2020年9月30日 (水)

電源力学 2020ofc純銅電解コンデンサ製作1

2010011キリストに対して上から目線など、不埒以外の何物でもないとたいていの人は言う。サルバドール・ダリが1951年に描いた「十字架の聖ヨハネのキリスト, Christ of Saint John of the Cross 」でカンヴァスに油彩、205cmx116cmケルビングローブ美術館・博物館蔵、小生の画集にはグラスゴー美術館蔵となっている。これはダリが類稀なる発明家であることを表し、発明家は科学者でもある。ダリ技法は写真の精密なる再現となれば、このようにモデルを吊るしたのだろうか?この絵はキリストを上から見たのだから、見方を変える、視点を変える、にドンピシャ当て嵌まりそうゆうことだが、初めてやった荒技だから凄い。凄いが髪の毛の表現など、ダ・ヴィンチには敵わない。オーディオも視点を変えてやぶ睨みしようぜ!

2010012朝起きて何をしようか?ではなくて、何をこなすべきか?はこのご時世ありがたいことです。又してもカニンガムcx350ラインアンプ用やぶ睨み技法のofc純銅電解コンデンサがパンクして、こなすべき事柄が増えた。ただもういけません。7月に修理したばかりで2ヶ月しかもたないのは工法に問題ありと判断して、全く新しく作ることにした。どうせ作るならば標準化を図ろう。コンデンサ本体はΦ350mmの紙管、水晶粒防振ケースはΦ400mm紙管、これを用いて400v50μfのofc純銅電解コンデンサの標準化すると同時に、現時点では構造上消耗品でもあるから、単体品としてメンテナンスを容易に出来るようにする。

2010013材料を目の前にして思案していた。店の入り口のドアがガタガタしたかものだから慌てて飛び出すと、庵原のスーパースターのかっちゃんが馬(パジェロ)で来たのだ。かっちゃんは昔と何も変らず不動であり、苦労を表情に残さず子供の頃そのままは自由に生きてきた証で、そうゆう人生を歩んできた人間は若い。「草むしりをしながらエヴァンスのboxものを聴いたら実に良かった、中々じっくり聴く時間が無かった」としみじみ語る。「jazzも何百何千とあるが、コルトレーン、エヴァンス、セロニアス・モンク、マイルスのboxもんさえあれば十分」とこっちの現在を話す。56年も付き合っているかっちゃんとは兄弟みたいなもので、良き仲間に恵まれたことにも感謝すべきだろう。

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2020年9月26日 (土)

電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その8

20092614連休しょっぱなに御殿場アウトレットへ行って来た。早朝8時に入れば無観客状態、第2駐車場からgucciの前を通り、新しく出来たhill sideへ階段を上り一回りして、east zoneへ向かい階段を下りてラルフローレン前に出て、スタバでコーヒーを飲む。この時、各店舗前に置かれた荷物の山から新入荷の状態が分かる。ラルフローレンの前には荷物は無く、開店してからもそのようだった。家人が孫に「大きいガンダムがあった」と言っていたのはエヴァンゲリオンで世界級、こんな所にも日本の凄さを感ずる。

2009264画像はエヴァンゲリオン御殿場補完計画のねじれ棒?鉄人28号世代には分かりませんね。昼までグルグル回ればゴルフの1ラウンドよりも歩いたことになり、目的は達する。昼頃になると凄い人出で密!密!な~んか大爆発した感がある。でありますから、たいていは最近出来たヒルサイドのITADAKI TERRACE(いただきテラス)で昼食を済ませ、早々に退散します。スタバでコーヒーを飲んでいる時、そうだ念のためネオジウム磁石モータも設計してみよう、と軽い気持ちでラフスケッチを描いた。

