2018年12月12日 (水)

振動力学 カニンガムcx350古典管パワーアンプ 7

1

さて、カニンガムcx350古典管パワーアンプの開発では次々と事件が起きてしまい笑うしかない。一番たまげたのがofc純銅トロイダル出力トランスで、スピーカに接続してテストしている時だが電源をオフにしてcx350側のコネクターを外してもジージーと小さな音が出ている。摩訶不思議な現象で超発電機構が出来た~?60hzの誘導ハムによりトロイダルコイルがアンテナになった現象だな。あんまり凄いもんだから、パーカショニストのnakaさんと名工ミルトさんに声を掛ける。「???」はnakaさんで「あ!鉱石ラジオと一緒だ」とたまげないのはミルトさん。確かに鉱石ラジオと言われればそうかも知れないが、60hzの低周波だぜ。特別高圧(27万v)の直下、Φ1mくらいの大型トロイダルトランスを作れば電力エネルギーが採れるやも。電気事業法が変わってしまい、昔は特別高圧の下には住宅は建てられなかったが、現在は平気で建っている。その建物内に設置すれば...

2x一応歪みながらも0.8wの出力が確保できたので、メインアンプの位置へ正式に配置してみた。なんとも前衛的な姿に我ながら呆れる。素粒子の加速器みたいで、とてもじゃあないがカニンガムcx350古典管パワーアンプなどと誰も思うまい。音出ししてもっとたまげた。ジージーのハムだらけでとてもじゃあないが聞いていられない。

4これはofc純銅トロイダル出力トランスに60hzの誘導ハムが乗っているのだ。そういやあ、ノグチのファインメットの出力トランスには「電磁誘導に対して敏感に反応しますので配置を考慮して下さい」の一文があったっけ。ノグチはシールドケース付きだがこっちはむき出しの無防備だ。外装の紙管はΦ400mmもありこれをシールドするのはエライことだ。

3素粒子加速器じゃあない、cx350パワーアンプの中心部がこれ。2本のカニンガムcx350古典管はofc純銅筒に水晶粒を充填して収められている。それを更に円筒型筐体に入れて水晶粒に埋没させている。これを強力ファンで冷却するものだから、通常のcx350管の温度より下がっていて、熱問題は見事にクリアした。

5パワーアンプでハムが出るなんざアンプ作家としたら最低で、随分と落ちこんだ。アンプ内部のgndラインが手抜きで電流回路と信号回路が1本gndになっている。ここを丁寧に分割した。あれやこれやと手当てをしていくとどんどん音がまともになって、漸くテスト用のcdをかけることができた。とんでもない素直な音でたまげるが、まだまだハムが...

|

2018年12月11日 (火)

素材力学 ルテニウム振動式整流器 2

02画像出展:wikipedia
1920年代のcx350古典管やルテニウム振動式整流器を取り上げれば「なんだい今更古いテクノロジーを、今やaiの時代だぜ!」となるのでしょうが、人類の進化について考えればキリスト誕生から2,000年経っても、たいした進化はしていない。45億年の地球の歴史から2,000年が瞬間であるならば、産業革命の年代などマイクロセカンドの光の瞬きと言える。7年前になるが、ベルーナのコロッセオを歩いていたら2,000年前のローマ帝国の作った石畳があった。その石畳に使われていた大理石に何と4億年前のアンモナイトの化石があり、おったまげて暫し見入っていた。それはなにやら未来(フィボナッチ数列)を示唆されたていたのだろう。

1_2とゆう我田引水のルテニウム振動式整流器がうまく出来るかどうかは分からない。メカニカル整流器で60hzで振動させれば寿命が?だいたいが開発初期段階は自分の都合の良い方向に解釈してしおかないと前に進まない。電流は流さないからドライスイッチとして1億回/60x60x60(1時間)=約1年と出て、まあ1年くらいは振動疲労に耐えると踏んだ。

