電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その8

20092614連休しょっぱなに御殿場アウトレットへ行って来た。早朝8時に入れば無観客状態、第2駐車場からgucciの前を通り、新しく出来たhill sideへ階段を上り一回りして、east zoneへ向かい階段を下りてラルフローレン前に出て、スタバでコーヒーを飲む。この時、各店舗前に置かれた荷物の山から新入荷の状態が分かる。ラルフローレンの前には荷物は無く、開店してからもそのようだった。家人が孫に「大きいガンダムがあった」と言っていたのはエヴァンゲリオンで世界級、こんな所にも日本の凄さを感ずる。

2009264画像はエヴァンゲリオン御殿場補完計画のねじれ棒?鉄人28号世代には分かりませんね。昼までグルグル回ればゴルフの1ラウンドよりも歩いたことになり、目的は達する。昼頃になると凄い人出で密!密!な~んか大爆発した感がある。でありますから、たいていは最近出来たヒルサイドのITADAKI TERRACE(いただきテラス)で昼食を済ませ、早々に退散します。スタバでコーヒーを飲んでいる時、そうだ念のためネオジウム磁石モータも設計してみよう、と軽い気持ちでラフスケッチを描いた。

2009262戻って早速設計に入り、赤がネオジ磁石で磁気回路を形成する。具体的に磁気回路を設計する段になって計算式をネットで調べるが、出てこない。苦心惨憺して調べたら「ギャップに発生する磁場を HG とすると HG = BG/μ0<Is/μ0 (Is:ポールピース材料の飽和磁化。鉄の場合 Is=2.15 Wb/m2。) したがって、BG < 2.15 T(テスラ)、HG < 800kA/m =21,500 Oe、HG を大きくしようとすれば、飽和磁化の大きいFe-Co 合金などを使う必要がある」と出てきて傾向論のみ、これでは計算出来ない。なぜネットから計算式が出てこないのか?計算式がなければ設計出来ないし、思い余ってネオマグ株式会社へ電話して教えを請う。

2009263担当者は親切な方で好印象。開口一番「磁石の計算は難しいし、妥当な計算式がありません、当社の簡易シュミレータで様子は分かります、それでいけそうでしたら秘密の計算式を教えますよ」と誠にありがたいお言葉で早速行動した。ネオジウム磁石のn52の最大磁束密度1.43テスラでシュミレーションしてみると、200mmx60mmx40mmのネオジウム磁石(デカイ!これを円周上に16個配置する)で磁気ギャップ0.5mmにして空間磁束密度が1.089テスラと出た。この1.089テスラの磁場に置いたボイスコイルに20a流したとすれば、3,500n(ニュートン)しか出ない。

2009265ボディ形状の大きさや、磁石の金型代や、ネオジウム磁石の単価がやたら高いやらで、大容量のスピーカモータには不向きであることが判明した。まあ、理に適っている風な表現をしたが、多分に磁石嫌いから来ている我田引水力学だから、全く信用しないように。ただm氏の所へ強力な磁石を持ち込み、扱いのしくじりで怪我でもされたら困るのも事実です。かくして大容量のスピーカモータ(将来は10,000n)では励磁方式の妥当性が証明された。

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