2009262戻って早速設計に入り、赤がネオジ磁石で磁気回路を形成する。具体的に磁気回路を設計する段になって計算式をネットで調べるが、出てこない。苦心惨憺して調べたら「ギャップに発生する磁場を HG とすると HG = BG/μ0<Is/μ0 (Is:ポールピース材料の飽和磁化。鉄の場合 Is=2.15 Wb/m2。) したがって、BG < 2.15 T(テスラ)、HG < 800kA/m =21,500 Oe、HG を大きくしようとすれば、飽和磁化の大きいFe-Co 合金などを使う必要がある」と出てきて傾向論のみ、これでは計算出来ない。なぜネットから計算式が出てこないのか?計算式がなければ設計出来ないし、思い余ってネオマグ株式会社へ電話して教えを請う。

2009263担当者は親切な方で好印象。開口一番「磁石の計算は難しいし、妥当な計算式がありません、当社の簡易シュミレータで様子は分かります、それでいけそうでしたら秘密の計算式を教えますよ」と誠にありがたいお言葉で早速行動した。ネオジウム磁石のn52の最大磁束密度1.43テスラでシュミレーションしてみると、200mmx60mmx40mmのネオジウム磁石(デカイ!これを円周上に16個配置する)で磁気ギャップ0.5mmにして空間磁束密度が1.089テスラと出た。この1.089テスラの磁場に置いたボイスコイルに20a流したとすれば、3,500n(ニュートン)しか出ない。

2009265ボディ形状の大きさや、磁石の金型代や、ネオジウム磁石の単価がやたら高いやらで、大容量のスピーカモータには不向きであることが判明した。まあ、理に適っている風な表現をしたが、多分に磁石嫌いから来ている我田引水力学だから、全く信用しないように。ただm氏の所へ強力な磁石を持ち込み、扱いのしくじりで怪我でもされたら困るのも事実です。かくして大容量のスピーカモータ(将来は10,000n)では励磁方式の妥当性が証明された。

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2020年9月24日 (木)

感謝! エルヴィン・ジョーンズさん「至上の愛」ライブ・アット・新宿ピットイン

2009242何気なくコルトレーンのcdを検索していたら、エルヴィン・ジョーンズさんの「至上の愛」ライブ・アット・新宿ピットインのcdへ、幸運にも突き当たった。コルトレーン時代のcdやレコードしか眼中にないから、このcdの存在すら知らなかったし、エルヴィンさんにはスマンのだがコルトレーンの「至上の愛」でなければ先ず目に飛び込んでこない。ジャケットやライナーノーツや写真は小さいcdでの表現は難しいが、このcdは出色で素晴らしい。

2009243録音は1992年の12月で、レコードにしてもcdにしてもそのリリースされた時代のわが身に思いは馳せる。ロボット会社が成功して破竹の勢いの時期で、オーディオやjazzに係わっている時間は殆ど無かった。音の良いcdで最初からたまげ、ウイントン・マルサリスのファンファーレ的イントロに、あ~至上に愛だ!と小躍りした。ベースのレジナルドはギャリソン風だし、マーカスのピアノはマッコイ風だし、何よりもウイントン・マルサリスがペットでシーツ・オブ・サウンドを吹いてコルトレーンに敬意を払っているのが嬉しい。勿論エルヴィンさんには至上の愛の伝道者としての使命感を感じて、また1つお宝増えた。

2009244コルトレーンに近づきたいが一心でスガワラさんにエルヴィンさんを紹介してもらった。2ステージ目、スガワラさんに後押しされて家人とエルヴィンさんの真ん前に陣取った。バスドラがジリジリと前にせり出し、気付かれないように左足で最後までバスドラを押さえていた。コルトレーンのインパルス時代でエルヴィンさんのドラミングの凄さは承知していたが、目の前でバ~っとやられると仰け反る。一応ポリリズムで複合リズムで、と屁理屈では承知していたが、手2本、足2本が千手千眼菩薩サマのように何倍にも本数が増幅されたような感じで、縦横無尽に千手千足が走り、最早人間業ではない。