3リードリレーは間もなく到着するのでノートブックパソコンを生かして、ソフトウエアのリハビリをしよう。あ!エイサーのノートが全く立ち上がらず青ざめる。ここ3年くらいはパソコンを使っていないから死んでしまった。そこで最低のソフトの入ったダイナブックを生かした。お~、完全に動くではないか、見よ国産の高信頼性を!画像はデバック用の今は無きイエローソフトが立ち上がった。

4続いてマイフェスのエディタを起動するがこれも動いた。しかし日立cpu sh7145の各動作はすっかり忘れてしまい、当分は思い出すためのリハビリとなる。

2さて電流ゼロ開閉の手法は絡め手でやる。電流位相と電圧位相にズレがあるため、電圧検出と電流検出をし電流ゼロ点を見つける。更に全体のタイムマネージメントは電圧ゼロからタイマーを起動させて5μsecの分解能で、リードリレー開閉モードを決める。2個のリードリレーは画像のように交互に動作する。後は学習機能で(aiではない)で最適ゼロポイントを毎サイクルごと算出する。電流ゼロスイッチは産業界では半導体を使って当たり前のようにあるが、これは半導体で使えない。且つcpuなど搭載していないからインテリジェンスは無い。今回のルテニウム振動式整流器はcpu搭載型でインテリジェント整流器(Intelligent rectifier)と呼ぼう。 

|

2018年12月 9日 (日)

振動力学 カニンガムcx350古典管パワーアンプ 6

0不断の努力人コルトレーンと天才リー・モーガンのいい写真がある。ガレスピーに見出された若きトランペッターは、やはりトランペットを上に曲げており、目線先には鬼才トロンボーンのカーティス・フラーがいる。BLP-1577 John Coltrane - Blue Train 1957 Lee Morgan, trumpet; Curtis Fuller, trombone; John Coltrane, tenor sax; Kenny Drew, piano; Paul Chambers, bass; "Philly" Joe Jones, drums. Van Gelder Studio, Hackensack, NJ, September 15, 1957 ヴァン・ゲルダー両親宅ハッケンサックの録音でコルトレーンがブルーノートに残した唯一のレコードであり名盤中の名盤、共にjazzに身を捧げ若くして亡くなってしまった。名盤1枚この1曲「Blue Train」が上手く再演できれば本望で苦労は報われる。これはAS-9273 The Africa Brass Sessions, Vol. 2 1974の「Song Of The Underground Railroad」の戦うコルトレーンに通ずる名曲と思う。

1未だ苦労の真っ只中、なんだい0.1wの出力は!まるでオーディオ新参者ではないか。まあ、時々プロで時々シロウトで時々落ち込んでいる。ofc純銅トロイダル電源トランスの結合係数が極端に悪く、負荷が加わると電圧が下がる。もうこれ以上巻いても意味なく、仕方がないのでeiトランスをチョッと追加した。困ってもこんな奇想天外は誰もやらないので相談のしようがない。
2次はofc純銅トロイダル出力トランスに手をつける。1次と2次の巻き線レシオが大き過ぎるので2次巻き線(黄色丸印)を増やした。レシオが大きいと2次電流が増えて、磁気飽和が起き易い。白丸印はストレーキャップ防止ギャップだが巻き線を増やした為狭まってしまった。
3cx350の固定バイアス電圧を調整して+領域へ入るぎりぎりに調整した。画像の調整はやり過ぎで+8vまで振っている。
4電源電圧のアップ、出力トランスの巻き線アップ、出力管の振幅アップ、これらをやって波形を見ると3.6vまで出力はアップして約0.8wの出力となって、これで各部の調整をすることにした。
5調整は音でやるため水晶粒防振は必須でofc純銅トロイダル電源トランスへ充填する。
6オシロを3台使い各部の波形を同時観測する。
7これがofc純銅トロイダル出力トランスの勇姿で、Φ400mmの紙管へrch、lchを2段にして収めた。下の段は既に水晶粒を充填してある。
8トランス結合係数の悪い平面対向巻きに拘るものだから2次側の電流(1次60ma時2次900maでトロイダルコアが飽和してしまい、波形歪が出た。2次巻き線を4個分割して重ね巻きをすれば(900ma/4=225ma)解決するが信念に反しており、パワーを取るか音を取るか、思案のしどころとなる。

|

2018年12月 7日 (金)

素材力学 ルテニウム振動式整流器序章

5パーカショニストのnakaさんに会社帰りに寄っていただく。とんでもない発明に思わず機密保持は何処かに吹っ飛んでしまい、暴露してしまった。nakaさんとチコ・ハミルトンA-9114 Chico Hamilton - The Further Adventures Of El Chico 1966のcdとレコードオリジナル盤の比較をやるが、ヴァン・ゲルダーはオリジナル盤の方が元気があり、流石ヴァン・ゲルダーでエヴァンスのオリン・キープニューズとはだいぶ違う。たいていは1曲目のGot My Mojo Working が騒々しくて聴くのを止めてしまうが、最近は問題なく聴けるようになった。このレコードはチコがハンガリーから亡命してきたガボール・ザボを引き立ててくれて、ザボフリークの我等はチコに感謝している。Jerome Richardson, flute, alto flute; Charlie Mariano, alto sax; Gabor Szabo, guitar; Ron Carter, bass; Chico Hamilton, drums; Willie Bobo, Victor Pantoja, Latin percussion.Van Gelder Studio, Englewood Cliffs, NJ, May 2, 1966

1x出展:wikipedia
半導体のトランジスタとダイオードは原子番号14のsiで、半金属になり気に入らない。音色のつまらなさはこの半金属と勝手に決めている。今回登場は原子番号44のルテニウム「ルテニウム(英: ruthenium)は原子番号44の元素。元素記号は Ru。漢字では(かねへんに了)と表記される。白金族元素の1つ。貴金属にも分類される。銀白色の硬くて脆い金属(遷移金属)で、比重は12.43、融点は2500 °C、沸点は4100 °C(融点、沸点とも異なる実験値あり)。常温、常圧で安定な結晶構造は、六方最密充填構造 (HCP)。酸化力のある酸に溶ける。王水とはゆっくり反応。希少金属である」となり、ロジュウムのお隣だからオーディオ用には適していると、これまた勝手に決めた。

4その半金属のシリコン整流器を排除するに長い間思案していた。真剣に亜酸化銅整流器を考えたが化け学は苦手で断念した。そこで登場が大正時代(1920年代)のテクノロジーの振動式整流器で、メカニカル整流器なのだ。これだけ古いテクノロジーは団塊より上の世代しか知らないが、日立時代に学んで知識だけは持っていた。サイン波のゼロクロスをリレーを使って切り替えれば電力ゼロで開閉できるから、理論上小容量の超高速リレーを使えば実現可能となる。

6そこで超高速リレーを追っかけたら英国のCynergy3社にあった。勿論リードリレーもリードスイッチも大量に使っていたから、基本的な心配はない。ハイレゾは192khzだがあんぷおやじ流儀は更に高速の200khzサンプリングをやっているから、こうゆうとき時間遅れ無しにリアルタイムで処理できる。だから言語はアッセンブラなのね~。

3x英国Cynergy3社の代理店が見つかったが、rsコンポーネンツも英国だからと調べたら海外取り寄せ品で、直ぐに発注した。ここで青丸印の接点素材はルテニウムとなる。左隣の機種はロジュウムで実績はあるが、オンタイムが1msecでは遅すぎる。ルテニウムのリードリレーは100μsecで開閉電力は1/10に減る。200khzサーボサンプリングしているのでタイムマネージメントは5μsecとなり20の分解能で余裕がある。サイン波の1/2サイクルが8.33msecでサイン波のゼロクロス点を予測して100μsec(オフは70μsec)手前からオンオフして完全なるゼロスイッチを行う。接点動作のバラツキが開閉電力となる。センタータップのofc純銅トロイダルトランスを作り、2個のリードリレーを8.333msec毎に切り替えて全波整流を行う。これで半金属から開放されて、電源はルテニウムを聴くことになる。

|

2018年12月 5日 (水)