20092411961年のヴレッジ・バンガードライブの伝記では白い歯をむき出しにして不敵に笑い、ギュルギュルと唸る呪文を唱えて演奏したとあったが、画像のように千手千眼菩薩サマのような穏やかな表情で、過激極まりない演奏をしていた。演奏直後、感動の余りエルヴィンさんにハグした家人はその時に演奏していたスティックをもらい、我が家の家宝となった。そのエルヴィンさんも今は既に亡く、コルトレーンに最接近できた1996年大晦日ベイシーライブでした。だからスガワラさんとエルヴィンさんには感謝しきれない。

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2020年9月22日 (火)

電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その7

2009191最近思うが、奇跡的に周りに優れた人材が多く居ったお陰で今日までこれたように思う。日立へ入社して、同じ職場には天才的回路設計者が居た。トランジスタも真空管も自由自在に、そして決してモノマネをしない回路設計していた。その彼の設計書には四則演算式しか書いてなくて、難しい状態方程式も微分も積分もない。そこで気が付いてしまう訳で、数学は苦手でもエンジニアはやっていける。その後大学の研究室へ通い、ドクター級何人とも仕事をしたが学歴の無い天才回路設計者には敵わなかった。画像の磁気回路計算式を何度書いてもこれ以上は無いし四則演算だけ、だからこの簡単に深く精通して活きた計算式にしなくてはならない。

2009211xx電磁力学の励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発も佳境で、磁気回路は収束しつつある。但し原理的な部分の検証であってこれが実機になるとだいぶ状況は違ってきて、当初の目標値をかなり下回ると予想される。この形状が現状ベストで、磁気ギャップは9mmだが加工精度を上げてやれば8mmに押さえ込める。ボイスコイルの受ける磁力の幅は200mmにして磁束密度は低くなるが、100mmよりも力が出る。4000n(ニュートン)~5000nを出すにはこれだけの物量(300kgを超える)を必要とし、高効率な現代社会からすれば反社会的なモータとも言えるが、これでなければ出来ない工法の開発をm氏と進めている。

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2020年9月18日 (金)

セロニアス・モンク考とk2 20bit その1

2008251セロニアス・スフィア・モンク(Thelonious Sphere Monk、1917年10月10日 ~ 1982年2月17日)は、「いつも自分の世界に隠遁していて、めったに人と会おうとしない男である...電話をもらうのが大嫌いで、電話に出て返事をしたとしても、ただ「モンクは留守です」と言って受話器を下ろすだけのことである」とj.cトーマスはモンクを表現している。また、「演奏のことだろうか?麻薬のことだろうか?ボクサー級のマイルスのパンチを浴びて袋叩き状態だった。見かねたセロニアス・モンクはコルトレーンに”サキソフォンを吹きたいからからって、こんなことまで我慢することはない。私の所で仕事をしてみないか?」とコルトレーンを助けた。

20082592こう書くといかにもマイルスが悪いみたいだが、コルトレーンはクスリで相当に酷かったからマイルスはこうするしかなかった。それが証拠に、ファイブ・スポットでモンクとコルトレーンの競演を聴いてからなお更マイルスはコルトレーンに是非戻ってきて欲しいと思った。マイルスはある日コルトレーンに電話をかけ「バンドに戻ってきてほしい」「いいよ」と簡単明瞭な答えが返ってきた。かくしてマイルスの6重奏団の傑作「マイルストーンズ」が録音された。よってマイルスも飛びっきりいいヤツだ。この時既にコルトレーンはクリーンだったし「ストレート・ノー・チェイサー」を聴けば、ラウンド・アバウト・ミッドナイトと違い自信に満ち溢れた演奏をしている。ストレート・ノー・チェイサーもラウンド・アバウト・ミッドナイトもセロニアス・モンクの曲です。

20082591 コルトレーンが世話になったからレキシントン盤の「BLP 1510 Thelonious Monk - Genius Of Modern Music, Volume One 1956、Idrees Suliman, trumpet; Danny Quebec West, alto sax; Billy Smith, tenor sax; Thelonious Monk, piano; Eugene Ramey, bass; Art Blakey, drums.WOR Studios, NYC, October 15, 1947」と「BLP 1511 Thelonious Monk - Genius Of Modern Music, Volume Two 1956、Idrees Suliman, trumpet; Danny Quebec West, alto sax; Billy Smith, tenor sax; Thelonious Monk, piano; Eugene Ramey, bass; Art Blakey, drums.WOR Studios, NYC, October 15, 1947」の2枚に大枚叩いて感謝の意を表した...って1956年の話じゃあお礼は届かないか。

2008259気になりはじめたら気になってしょうがない。「Thelonious Monk The Complete Riverside Recordings」は初期廃盤のvdj-25010~24を持っている。その後のk2 20bit騒動でこのcd boxもk2 20bitが良いに違いない、と思い始めた。そこで何とかオークションを調べると、昔ほどではないにしても数点出ていた。帯付が価値あるに決っているから、意を決して15,000円を投じたたが、コルトレーンの師匠だからまあいいか。k2 20bitモノの発売は1998年2月21日で、noはvicj-60110~124となり、定価は31,500円と随分高価だった。

2008252レキシントン盤においてはオリジナルと2nd、3ndの差は大いにあり、初期廃盤と呼ばれて存在価値は誰しも認める所だが、cdにおいては初期廃盤の価値が分からない。デジタル時代はむしろ新しい方が音は良く、また輸入盤より国内盤の方が音の良いケースは多い。レコードのオリジナル盤ばかりに傾注してcdの研究が遅れたため、犠牲も大きかった。画像はシリアルnoも打たれて、箱もチジミ掛かった重厚な作りの初期廃盤です。

2008253こっちがk2 20bit盤のペラペラ箱です。2019年12月22日のエントリーから「先日のamp研究会、kuraiman社長氏にセロニアス・モンクのコンプリート・リバーサイド・レコーディングスcd15枚組みの話をすると、コルトレーンフリークだけあってその場でcdの手配をした。一方名工ミルトさんは「k2,20bitしかないし、セロニアス・モンクは余り聴かないから手配はしなかった」と言う。えっ!k2,20bitだけ?偶然とは言え初版本?が手に入り、出品者はその辺の事情に疎くてお代も安かった。」とまあこうなっており、cdの認識の薄さを露呈した。それにしても随分と抜かった話で、コルトレーンに続いてモンクのboxもんを2個も購入してしまった、続きます...

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2020年9月16日 (水)

電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その6

20091601990年頃だから30年間も「いつか使おう!」と抱え込んだキャンタイプのトランジスタ群で、金田式は人気があるものだから希望者に無償で差し上げたが、そうでないモノはご覧のように大量の不良在庫となっている。断捨離と言われつつも捨てられず未練がましい。使おうとしてたところで、どうがんばっても古典管カニンガムcx350に勝てないのだから、仕方がない。勝つ方法は、ofc純銅でトランジスタを作れば良い訳で、そうすれば真空管を凌駕できる。ofc純銅トランジスタの開発など夢のまた夢で、sicなどの高効率なスイッチングトランジスタの開発あるのみで、益々オーディオ用から遠ざかる。励磁型(フィールド型)スピーカの開発も似たようなもので零細企業の信念者が細々続けているに過ぎず、現代オーディオエンジニアは一体何処へ向かおうとしているのだろうか?