振動力学 カニンガムcx350古典管パワーアンプ 5

0x引用:M・A Recordings 「Maria Ana Bobone / Senhora da Lapa (M046A, 1997,98年録音)ポルトガルはリスボンの大聖堂で、天使の歌声と美しいピアノの音が天に向かって舞い上がる、珠玉のヴォーカル・アルバム...リスボンにあるゴシック建築の大聖堂で録音されたもので、たっぷりと残響が載ったヴォーカルとピアノ(ハンブルク・スタインウェイD)はどこまでも美しい。」
maのcdはベーゼンドルファの録音が多いが、このcdは絶対スタインウェイとして聴いていた。案の定上記引用の通りd274と判明した。過日大事なビデオ撮影にしくじり大変落ち込んでいたが最後のピアノの先生方の演奏の時、焼津市大井川文化会館ミュージコのスタインウェイd274はSenhora da Lapa の高音部と同類の金属音を発し、スタインウェイd274の高音部音色をはっきりと記憶した。

1cx350古典管パワーアンプの試験風景がこれ。最初はテクトロオシロtds3012の1台で試験を始めた。

2初段の2c52の増幅状況。規定値1vrmsに対し53vrmsで34dbと大きくゲインした。但し波形歪みは始まっている。53vx√2=75vで70v弱のcx350バイアス電圧は十分に駆動しているが、惜しむらくはプレートのディール50kΩで音が痩せる。

3ofc純銅トロイダル出力トランスの電流測定でそれは起きた。高々350v程度のプレート電流測定に長年相棒を務めたテクトロのオシロtds3012がぶっ飛んだ!

6どうもテクトロのオシロは耐電圧に弱い。最上段のtds3012のch1が壊れ、最下段のtds784cのch1も同様に過去にぶっ飛んでいる。その点中段のレクロイds4354は何ともない。トランスなどコイルを扱うと時々高電圧が発生したりするから仕方のない側面もあるが、ここでも気分は大いに落ちこんでいる。

4更にである、ここが最大の問題点となる。ofc純銅トロイダル出力トランスが僅か1.3vの出力で歪んでしまった。電力換算でたったの0.1wしか出ていない、これは一体?

|

2018年12月 3日 (月)

振動力学 カニンガムcx350古典管パワーアンプ 4

0_2cx345のシングルアンプならば2a3程度の回路で動作し、比較的容易に出来る。cx350になると深いバイアスで3段若しくはトランスドライブになる。本番は2段のトランスドライブを考えている。2a3程度の回路でも使う部品が多く、音色と情報量を持った部品の組み合わせは複雑怪奇で難儀する。なのに最近のトランジスタアンプはopampが主体だが、チップマウンターでペタペタ部品を貼り付ける便利さから回路部品は天文学的に多い。よって音色と情報量を持った部品の組み合わせは不可能となり、コストと利便性から部品は決定される。

6 violaの数百万円もするチャンデバに安そうなフィルムコンやチップ抵抗が使われ、分解駆動はするが音色では単純な真空管に勝てない。まあ、お好きにどうぞの世界だが、繊細に分解して強烈に駆動するを取るか、駆動はしないが妙なる音色と色気を取るかになる。

1ofc純銅トロイダル電源トランスと安定化電源が完成したので、amp部(未塗装)を紙管へ積んでイメージを掴んでみた。

2続いてamp部の組み立て配線に入る。もうアンプの体をなさず工業用製品の無骨なイメージとなり「ロボット屋の真頂だな~」と1人悦に入る。構成はドライブ管に2c52、入り口と段間カップリングコンデンサにduelund社の銅コンデンサを使い、プレート抵抗はニクロム線で音が痩せるがディールしかなく50kΩを使い、バイアスはスペクトロールの多回転ポテンショメータを使い、cx350のグリッドはチョークコイルとして直流抵抗を下げた。