2009162xだいぶ磁気回路が分かってきて、昔の仲間の設計した磁気回路を見直ししている。必要力が極めて大きいためn極ネオジウム磁石とs極ネオジウム磁石を対向として2倍の力を稼ごうと構想した。設計者の有限要素解析で0.5テスラしか磁束密度が上がらないとこぼしており、その理由を考えてみた。素人考えだが、ネオジウム磁石の比透磁率は1.05ととんでもなく低く、自分では磁力を強力に出すが磁気抵抗は大きく磁束は通過し難い。でありますから2個目のネオジウム磁石が邪魔をしてマズいのではないか?と最近敗因を考えている。磁石会社発表のネオジウム磁石対面の磁束密度も0.45テスラと近似しておりそれの証明になるが、2度とこの方式は考えないからお終い。

2009161もう1つ分かってきたことが磁気回路形状です。理想の球体磁気回路でチカラを強力に出そうとした場合、磁気ギャップの幅も問題となり、200mmは確保したいが球体の直径が1mと、トロイダルトランスの理想径と同じく巨大化して無理がある。そこで磁気ギャップ幅を100mmとして更に磁気回路上の断面積をこれより小さくしたら、磁束密度は落ちてしまいこの形状はngと判明した。

2009164球体に無理があり擬似球体で勘弁してもらおう。この扁平体も何10個も描いてみたがどうも限界が見えてきて、大きければ良いのだがウドの大木そのものになってしまう。この形状では磁気ギャップ幅100mmとほぼ同じで磁気回路を形成しているから磁気抵抗も概ね均一となる。

2009166再度s10cとs25cの比透磁率について調べてみた。磁気ギャップ部の磁束密度は1テスラが目標でその時の比透磁率を調べてみると、s10c材で2100、s25c材で1100となって比透磁率では2倍となっている。これからしてs10c材の断面積はs25cと等価した場合2倍となる。「比透磁率μrとは、真空の透磁率μ0(=4π×10-7[H/m])を基準の”1”として、相対的に物質の透磁率を表したもの。物質の透磁率μと真空の透磁率μ0との比であり、次の式で表される。μr=μ/μ0」

2009165xとゆう訳でこの形状となった。お~理想的や!となって万事めでたし。そこで各部の計算をやってみた。するとチカラが5000n(ニュートン)と以前の小型の4000nよりだいぶ大きくなって素晴らしい。こっちはサボテン屋もやっており球体の大きさについてはイヤになるくらいうるさい。直径は僅か差でも球体となると別物くらい大きさが違い、商売をしくじることもある。でありますから、4000nのΦ425mmと5000nのΦ550mmでは、Φ550mmはデカ過ぎで無理です!
相棒の女優さんが自殺したらしい、団塊同い年のキシベシローさんも亡くなった、同い年の菅さんは我ら団塊の生き残りでがんばってもらいたい。日々大きく変動しているが、オーディオに関してはどうやら不動の方が良いようだ。

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2020年9月14日 (月)

励磁力学 altecシステムを励磁型(フィールド型)スピーカに改造する

2009130x「磁気回路は球体を持って成すべし!」そう思って球体で設計しているがこれが中々手強くて、つい弱気になる。スペースファクターは悪いし、加工にメチャクチャ費用が掛かりそう。既に球体や、深海6500の楕円体や、円筒体など数10種類のイメージを描き上げたが、紙に描いている段階ではお代はゼロだから一向に構わない。画像左上のように基本は同一断面積が色んな意味での効率が良い。ギャップ部絞り磁束密度増強タイプは良いのだが、鉄の塊みたいで潜水調査船の「たんかい」風で、出る出力からすればいささか滑稽なシロモノとなる。研修に来ているs氏と、この重量物をどうして運ぶ?デバック時何処へ設置する?思わず顔を見合わせる。

2009134励磁型(フィールド型)スピーカが良いに決まっているが、どうも現代版の励磁型の多くは音は綺麗だが軽い。これは励磁型の構造からくる問題ではなくて、開発者の理念から派生しているように思う。コルトレーンのアセッションの音はヴァン・ゲルダー録音でも、時代背景から薄くなりがちだがこれを分厚くし、ジョン・チカイ(tp)が音の隙間をめがけて吹き込んでくるサマを綺麗に分解しなくてはならない。アルニコ磁石ではいくらがんばっても限界があり、ここは励磁型の能力に期待したい。

2009135低音の515bは尻がどうせデカイから、s10cで作る球体でも問題ないように思う。ここです!ここなんです。300hz位までクロス周波数を下げて、リニアモーションさせるとストローク1mmで2πf^2x0.001=500Gと出てきて恐ろしい。もっともカニンガムcx350パワーアンプにそんな能力はないから、心配無用なのだが。但しこれを認識してofc純銅励磁コイルの水晶粒防振は完璧にしなくてはならない。515bの磁束密度は1.5テスラだからs10c材でいける。昔買ったコーラルのベータ8は15500ガウスで当時としたら最強の磁石だった。この15500ガウスが電磁純鉄における飽和磁束密度でこれ以上磁力を上げるには素材の変更を必要としていた。15500ガウスは現在の1.55テスラと単位系も変わった。

2009136次はなんと言ってもaltecシステムのハイライトの288-16gで、amp工房jazzの要です。励磁コイルはofc純銅ポリウレタン線を使うから、Φ50mmのポールピースに平均Φ100の巻き径として2000ターンほど巻きます。直流抵抗は20Ω/1kmですから600m、抵抗値は12Ω、これに励磁電流を1a流せば2000atとなる。これで磁気ギャップ部において1.5テスラは確保できるが、288-16gの磁束密度は2.05テスラと足りない。ここはパーメンジュールをつかって2.05テスラを確保するしかないだろう。

2009137しんがりはgaussの1502のフェライト磁石ツイータで、上海駿河屋さんの所で始めて聴いて腰を抜かした。ズキ~ンと高音が重たいのだ。長年愛用していたアルニコのjbl2405や075はぶっ飛んでしまった。なんだい、アルニコ磁石なんか関係なかったのか!これには参りまして直ぐに我が方も1502に変えてしまった。こうゆう事件が続くとまことしやかなオーディオ都市伝説に疑問を持ち始めて、探求を繰り返し今日がある。ドライバのようなデカいダイアフラムは作業の難しさも無い。

2009138この515bの水晶粒防振構造を見て欲しい。水晶粒防振構造の直接患部に触れて振動を取る方式には程遠く、このようなばかげた構造になっていた。これらが全て必要最小限の水晶粒防振構造でいける。ターンテーブルから磁石を消したようにスピーカからも磁石を消し去ろう。音に関して磁石は必要悪でいつの間にか正義となってすり込まれていた。音は効率や経済性を度外視した所が基準点で、社会構造とは無縁でも良い。プリウスモータはネオジウム磁石をコア内部に埋め込んだipm構造をとっているが、環境問題に直結するような重要なサーボモータでは磁石しかない。芸術の芸の付く世界では磁石の吸引力から解放されて、自由へ飛び出そう。

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2020年9月12日 (土)

電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その5

2009112x人間業とは思えず無限の距離を感じていた。このまんまでは終われないと思い、ロボットベンチャーを辞した年に家族全員を引き連れて、バルセロナ近郊のフィゲレスのダリ美術館詣でをした。有頂天あんぷおやじを白い目で見ていた家族全員は直ぐに退屈してしまい、早く帰ろうと急かす。こっちは2度と来れないと思い、作品のテクニックだけを盗んでいた。こうゆう絵画鑑賞はいけないが、ダリの墓前に「30年経ってやっと来ることができました、感謝です」とお祈りしてある。パン籠が緻密さの最たるのもで筆跡は消してあるが確実にテクニックは盗めて、晴れて人間業と思った。磁気回路も人間業とは思えない距離に居たが、日々取り組んでいると向こうから段々近いずいて来て、これはいけるぞ。難しさとはそうゆうものなのですかね。

2009113x鉄材の磁気特性を連日調査し続けているが、意外にもこれらの特性表は多く出てこないし特性表自身も随分と大雑把に思う。大雑把だがどうせトロイダルトランス製作時と同じで、精密計算しても中々合わないと予想はしている。s10cに関してはΦ300mmまで入手は可能とm氏から聞いているので、適材適所に使う必要がある。特性表から磁化力を比較してみる。前回はかなりいい加減だったので丁寧に調べた。1.5テスラの磁束密度を出すのにs10cは1800a/m、s25cは2600a/mとなり、s10cの方が1.5倍は強力とみるべし。