5「あんぷおやじ~、生きているかい?」久しぶりにハノイ駿河屋さんから電話が入る。「いや~、アンプ作りで大混乱しています!」「ラインアンプをプレートチョークにしたら音がバリバリ出て凄い!」駿河屋さんの意味は良く分かり、ラインアンプ程度の低ゲインならば銅線のチョークが音色的にも良いが、ドライブ段の高ゲインのハイインダクタンスにすると高い周波数帯でゲインは存在するが電流は流れない現象で音はつまらなくなり、よってディールの50kΩとなった。

3「あんぷおやじ~、掃除機を使います」「いや、もうちょっと待って」名工ミルトさんが掃除機を使うからとみえた。「cx350の銅管がベコベコしてみっともないね」「そのトオーリ、0.5mm厚のofc純銅板できちんとした円筒を作り、水晶粒を充填しアンプ表面へ出し空冷とする特許構造なのね~」

4電源部とアンプ部が完成して次は動作テストに入る。ここからが怒涛の苦労の連続になり、その苦労を今更ながら楽しんでいるが早く良い音を聴きたい。今回からアンプ部は円筒に収めるためmdfの円盤を切り出して円形に配置した。将来は球体にするための前哨戦になる。

|

2018年12月 1日 (土)

振動力学 カニンガムcx350古典管パワーアンプ 3

02010年から2a3cパラシングルにプライトロンの出力トランスのパワーアンプになって、なんやかんや8年も使い続けた。多作系ではないのでアンプの製作数などたかが知れている。アンプを替えることは土台を替えることで、被害甚大でそう易々と入れ替えは出来ない。苦労して構築した音を最初からやり直しになる。逆説的だが、音の構築のやり直しが発生しないようなアンプならば作らない方が良い。大して変わっていないのだから勿体ない。だから今回は気が重いのであります。

2ofc純銅トロイダルトランスが完成して次は、mj15024と1502による安定化電源の製作となる。回路は小学生の回路で単純明快、こんな所で凝ったところでたかが知れている。cx350のプレートは非安定化、2c52は安定化、-70vのバイアスは安定化、cx350フィラメントは安定化した。
1cx350のフィラメントは7.5vで1,5aの電流となり丁寧に動作をみる。
3そのcx350フィラメント安定化電源は、精密に7.5vに合わせられないのがzdだけの安定化電源の不便さになる。
4cx350-70vバイアスの安定化。
5ドライブ管2c52の+b電圧の安定化。cx350の+b電源はトロイダルトランスの巻き限界で、仕方がないのでフツーのトランスを追加して+350vとした。
6安定化電源の完成でofc純銅トロイダル電源トランスを紙管へ納める。増幅部と電源部ではたいてい増幅部の方が身分を高く扱うが、電源が音を出しているから電源の方が身分は高い。半金属のトランジスタはどうひっくり返っても音は悪く出来るだけ使わない方が良い。整流管や真空管の電源が理想的だが内部抵抗が高く電源密結合から外れてしまうため、やむなくダイオードとトランジスタを使用している。だから通過半金属の数は出来るだけ少なくする必要があって、回路は小学生の回路となる訳。

|

2018年11月27日 (火)

素材力学 luxman sq38fd高音質化チューニング序章

0清水(市)の片田舎では情報不足で部品の入手等にはハンディがあり、「トランスはラックスのoy15-5だな~、線は細いがこれしかない、アクロサウンドなんか夢のまた夢」サンスイsw15-4を卒業してラックスになった。あれから半世紀近くが過ぎて今更なんだいsq38か!なのだが、パーカショニストのnakaさんの父君殿が、もしかしたら往年の名機ならば聴いてくれるやも?そこで名工ミルトさんにsq38fdの借用を申し出ると「ようがす!」と快く貸してくれた。