2009114続いてμの比透磁率を調べてみる。磁気ギャップは15mmほど必要とし、その際の最大磁束密度は磁気抵抗から1.0テスラと設定した。1.0テスラの比透磁率はs10cで2100h/m、s25cで1100h/mとなり前回の1.5テスラから現実に即した値とし、従って磁気抵抗は結構減る。1.5テスラではs10cもs25cも殆ど差は無かったが、1.0テスラでは大きな差(倍半分)となっている。

2009111画像のごとく磁気回路の設計開発に明け暮れている。設計開発とはトレードオフの産物で、手強い相手とどう折り合いを付けるかになる。サマザマな開発をやってきたがこれほど面白いものはない。ansysの有限要素解析でも明快な答えは出ないし、人間力が答えを出す鍵と思うし、難しい計算式のないのが何よりもありがたい。ここまで連日磁気回路の設計をやっているのだから、そうだこうならりゃあやるしかないね!gaussの1502もaltecの288-16gも515bも全てフィールド型にしよう。パーメンジュールは好かんからs10cでポールピースを作り、ofc純銅線で磁界を発生させ、水晶粒で完全防振にしよう。

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2020年9月10日 (木)

電源力学 2020 ofc純銅電解コンデンサ開発 その2

2009091御殿場のアウトレットが新しくなったものだから,時々出かけている。同行者は普段ほとんど歩かないが、この時ばかりは購買欲に釣られてスタスタ歩く。ゴルフの1ラウンドくらいの距離になるから目的でもないと、とてもじゃあないが歩けない。こっちは直ぐに疲れてベンチに座り込む。お~なってこった、座っているベンチにルリタテハが飛んできたではないか。そうか、ここは御殿場の高原か、しかし羽はボロボロで気の毒に見える。蝶は画像のように羽を閉じてとまっている、だからこの時は蝶の綺麗さは分からない。蛾はとまっている時羽を広げているから、文様なんかが直ぐに分かる。「蝶も蛾も一緒や!」と言われたりするが似て非なるもので、カマキリ先生のように昆虫全般の趣味家は一緒でも良いかもしれないが、こっちはれっきとした蝶家だから、蛾は苦手だ。

2009092帰りのロサンゼルス空港のデューティーフリーではgucciのバッグを良く買ったが今は買わない、いや買えないか、よってジャスト・ルッキングです。イタリア人の販売促進員が近づいてきて、我らのファッションを褒めてくれた。gucciに褒められたのだから大したものだ?なんてこたあない、ポロ・ラルフローレンのミランスキニー「milan」のデカ文字だから、イタリア人が褒めたのだ。こっちは直ぐにジャスト・ルッキングを止めて外のベンチに座り込み、2020年型のofc純銅電解コンデンサのコンストラクションを考えていた。突然閃き慌ててメモにとり、ポイントは-極の共用化となる。

2009093x電解コンデンサは整流作用を持つから極性が生じてしまい、交流回路には使えない。mpコンデンサのノンポーラは電解コンデンサの極性を消している。その構造をofc純銅電解コンデンサに適応すれば良いのだ。

2009094何やら凄いことを思いついてしまい、妄想は膨らむ一方です。Φ350mmの紙管に+ofc純銅板、+極アルミ板、電解紙、-極共用ofc純銅板、電解紙、+極アルミ板、+極ofc純銅板、これだけを絶縁しながらグルグル巻くだけで出来てしまう。これを288-16gのDuelund社のofc純銅オイルコンデンサの9μfへ投入してみる。電解コンデンサ身分向上委員会は、プリウス10kwモータサーボアンプや電磁力学の励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発でお世話になっている電解コンデンサの復権に向けて動き出した。