1_2仮のシステムで先ずは音出ししてみるが、実に情けない音で時代の古さを感ずる。まあスピーカもコンポの安物だし仕方がないか。
3高音質化チューニングの基本中の基本、純銅部品に交換する。電源ヒューズは鉛の芯をocfの微細線に交換し、ガラス管内部に消弧剤と防振を兼ねて水晶粒の微細目を充填する。cdラインからパワーアンプの全ての系列は純銅オイルコンに交換する。「それじゃあ、純銅オイルコンの発掘をやってください」「???」「Sound Lab electrostatic speaker A1の高電圧用の純銅オイルコンが水晶粒に埋まっていますから、掘り起こしてください」整流用のダイオードは31df6に交換して、luxman sq38fd高音質化チューニングの初期は完了した。
2安物コンポのスピーカから安物でない音が出たものだから皆でたまげ、「ほーら、凄いでしょ!」と自慢する。純銅オイルコンは高価だが他の部品はたいしたことはない。オーディオ4種の神器の一部を実施すれば、時代屋の骨董品も現代に通用するアンプになる。しかも水晶粒防振構造化は未だ残してある。どうも人間は印象操作されているようで、その印象により好き嫌いが発生して偏執狂になる。あんぷおやじ流儀はオーディオ機器なんでもokで、その好き嫌いを払拭してくれる。どんな機器でも一長一短があり、その一長を最大限に発揮する方式なのだ。

|

2018年11月25日 (日)

振動力学 カニンガムcx350古典管パワーアンプ 2

Rca50佐久間さんの回路を見ると奇をてらった所はまるでなく、基本に忠実で安定度に重点を置いている。オーディオの極意は余計なことはしない、なのでしょう。動作モードは最大出力のプレート電圧450v、カソード抵抗1530Ω、グリッドバイアスー84v、負荷抵抗4.35kΩ、プレート電流55ma、これで4.6wも叩き出せるからcx350管は凄い。

F2004x佐久間さんが多用されているタムラの出力トランスを調べる。低域は30hzとなっているがインダクタンス16hから計算すると50hzで5kΩとなる。実はインダク測定も定義が怪しく(5v程度)、amp工房ではほぼ駆動電圧(100v程度)で測定している。
F2f2004の特性表が出てきたので添付する。なんとも低域が早いカットオフ特性で高域重視の感は否めないが、特性と音は関係ないから問題ない。300hz辺りからダラダラとインピーダンスは下がり30hzでは2kΩしかない。
Cx350とてもじゃあないがー84vまで1段で出せないから、最小の動作モードで検討する。動作モードはプレート電圧350v、カソード抵抗無し、グリッドバイアスー60v、負荷抵抗20hzでは2.6kΩ、30hzでは3.9kΩ、40hzでは5.2kΩ、50hzでは6.4kΩ、60hzでは7.7kΩ、プレート電流35ma、これでなんとか2wの捻出。まあ、まともに出力を出せないがテンポラリーで良しとした。
1動作モードが決まった所でofc純銅巻き線トロイダル電源トランスを巻き直す。係数が0.414v/tで巻き数を再計算する。
2先ずは+b電源の現状電圧を測定する。ac227v
3dc350vを確保するにはac250vとなり23v分追加とする。23/0.415=55ターン巻くが結合係数的にもう限界で効率が落ちる。一応無負荷ではac251vとなる。
4続いて-c電源の負のバイアス電源、dc70vを確保するにはac50vとなる。
5_2次はcx350フィラメント電源でトランジスタで安定化する。ac10v入力のdc7.5v出力となる。
6最後は2c52用ヒータ電圧で12.6vを目指す。ようやくトランスの巻き直しが終わった。ムンドルフのほぼ裸に近いofcポリウレタン線は隣同士で1本でも接触すると発熱が出てアウトになるから、要注意です。1本くらいターン数が減るだけでいいや!ではないのです。
レコードの増産が始まり、ニュースのインタビュウでは「レコードは暖かい音がしてcdは上も下も切れている...」このコメントが目立ち、世の中ゴーンさんのことも含めて何かに操られている。

|

2018年11月21日 (水)

振動力学 チャンネルデバイダ 了

0x振動力学「チャンネルデバイダその4 」のエントリーが2017年7月29日だから1年チョットで完了を向かえ、仕上がるまでの時間はこれでも案外早い。kuraiman社長氏がaltecのvalenciaを入手したので、altecの使い手のあんぷおやじとしたらチューニングには自信があり「ようがす!」と引き受けた。この段階で第一のミステイクが存在していた。altec  valenciaのf特は40hz~20khzで耳の悪い我らには十分な周波数特性と決め付けていた。ベテランのくせして情け無いが、今更ながら周波数特性と音楽表現に殆ど関連性の無いことも今回深く認識した。

1_2振動力学でaltec  valenciaを次々と解体していく。この箱は怪しいバスレフ構造だから密閉箱にしてしまい、その分40kの高密度グラスウールをギュウギュウに詰め込んだ。

2_2本邦初のaltec  valencia丸ごと水晶粒防振構造化は進む。

3_2rca2a3アンプで鳴らすがこれが結構音楽的で感心しきり。


6_2kuraiman社長氏から「マルチアンプシステムは如何でしょうか?」と予てから言われており、これまた「ようがす!」と引き受けた。そこで古典管の水晶粒防振構造化した最強のチャンデバを開発して投入した。一気に駆動力は増して以前のエントリーから「音出しした瞬間から空中に音が飛び散り位相特性は、いきなり合格!音色はまだ改良の余地あり...」となった。音色改良の余地ありの最大の問題はドライバの806で、高域が伸びていないからウーファの416-8bも締め付けられず音が鈍く抜けない。カタログで806は20khzまでと伸びているじゃあないかと恨み、第一のミステイクが明らかとなる。altecの古典2way(a7やa5)はとてもじゃあないが現代には通用しない。マルチアンプシステムになってaltec valenciaの問題点が一気に暴露された。

4_2第2のミステイクがjbl2405のネットワークコンデンサの容量で、マルチアンプシステムの高域減衰(-6db)を忘れて計算したため、容量が小さすぎてツイータの役目をしていなかった。実はこの2つのミステイクが良かったのだ。位相特性は良いものの抜けが悪く、2a3シングルプレートアンプには切り札の純銅電解コンデンサを投入、更に純銅カップリングコンデンサに交換し、cx345アンプには純銅カップリングコンデンサに交換し、2chチャンデバのcrフィルターは銅マンガニン線と純銅コンデンサに交換し、ラインアンプは純銅カップリングコンデンサに交換した。抜けカイゼンの為この1年間ありとあらゆることをやって、既に最強となっていたのだ。

5_2最後の仕上げが音色力学「cdp-337esd カートリッジを作る」の巻きの完成品の投入になった。ここからが怒涛の抜けカイゼンのワザで、jbl2405は純銅オイルコンを2μfに増強し、更に5μfアウリキャップを追加して先ずは抜けた!この抜けカイゼンの最後はamp研究所の実験を兼ねて、2a3シングルプレートアンプとcx345アンプの出力トランスをamp工房から撤去したプライトロンに交換した。

Priこれがトドメでとうとう完全に抜けた。長年マルチアンプシステムに挑んでは破れ、どれだけハイエンドにお代を投じてきたか知れない。それがオーディオ4種の神器のお陰で初めて真空管アンプの音がスピーカに張り付き、ハッとする美しき音楽駆動するのを見た。特筆すべきはcdp-337esdで、1987年のソニーの骨董品でこれだけの音が出る。芸術の芸の世界にコストパフォーマンスなど無いが、これはそれを実現したシステムとなった。しかしもう2度とやらない。
興奮冷めやらぬアフターアワーズ、名工ミルトさんと「俺たちのシステムもマルチアンプにしなければ」と密談し、苦労が絶えないね~。

|

より以前の記事一覧