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2020年9月 8日 (火)

電磁力学 励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発その4

2009070磁気回路の計算に没頭していたら、外はいつの間にか大雨になってしまい帰るに帰れなくなってしまった。雨の日は音が良いから、トランスだけカニンガムcx350アンプ群をオンして「Thelonious Monk The Complete Riverside Recordings」のcd6枚目のラウンド・ミッドナイトをかける。このジェリー・マリガンを聴いたら、凄さは理解できる。見事に這うようなウイルバー・ウエアのベース、ドラムはビックバンドも振れる伊達ヒゲのシャドウ・ウイルソン、際立ちは透明度抜群のセロニアス・モンクで、やはりコルトレーンの師匠だ。

2009073だいたいがひねくれモノだから教育を受けることが嫌いだし、第一頭脳明晰ではないからその場で理解できない。だからロボット会社時代に営業に出かけて理解不能なことを言われても、その場では理解しようと努力せず「ふむふむ、ようがすやりやしょう!」と無謀にも引き受けたのが良かったのでしょう。ですから今般の磁気回路設計も全て独学となり、独学礼賛となる訳です。前エントリーに少しだけ続けると、磁石付きddターンテーブルの具合の悪いのは、コギングのせいでギクシャクするとまことしやかに伝えられ、こっちも頭からそうだと決め付けていた。ところが磁気抵抗と反磁力でコギングではなかった。磁石付きモータはもう2度と作らないから、これ以上の詮索は無用なり。

2009079画像は初代sp10で、スキューが掛かりコギングゼロを目指した見事な設計、新型のテクニクスのddの平面対向型にして、理論コギングゼロにしても解決しなんだ理由も分かる。ddに限らずターンテーブルは電磁誘導方式がベストで、苦労する磁石を捨てて磁魔力から開放されて自由へ飛び出そう。有限要素解析のansysは磁場解析も得意で、これで何となくモータが出来たつもりなんでしょうが、コルトレーンは有限要素解析でも答えは無いぜ。今回の電磁力学、励磁型(フィールド型)スピーカモータ開発でそのあたりが明快になると思うし、3相誘導電動機がddターンテーブルのベストにして、且つ渦電流損を無視すればs25cの加工でステータやロータが出来ることになり、力と効率を必要としていないターンテーブル用ddモータの開発は、鉄の塊から出来る。スマホなんか100台運ぶのに乗用車1台で足りて、物流も生まれない。Φ500mmの励磁スピーカモータならば300kgもあるから、乗用車では1台も運べない。削る、溶かす、溶接する、叩く、加熱する、など基幹産業はチカラ技で無いと一部しか潤わない、偏った時代になる。

2009077磁気回路がクセモノで連日格闘している。フィボクリスタル球体型水晶粒防振構造のcdスタビライザが最強で、真空管も初期のwe101dの丸型が正解で、地球も丸くて正解、よって磁気回路も球体でなければならない。s25cのΦ550位の円柱から3番と4番のお椀を2個削り出す。2番のセンターポール部はs10cをここだけ投入しても良い。サイズもΦ200mm程度だから問題なく材料も手に入る。1番が駆動ムービングコイルでボビンが非磁性体でなければならない。一応アルミでとも考えているが、弱磁性体が気になるところ。銅は反磁性体で磁束密度を向上させると同時に熱伝導もアルミの上手をいく。ここの検討も実に興味深い。

2009078磁気回路のオームの法則相当は画像のようになる。単位は全てメータ(m)になるから注意です。
磁束Φ=Fm/Rm(wb)
起磁力Fm=NI(AT)
磁気抵抗Rm=l/μs(AT/wb)
透磁率μ=μ0xμs
lは平均磁路長さm
sは断面積m^2
磁束密度B=Φ/s(T)テスラ
ここでこの式の登場
磁化力H=B/μ(Am)
これで役者が揃いました。ここまで公式が完備されているからあとはひたすら計算あるのみ...そんなに甘くはないか。

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